まだ見ぬ君(腹筋)を求めて
お腹にある柔らかさを感じて僕は世界を呪う。
どうしてこんなものがあるんだろう。
どうしてこんなに減らないんだろう。
頑張っているはずなのに。
続けてきたはずなのに。
お腹にある脂肪は一向に減らない。
だんだん腹が立ってきて、
僕はごつん、とお腹を殴った。
あ。
咄嗟に力が入ったのか脂肪の内に硬さを感じる。
ある。
君が、いる。
君(腹筋)が、いる!
その存在を感じた。
幾光年離れていようとも
どんな苦難が待ちかまえていようとも
必ず、迎えに行く。
だから待ってて。
そこに、いて。
────これは小さな恋の物語
ぐら
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