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子供達に言い残しておくこと

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教育/学びの侵襲的な性質について

教育/学びの侵襲的な性質について

変化をもたらす教育とは何か?

望ましい姿とは何だろう?万人が合意するような理想的な望ましい姿、というのは絵に描いた餅であるから、実際には教育を施す者が想定する、個別の望ましい姿が必ずあるということになる。すると、教育とは、教育を施す者が思い描く望ましい姿に、変化させることである。

教育と洗脳の違いはなんだろうか?

語義の点では、"知識の啓発、技能の教授、人間性の涵養" を図るものが教育であり

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貸し借りについて

人から物を借りる時は、その日のうちに返すこと。借りた物は大切に使い、借りた時と同じ状態で返すこと。

その日のうちに返せない物は、借りないこと。どうしても必要な時は、まず大人に相談すること。学校なら先生に、家なら家族に相談して、借りても良いかを聞くこと。

人に物を貸す時は、なくなっても惜しくないものだけを貸すこと。貸した物が返ってこなくても、文句を言わないこと。

お金は、貸し借りしないこと。ど

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友人について

新しい出会いに躊躇する必要は無い。まずは触れ合って、言葉を交わして、時間を共にしてみると良い。まずは相手を知る。よく知る前に判断しないように。

その中で、自分と違う考え方、自分と違う感じ方をすることがわかってくる。その違いを受け入れても良いし、受け入れなくても良い。

たとえば、私は「空気を読まないこと」を理由に対戦ゲームのプレイの仕方に文句を言ってくる人と、一緒にゲームをする必要はないと考える

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世界の解像度について

世界の解像度について

多くのひとが、「何がAで何がBかなんて、いちいち考えなくてもすぐに区別がつくだろう」と考える。

しかし、いま常識として知られていることの多くは、先人の積み重ねてきた成果の先端だ。これからも、AとBの境界線は絶えず更新され続けていく。だから、今日常識とされていることが明日には非常識となっていても何も不思議はない。

境界線の更新が、我々にとって望ましい方向に向かって行われるという保証も無い。それは

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正解のある問題、正解のない問題

正解のある問題、正解のない問題

正解のある問題と、正解のない問題がある。

「1+1はいくつになるか?」は、正解のある問題である。答えは2だ。

「何故人を殺してはいけないのか」は、正解のない問題である。この問に対する答えには様々なものがあるが、唯一絶対の正解というものはない。
(私は「駄目なものは駄目」が最も正解に近いと考えているが、唯一の正解という訳ではないだろう)

ある問題を目の前にしたときに、それが正解のある問題か、正

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