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PETボトル飲料(ホット)の変遷

こんにちは。グンゼの前原です。
日本海側は悪天候で雪の影響が厳しいですね。皆さんも十分お気をつけください。

さて以前もお話した通り、我々食品パッケージに携わる人間にとって「天気」はとても優秀な営業マンに変化します。
とはいえ逆もまた然りですが、、、(笑)

今回はその天候に左右されやすいPETボトル飲料に関してお話します。

皆さんが今、当たり前に飲んでいる「ホット飲料」。
20年くらい前には“缶タイプ”しか存在してませんでした。
それはなぜか…?

当然、中身の味の問題もあるかと思いますが、そもそもPETボトルに被膜する用の“ラベル”がなかったんです!

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ラベルには商品名や原材料名などを記載して、商品の顔となる存在です。
単なるフラットなフィルムを熱で収縮させてボトルにフィットさせますが、結局、熱に弱いから縮むんですよ。(強かったら抵抗しますよね)

コンビニにあるホットウォーマー(↓)に熱線が張り巡らされてますが、
そこにPETボトルを入れておくと、ラベルが熱で溶けて破れるので
「ホット飲料はPETボトル化できない」と言われていました。
(缶しか無理だ!と)

無題

そこでグンゼが開発したのが、表面に耐熱性のある樹脂(PET)を積層したラベル用フィルムです。
これを20年前に世に出したことで、今まで無理だと思われていたホット飲料のPETボトルが売り出されるようになりました。

「当たり前の日常」も誰かの技術革新がないと成り立ちません。
(なんか前回も同じようなことを言ってましたね…笑)

PETボトルの歴史を調べようと伊藤園さんのホームページを見てたら面白い記事がありました。(第四話「業界に先がけたホット専用ペットボトル入り飲料」の誕生)
やっぱり中身もいろんな工夫があったんですね…

ではまた!



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