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ドイツ - バンベルク Kronprinz Bamberg

ドイツ南部の都市バンベルク。中心部にはレグニッツ川が流れており、景観が美しい街です。第二次世界大戦での被害をあまり受けず、中世の建物が多く残っています。特に旧市庁舎付近は川に囲まれており、美しい建物の壁と水の組み合わせが綺麗です。また、大学都市であり、大司教の都市であり、ビールの都でもあります。現在も複数のブルワリーがあり、その1つ「Kronprinz Bamberg」を紹介します。(2018年夏訪問)

ブルワリーは、旧市街地の北西にあります。レグニッツ川沿いの西側の遊歩道を北に徒歩2~30分ほど歩くと、ブルワリー看板が見えてきます。その後は看板の案内に従い、徒歩数分です。なお、旧市街中心部からは、バスで来ることもできます。

「Kronprinz Bamberg」は、2016年醸造開始の新しいブルワリーです。ドイツのビールは伝統的なものが多いですが、このブルワリーでは、流行りのスタイルも取り入れたビールも醸造しています。

店内には、レストラン席とカウンター席があります。内装は、お洒落で落ち着いた感じです。

外には、テラス席があります。住宅地と丘(山)の方にあるので、テラス席の裏手には、木々が見えます。

テラス席側から店内に入ると、道路側にはビールの醸造設備が見えます。これは、糖化槽(マッシュタン)と煮沸槽(ボイルケトル)です。

地下には、発酵タンクや貯酒タンクがあります。地下のトイレへ行く道の奥には、ガラス扉があり、タンクを見ることが出来ます。照明の色が時間において変わるので、銀色のタンクが青や緑などに見えます。綺麗です。

地下の通路には、受賞した賞が多数飾られています。技術の高さを伺えます。

テイスティングセット。0.1L×5。左から、Special Keute, American Pale Ale, Ebony Smoke Touch, European Amber Lager 2.0, European Amber Lager 1.0。

・European Amber Lager 1.0

外観は透明感ある琥珀色、泡立ちは良いです。モルト感が強く出ていて、甘さを感じます。苦味は弱いです。ABV4.9%

・European Amber Lager 2.0

外観は透明感ある琥珀色。1.0と同様にモルト感はあり、カラメルのような風味と、苦味が少し強くなった印象です。ABV4.9%

・Special Keute

外観は淡い小麦色、にごりあり、泡立ちは良いです。酵母由来の風味とヴァイツェンモルトの風味と味わい、苦味はとても弱く、酸味や雑味もない優しいビールと印象です。ABV 4.4%

・American Pale Ale

外観は琥珀色、泡立ちは良いです。ホップの香り、口に含むとホップの風味と苦味、それに加えてモルト感も感じます。喉越しは軽くないので、香りを味わいながら、ゆっくり飲みたいビールです。アメリカンペールエールスタイルですが、モルトとのバランスが取られていて、苦味がキツイ印象はないです。ABV 5.2%

・Ebony Smoke Touch

外観は黒色、光を通すと少し赤黒い感じです。泡立ちは良いです。燻製された麦芽によるスモーキーな香り、口に含むとその風味に加え、コーヒーやビターチョコレートの様な風味と苦味わいを感じます。喉越しは重いです。シュレンケルラのラオホと比べると、強烈なスモーキーさはありません。香りとビターな風味を楽しむビールと印象です。少し温度が上がると、香りのたちが変わるので、ゆっくり飲むと良いでしょう。ABV 4.9%

メニューには、提供しているビール以外に醸造工程の説明や、ブルワリーの歩みなどが書かれています。ビールを味わいながら、目を通すと良いでしょう。

「Kronprinz Bamberg」は、バンベルク市街地からは離れていますが、伝統的なバンベルクのブルワリーとは違ったビールを味わえる場所です。ビール好きなら、是非、訪れることをおススメします。

■Kronprinz Bamberg

http://www.kronprinz.beer/

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