群青

日々思ったことを綴ろうと思います。

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マガジン

  • エッセイ

    日頃思ったことを綴っています。

  • 連作短編小説「狐と狸の和気あいあい」

    訳あり狐と狸の女の子がルームシェアしながら人間社会で生活していく物語です。 ほのぼのとした雰囲気のお話となります。 更新は不定期ですが、長く続けたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

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ただ合わなかっただけ

 最近、古本屋に行くのが楽しい。  気になったタイトルを見つけたら手にとって表紙を眺める。食事をテーマにした小説が好きなので、食べ物がタイトルに入っていると高確率で目に留まる。表紙に美味しそうな料理が描かれていたら嬉しくて仕方ない。買い物かごに入れて別の本棚をチェックしていく。  少ない予算でたくさんの物語と巡り合えるのは有難い。面白かったら同じ著者の新作を新品で購入する。ちゃんと好きな作家さんを応援する気持ちだってある。古本屋はきっかけに丁度良い場所だ。  ただ、古本屋に

    • フィードバックをもらえる有り難さ。 まだまだ良くなるという確信。 でも、悔しいって気持ちもちゃんとあって、 ざわつく心を燃料に変換するためにも、今の気持ちを言語化しておく。 ぐぅぅぅぅ、負けたくねぇ!! 自分に負けたくねぇ!!!

      • 書店員さんに聞いてみた

        以前から気になっていたことをSNSで質問してみました。 フォロワーの中に書店員の方がきっといると思って軽い気持ちで質問したのですが、フォロワー外の方からもたくさん暖かいコメントを頂いて、本当に驚きました……! 今回、皆さんからのコメント、そして私なりに考えたことをまとめて記事にしたいと思います。 「注文してもらえると嬉しい」の声結論から述べると、売り上げに繋がるので注文してもらえると嬉しいという書店員さんの声が多数寄せられました。 心配していた取り寄せの際の送料は、他の

        • 2023.12.22のひとりごと

          薬師、始めました Switchのインディーゲームがセール中なので、ずっと気になっていたタイトルを購入しました。 子どもたちが寝静まった夜、黙々とクエストをクリアしていたら1時過ぎ!? 慌ててベッドに潜り込みました……! ドット絵がキレイで、町の住人も個性的。ポーションを作るために材料をパズルのように組み合わせるシステムがユニークで面白い! あと、あちこちにワープポイントがあったり、道具のアップグレードがすぐに終わったり、マップに次向かう場所が記されていたり、とても親切設計

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        ただ合わなかっただけ

        • フィードバックをもらえる有り難さ。 まだまだ良くなるという確信。 でも、悔しいって気持ちもちゃんとあって、 ざわつく心を燃料に変換するためにも、今の気持ちを言語化しておく。 ぐぅぅぅぅ、負けたくねぇ!! 自分に負けたくねぇ!!!

        • 書店員さんに聞いてみた

        • 2023.12.22のひとりごと

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        • エッセイ
          15本
        • 連作短編小説「狐と狸の和気あいあい」
          2本

        記事

          2023.12.21のひとりごと

          猫さん 窓辺に陽が差してきたので、いつもの椅子を用意して猫さんをお迎え。 抱っこ嫌いなので文句を垂れていましたが、椅子に下ろせば温かい座面に満足してくれたようです。ぬくぬく丸くなっております。 贅沢な時間 ソファで本読んで、眠くなったら寝て、起きたらまた読み始める。最高に贅沢な時間だ。 来週から冬休みで中々ゆっくりできないからね。家時間を満喫するよ。 読んだよ 描写がとてもキレイでした。久しぶりに不思議な世界観の物語を読んで刺激されました。続きもあるみたいなので気に

          2023.12.21のひとりごと

          お友だちのnote更新方法がとても良いので、参考にしたい。 タイトルの世界観がいいんだよなぁ。

          お友だちのnote更新方法がとても良いので、参考にしたい。 タイトルの世界観がいいんだよなぁ。

          多分おばけ

          多分おばけ

          手が離れていく日々を噛みしめる

           土曜日。長女と次男の3人で、買い物ついでに散歩。長男はゲームがしたいからお留守番。  持ち物は財布、ハンカチ、エコバッグ、ハンドクリーム、文庫本。  途中で公園に立ち寄った。  ふたりが満足するまで、ベンチに座って本を読む。  すぐそばを、小さな男の子が走り抜ける。それを母親が追いかける。 「まてまて〜!」というお決まりのセリフに、男の子は満面の笑みで甲高い奇声を上げながら、たまに後ろを振り返って、また走りだす。  母親は子どもを追いかけつつ、定期的にベンチに置いた大き

          手が離れていく日々を噛みしめる

          多分、自分のことを「小さい人間」と思っている

          多分、自分のことを「小さい人間」と思っている

          夕暮れ時の風呂場の引き戸。 蜜柑色の光が、どこか暖かな場所へ連れて行ってくれそうで、靴下を片方だけ脱いだまま写真に収めた。

          夕暮れ時の風呂場の引き戸。 蜜柑色の光が、どこか暖かな場所へ連れて行ってくれそうで、靴下を片方だけ脱いだまま写真に収めた。

          ひとりで寝るという贅沢

           快晴。寝具を洗うにはもってこいの日。  朝早くから洗濯機をフル回転させ、日当たりの良い場所に干す。冬の乾燥した北風も手伝って、昼過ぎにはすべて乾いていた。  おにぎりとお味噌汁で腹を満たしたら、急速に眠気がやってくる。こういうときは抗わず、素直に降参したほうがいい。  お日様をたっぷり浴びたシーツと毛布は、まだ程よく熱を持っていて、まるで寝室で日向ぼっこをしている気分にさせてくれた。毎日こうであればいいのに、と小さな不満が心の奥底から顔を出す。  正直、日々の睡眠環境に

          ひとりで寝るという贅沢

          大きな紙袋は最高のお土産

          大きな紙袋は最高のお土産

          あっという間に夜が来るよ

          あっという間に夜が来るよ

          ひとり相撲に猫だまし

           来年の新人賞に向けて小説を書いている。  書くことが楽しい。伝えたいメッセージを芯にして言葉の粘土で肉付けしていく中で、物語の輪郭が見えた瞬間、無から有を生み出す快感に痺れ、病みつきになる。  ただ不安がないわけではない。むしろ不安にまみれている。数年前に挫折した記憶を餌にモヤモヤとした塊が湿度を帯びて大きくなっていく。モヤモヤの塊は首の後ろに居座り続ける。  SNS上では執筆に前向きなつぶやきを投稿して自己暗示をかける日々。正直、冒頭の「書くことは楽しい」もその一つだ

          ひとり相撲に猫だまし

          感情が動く刺激を逃さない

           久しぶりに生のほうれん草を買った。  最近はセールの日でも値段が下がらなくて、今日も冷凍コーナーで買うか、となる日々だった。  生産者さんの顔が印字されたパッケージを破り、ほうれん草の束を両手で掴む。茎と葉が擦れてキュッキュッと鳴いて掌に伝わる。みずみずしい感覚が嬉しくて思わず口の端が持ち上がる。  私は五感の中でも触感に注目することが多い。  そのため、書いている文章は手触りや温度に関する描写が多く、日頃からキャッチしやすい情報なのだと思う。  小説やエッセイを書く

          感情が動く刺激を逃さない

          第一話「林檎とふたり」

          (まずはキャラクター紹介からどうぞ) 「ありゃま」  弁当屋のバイトから帰ってきた同居人·狸塚奈子(まみつかなこ)の声に、私は読み込んでいた資料から思わず顔を上げる。  彼女の視線はローテーブルに向けられていた。同居人が留守なのを良いことに目一杯広げたA4用紙。これはマズいと急いで片付けつつ、言い訳タイムスタート。 「あ、これ? 今度書く小説の舞台がバーだから洋酒の歴史について調べてたんだけど、結構面白くて」 「いえいえ梨花ちゃん、そっちじゃなくて」  おや、どうやら怒られ

          第一話「林檎とふたり」