Othello


ベッドで仰向けに天井を見る。
ただの淡白のなかの汚れ。
水彩絵の具なら、酷く混ざり合う。
もし世界が黒だったのなら、汚れも適応できるのに。

白が溶けていく。
白が飲まれていく。
純粋なものは、不純へと変わる。
間違った世界、それは正しい世界をも飲み込む。
横に並ぶいくつかの人。
外が黒なら、中の色も染まる。
世界はまるでOthello。

間違った世界に生きる人々。
正解は人によって違う。
あなたが生きる世界は
本当に正解だろうか。


Othelloの石は横から見れば
白と黒が調和している。
自分色と他人色を
それぞれ片手に。
間違いがあれば
石を倒して、一色を貫き通せばいい。
だが、正解はない。





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