よく聞かれることベスト3に入るこの質問、そのうちnoteで書こうと思ってたら名前の由来のお題が来たので書きます！

ぐみというのはもちろん本名ではない。よく「めぐみ」とか「くみ」っていう名前なの？　と聞かれることもあるけどそれも違う。本名を知ってる人はわかると思うけど、下の名前とは一文字もかすってない。

お菓子のグミ？　と言われることもある。確かに甘いものもグミも大好きだけど、それも違う。

じゃーどういう理由なんだよというと、話は中学生のときにさかのぼる。

通っていた中高では、運動部の新入生にあだ名をつけて風習があり、私のいた部活では学年ごとにテーマがあった。

とある先輩の学年は「魚」がテーマでいわしさん、つみれさん、ししゃもさんがいた（なぜ人数が少なかったのにいきなり加工物だったのか知りたいけど）。

「猫」がテーマの学年の先輩はたまさん、みけさん、のらさんなど。

それで私の学年のテーマは「鳥」だった。すずめ、とき、うずら、つぐみ、かけすなどときて、私は「ぐみ」だった。ぐみっぽい、という理由だった。廃部の危機だった部活に突然10人以上入ったうちの学年は人数が多かった

お分かりだろうか。

「ぐみ」という鳥はいない。

だが中1〜2年の私たちそのことに気づくまでに時間がかかった（ひとつ上の学年が新入生のあだ名をつけることになっていた）。

1〜2か月後にぐみという鳥はいないことにみんな気づいた。だけど先輩が、「でももう定着しちゃったし、ぐみっていう名前が合ってるからこのままでいこう」と言ったので、私はぐみになった。

多分中高の友人は半分以上私をぐみと呼んでいたし、大学では下の名前で呼ばれてたけど、mixiでは本名より「ぐみ」の方が呼びやすいかな、という理由でぐみだったし、その名前で趣味の友達がたくさんできた。

もう人生の半分以上「ぐみ」なのでしっくりきすぎて違和感がない。勘違いからつけられた名前が、自分が一番呼ばれる名前になるなんて、なんだか不思議な気分だ。

いまの私には、本名もぐみという名前もまぎれもなく真実で。人に聞かれて説明して、あらためて間違いからほんとうが生まれることもあるのだなと感慨深くなる。

あのときの偶然の間違いに感謝したい。