丹波 ぎろ

日記を記したり、現実と空想を混ぜながら、記したり。 強迫性障害を発症し、後にうつ病を発…

丹波 ぎろ

日記を記したり、現実と空想を混ぜながら、記したり。 強迫性障害を発症し、後にうつ病を発症。 国立大中退→私大進学

最近の記事

gradation #2

優しさなんてありがたくはないと言い切れないが言い切れる気もしてやまない。 人々が私を巻き込んで渦を作っては、何かしらが触れて、思い出したくないことまでも触れられそうな気がする。渦のピースに探しているものがないか確かめては、無いことを悟り、無駄な自身の優しさが傷口に鹽化ナトリウムを薄く塗って、泡が立つような気がした。歯を食いしばっては、身体中の細胞という細胞が振動する心地がして、涙が零れて染みる。硬貨で削って明かしたくない秘密を露わにするような銀紙のように瘡蓋を剥がすことがで

    • 伽藍堂

      真っ白な姿で生まれてきました 気づけば黒く変わり果てていました 心だけだと思っていたら 肺は心の色に敵いませんでした フィルターを舐めては 接吻のように感じる日々を送っていました 指の数では足りなくなる日が増えてきました 身体を泡で包んだ匂いは煙というより あなたのような気がしました 煙はトランスルーセントになっていきました よく知った女が私と一緒に布団に入っていました 女は私の方を向いて目を瞑ったまま 幸せそうな唇をしていました 私は頬にキスをしてやりました 表情は変わり

      • gradation #1

        社会の歯車のようにありたい自分と、Anti-peacefulでありたい自分が同時に存在して気味が悪い。生きること以上に難しい事象は生を得た以上存在しないと考えられる。 雨だ叫べ 雨だ叫べ 雨だ叫べ 雨だ叫べ 雨だ叫べ 雨だ叫べ 雨だ叫べ 晴れた泣け 晴れた泣け 晴れた泣け 晴れた泣け 晴れた泣け 晴れた泣け 晴れた泣け 手を繋いで歩く親子 子供は早足でじたばたと、親はゆっくりと 人生の感覚と負の相関がありそうだ こんなはずじゃなかったのにな Taspoってたばこ

        • 心臓を強く握って

          23区は夜ということを感じさせずに 気づけばモダンなライトが 僕を照らしていました 敷き詰められたコンクリートの 隙間から顔を出す優しそうな草が 僕に懐古を教えてくれました 踵で棘を刺すような 見上げるくらいの背丈の女性が 僕に畏怖を教えてくれました 大きな花が描かれたカーディガンの 同じくらいの背丈の女性が 僕の過去を掻き回してくれました 娼婦に満ち満ちたこの社会で 『ヰタ・セクスアリス』が 僕に安堵を与えてくれました 冷たいコンクリートに 温くて鮮やかな紅を垂ら

          灰桜 ・ 肌

          音沙汰なく 姿を見せるなんて 賞美期限が一瞬の あなたを 映したくて たまらないんだから 少しくらい 声を掛けてよ どうせまた 居なくなるんだから 揺れる 揺れる 揺れる 濡れる 濡れる 濡れる "××"と音を立てながら 流れる 流れる 流れる 消える 消える 消える 何も纏ってなくても 綺麗だね 艶やかだったのに 可愛らしくなるんだね 「あと何回 あなたに会えるのかな」 そんなこと考えると 切ないけど これが 最後かもしれないんだよ いつ終わるか わからないから あなた

          閉塞と開放

          風呂に浸かれば いつもと少し違う言葉を 書けるんじゃないかと思って 壁紙の線を眺めては 濡れた携帯電話を さらに濡らしていく 純潔を流しては 不純を取り入れて 不純を流しては 純潔を取り入れる 不貞腐れた心も 少し恢復する気がして また不貞腐れていくんだ 着実に明日へと 進んでいるはずなのに 進んでいないような気がして 取り残されてる気がして 風呂の栓を抜いたから もう 今の自分には 何もないよね 黒い空気も 栓を抜いたら きっと 蒼色に 変わるんだよね

          閉塞と開放

          織り成す季節

          桜も笑わない春だというのに 若者のすべてを聴けば夏模様 午後八時だというのに 温い空気とざわめきがまとわりついて どこにも隠れられやしないよ 涼しげな色の浴衣を着て来たんだね ソーダ色のアイスを 一口食べては一口もらってはにかむ 側にいても似合う服を着てこればよかった でもそんなもの一つもないよ 難しいなとっても とっても難しいな 遠い存在に感じてしまうんだ 瞳に映らなくなってほしくないよ 二人の後ろ姿を映すフイルムは無いかな そう感じるんだ 映るフイルムからは消えないから

          織り成す季節

          心の嘔吐

          (嘔吐という用語を使うと、どこかサルトルのような雰囲気がありますが、サルトルの著書とは無関係です。) こんにちは。丹波 ぎろです。 このnoteでは、私の最近の習慣についてお話ししたいと思います。(ただ、私はあらゆることを三日坊主にしてしまう癖があるので、毎日行っている訳ではないことをご承知おきください。また、本音を言えば毎日行いたいと思っています。)それは、思っていることをノート(≠note)に吐き出すということです。他人に見られるかもしれないという気持ちを完全に排除

          惜別十八、逢瀬十九

          お久しぶりです。丹波 ぎろです。 近頃は、色々なことをしていました。具体的にいえば、自分がどういうことを考え、モットーに生きているのか可視化しようと自伝的なものを記したり、自己表現をするために他の方法はないかと芸術を探究したり、勉学に努めたりしていました。 私の拙いnoteを見て下さる人がいらっしゃり、メールで"スキのお知らせ"の通知が来る度に、わざわざ読んでくださっている人がいることを身に染みて実感していました。本当にありがとうございます。それが、何か新たなnote

          惜別十八、逢瀬十九

          tweet

          How can I believe other people? I don't know the answer now. I may not understand the problem forever. I feel humankind scary, because they have intelligence, so they never move like animals. Move, move, like animals as one animal. Civili

          自由律俳句がエロい

          自由律俳句がエロいという話をしたいと思う。私は"俳句"というものに少し嫌悪感というか、触れてはいけないものみたいなイメージがあった。なぜなら、ルールが難しそうであったからだ。たまに俳句を評価しているテレビ番組を拝見することがあるが、見ていると難しそうだなぁ、厳しそうだなぁという印象を抱える。また、俳句の善し悪しがイマイチよく分からない。それゆえ、私には遠い世界だなぁと感じていた。 しかしこの間、詩集を探しに書店に立ち寄った際に思わず目に止まった本があった。それが、『鼻を食べ

          自由律俳句がエロい

          少し欠けた花瓶に一輪の花を

          中心街のちょっとしたネオンの色が、日が落ちてないというのに、いつもより五月蝿い気がする。昨日の驟雨で湿ったアスファルトによる乱反射のせいだろうか。そんな、ちょっとした変化がやけに目に映り、無関心でいたい気持ちを上回って疲れてしまう。自転車のブレーキの軋む音、自動車のタイヤと地面との摩擦音、誰かが足を擦って歩く音、何もかもが体の血の巡りを早めている気がする。周りに流されて失われそうな自分自身に意識を強め、確かな自分自身の存在があることを水溜まりに映った自分を見て確かめ、そして自

          少し欠けた花瓶に一輪の花を

          ほんとは会って話したい、だけど

          夜になると彼女を思い出す。何度もnoteで書かせてもらっているあの彼女だ。勝手にごめんね。 彼女と別れて、自分自身を見つめる時間が増えた。どういう自分でいればいいのか、自分の性格はこれでいいのか、どうしたら友好な関係を築いていけるのか、どうしたらまた大事な人に出会えるか考えている。また、ギターを練習したり、増えに増えた本を読んだりしている。ほんとは、彼女の前で弾き語りしたかったんだよね。 自分自身を見つめ直すにあたって、最早自分ではなくなってしまうのではないかって怖くなり

          ほんとは会って話したい、だけど

          彼女のことを忘れたいけど、忘れられない

          彼女のことをもう思い出さないように、頑張って前を向いて生きようとしていても、ふとしたときに写真に写った彼女が目の前に現れることがある。その時には、人生で感じたことのない酷い孤独感と孤立感に苛まれる。彼女からもらった幾つかのものは棄てた。自分自身を苦しめないために。でも、すべて棄てた訳じゃない。クリスマスに2人で一緒に選んだショルダーバッグは棄てるにも棄てられなかった。本当は棄てたかった。でも、棄てるには勿体なさすぎた。アヒルのキーホルダーも。 "復縁は絶対にしない" と、

          彼女のことを忘れたいけど、忘れられない

          散文Ⅱ

          ※散文 I は現在非公開としております。すみません。 歯で唇を嚙んだらしい 少し痛いなと思ったくらいで 全然気付いてなかった 「口の中の傷はすぐに治るよ」 「蜂蜜、舐めておき」 こんな知識いつ教わったんだろう とりあえず、蜂蜜でも舐めておこうかな 少し砂糖のような蜂蜜を 口の中で転がすようにして舐めた 古傷を甦らさないように 気をつけないとね 真夜中の入浴は、なんだか沁みる感じがする 月の光が、夜の空気の色を浮かび上がらせる 世界には沢山の人がいるけれど 丘陵で月に

          なぜ、私が文章を書くのか

          ふと感じました。「どうして、私はnoteを始めて、どうして文章を書くようになったのか。」と。 私なりの答え(本当の答えは私にも分かりませんが、)は、2つあります。 1つ目は、「生活に満足していないから。」です。 言い方を変えるのならば、「"幸せ"が何か分からないから。」です。 幸せって何なのですかね。難しいですよね。家族と一緒にいること、友人とお話すること、恋人といることとかですかね、抽象的な概念なので、人によって解釈は勿論異なりますし、人によって感じ方は異なる

          なぜ、私が文章を書くのか