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【速読術】ビジネス書は「読まず」に Google Index の原理で読むといい。

「速読術」を検索して調べるとたくさんノウハウが出てくる

日々業務過多で書籍を読む時間が取れないビジネスパーソンは多いと思う。私も当然に例外なく同じ悩みを持っていた。速読ができれば、短時間に多くの読書ができ効率的に学べるため、皆さんも速読術を手に入れたいと考えたこともあるかと思う。

巷の「速読術」は、どれも「読む量/速度」がゴール

ただ、私が「速読術」を検索して調べまくった時に「読むことが目的」になっている情報があまりにも多くて疑問を抱いたことがある。「年間500冊読める!」とか「1ページあたり15秒で読み進められる!」とか「1日に数十冊読める!」とか、中には「速読術の3倍はやく読める!」なんてのもある(なんのこっちゃw)

「速読」のゴールは「読む」ことではない

いわずもがな、特にビジネス書を「速読」したい根本的理由は「読むこと」自体ではない書籍から学び、理解し、実践に活かしたい。そこが目的であるはず。その視点から観ると「速読術」で検索して現れる情報は、何か目的が違うと違和感を持った。

「学ぶ」「実践する」を速読のゴールにするという視点

そんな中、前職のイノーバ社の代表である宗像氏に興味深い速読術のヒントを教えてもらい、そこから独自にアレンジした「速読術」を実践するようになった。私が実践する「速読術」は、「読む」こと自体をゴールとせず、「学ぶ」「実践する」を目的にした視点で構成されていて、Google Index のアルゴリズムを参考にした読み方だ。

「読まない」部分を決めるという「速読術」のパラドクス

私がどのような「速読」の方法を実践しているのか?を語る前に、「速読」に対する私の基本的な考え方をお伝えしておくことにする。

・「読む」こと自体をゴールとしない。(学びと実践がゴール)
・「読んですぐ理解できない」という前提に立つ(私は理解力が低いw)
・「書籍の情報と原体験」の掛け算が一番理解が深める
・「興味のあること」ではないと理解は深まらない

以上が、「速読」に対する私の基本的な考え方であり、それをベースに以下の実践方法を考案した。

飯塚の速読術 "Step by Step"

<Step 1>導入部分を読む

まず最初に、書籍の目次より前に記述される「導入」部分をしっかり読む。ここには著者が「この本で何を伝えたいか?」という目的が読み取れる。その上で自分が「何を得る本なのか?」という自分なりの「読む目的」を決めるところからスタートする。

<Step 2>目次を読む

前述のStep1 で決めた「読む目的」に合わせて、次に目次をサラーッと読む。そこで、感覚的で構わない(というか興味が沸く部分の方が理解が速い)ので、「読むべき章」を決める

<Step 3>修飾された部分は読まない。

「読むべき章」を決めたら、いざ本文を読んでいくのだが、いわゆる斜め読みとかはしない。私は「斜め読み」をしたとき、「読んだ気になった」が理解が深くなかったという経験があるのでオススメしていない。ただ、ガッツリ読んでいるわけではなく、文章の骨子だけを読み進める方法を取っている。骨子がどこなのか?を見抜くためには、「修飾されている部分を読まない」という選択をすることで実現している。
例えば、「インサイドセールスの重要性」を説いている部分に対し、「元インテル幹部がインサイドセールス体制を構築した逸話(事例)」で情報を補足していたりする。その場合、後者の補足情報は読み飛ばしているという具合だ。
逆に「絶対に読み飛ばさない」部分を見極めて読むことも実践している。
それは、「強調の接続詞」「強調の副詞」を見つけたらその前後をじっくり読むという方法だ。筆者は特に伝えたい重要な点について当然に「強調の接続詞」「強調の副詞」を使って表現する。そのため、これらの語句の前後には貴重なお宝(情報)が記載されているため、じっくり読むのである。

<Step 4>役に立つと思った文節に線を引く

Step3で「読む」「読まない」を選択しながら読み進めていく中で、役に立つと思った文節には(あとで読み返せるように)線を引きながら読んでいく。また、線を引いたページはドッグイヤーしておき、「後読み」ができるようにしておく。これは、普通に皆さんも実践していることだと思う。

<Step 5>その文節を一言で言い表す「キーワード」を◯で囲む

Step1〜Step4 まで説明したところで、改めて「速読術」の目的が「読む」こと自体ではなく「学ぶ」「実践する」を目的とすべきだという点を確認しておく。この点からみると、Step1〜Step4 は「重要情報のストック化」という作業であると言える。
後述するが、「重要情報のストック化」だけでは理解は深まらず実践にも活かしにくい。そのため「後読み」できる状態に書籍を改良していく必要がでてくる。Step4 で重要だと判断した文節を一言で言い表す「キーワード」を見つけ、◯で囲っておく( Index しておく)ことが重要だ。

<Step 6>「キーワード」だけ覚えておく

Step5 で Index しておいたキーワードだけは特に覚えておくといい。
文章全体や、文節全体をそのまま記憶しておくことは限界があり、成長マインドの高いビジネスパーソンほど、多くを学びたいと思うので、ガッツリ記憶し続けていると、そのうち情報がビジーになりすぎてスタックすると思う。(私は脳のCPUが低いのですぐスタックするw)
覚えておくのは「キーワード」だけで良いと思えば、読書も気楽にできる(笑)

<Step 7>仕事をしていく中で「キーワード」を思い出す

Step6 まで実践したら一旦その書籍はしまっておこう。
大切なのは、日々の仕事をしていく中で、Step5 で Index したキーワードと紐付けていくか?である。日々の仕事の中で出てくる「体験」「思考」「悩み」「疑問」に対して、「あれ?たしか、あの書籍の"〇〇っていうキーワード"で関連する重要な文節があったな?」と記憶を呼び起こす癖をつけておくことが重要だ。

<Step 8>「キーワード」を元に当該文節の前後をじっくり読み直す

日々の仕事から関連して紐付けた部分を、あとでじっくり読む。こうすることで、実体験を踏まえて当該文節を読めるため、深い理解に繋がっていく。この瞬間、キーワードではなく文節が説明する「深い情報」として脳の記憶に定着するのである。定着化すると、それ以降は自ずと実践に反映できていくから二度おいしい。

<Step 9>改めて理解度が深まったら仕事で実践する

ここで改めて、「速読」に対する私の基本的な考え方をおさらいしておく。

・「読む」こと自体をゴールとしない。(学びと実践がゴール)
・「読んですぐ理解できない」という前提に立つ(私は理解力が低いw)
・「書籍の情報と原体験」の掛け算が一番理解が深める
・「興味のあること」ではないと理解は深まらない

読むべき(興味ある)部分を選択し、修飾部分を読み飛ばし(強調部分に注目し)、重要な骨子に線を引き、骨子を言い表すキーワードを Index し、日々の仕事で関連付けて読み戻す。
これは、Google のクローラーがWEBサイトの<titleタグ>や<meta descriptionタグ>や<hタグ>を Index しておいて、検索されたキーワードに合わせて検索結果に 関連webサイトを引き出していくという、いわゆるSEOのロジックと同じ構造です。

こうした読み方の繰り返しを仕事で実践していくと、書籍から取得できる情報を的確に仕事に活かしていけるようになると思っている。
また一方で、日々の業務からヒントを得て、「読むべき(興味ある)部分の選択」を改めて実施していくことで、その本から吸収できる情報が広まっていくため、私は一冊の書籍を何度も読み戻しながら、同じ書籍から新たな発見を味わうことができている。
せっかく書籍にお金を出しているわけなので、骨の髄まで使い倒してやりましょう(笑)

終わりに

はい、賢者タイムです。
今日はノウハウ系の記事になりましたが、少しはお役に立てたでしょうか。
働き盛りのビジネスパーソンは、日々、本当に時間が無く、忙しい中で自己鍛錬に勤しんでおられると思います。書籍は疑似体験としての経験値を積むには手っ取り早く、古くから有効なツールとして存在していますが、読むことがゴールになってしまうと本末転倒だと思います。
ぜひ、今回の記事をご参考にしていただけると嬉しいですが、他にもこんな速読術をやってるよ!等のご意見や情報がありましたら、Facebook のDMとかで教えてください!私ももっと学んでいきたいと思っていますので。

なお、いけてるビジネス書をお探しなら、ぜひ以下を検討してみてください(笑)
イケてるビジネス書はこちら
(アフィかよっw)

では、最後までお読みいただきありがとうございました!

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