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がん治療の入院生活のために準備したモノ

はじめに

こんにちは。ぐるりと申します。
悪性リンパ腫で入院中の20代サラリーマンです。
病気の治療のために抗がん剤治療と造血幹細胞移植を受け、いまも病院に入院中です。去年末に一度移植を行っており今回は2回目の移植です。

入院は3回ほど経験しています。一回あたりの入院期間は1ヶ月〜3ヶ月ほど(現在更新中)です。

3回目の入院時、準備するモノのチェックリストを作成したので、
これから同じように入院される方の参考になればと思い、変更や加筆をして、公開してみることにしました。

タイトルに”がん治療”とつけましたが、
特にがんに限定した内容でもありませんので、がんに限定せず”入院時の準備”の参考にしていただければと思います。


1)記事を書こうと思った理由

1. はじめての入院時、何を用意すればいいのかわからなかった。
今まで入院をしたことがなく、昨年の入院が人生初の入院でした。

病気が悪化して体調がよくない中、何を用意したらいいのかわからず、
Webで検索して準備をしてなんとか入院するも足りないモノがあったり、逆にいらなかったモノがあったり、事前に知っておければと思った瞬間がありました。


2.  入院生活が長くなりがち
受ける治療の内容にもよると思いますが、
血液がんの治療を行う場合、1ヶ月以上の入院生活になることが予想されます。
救援化学療法や、移植後に発生する症状への対応、薬の点滴から飲み薬への移行期間などによっては、2ヶ月以上の長期入院になります。

3. 行動できるエリアが制限される
治療が始まると免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなるため、病院内でも行動できるエリアが制限されることがあります。
私の場合、免疫機能が低下する期間は、無菌エリア外へ出ることが禁止されていました。
(各病院ごとのルールによって異なると思いますので、入院前に病院側に確認してみてください。)

必然的に病室にいる時間が多くなるので、私は病室をできる限りリラックスできる空間にするようにするようにしています。ほぼ自分の部屋と化してます(笑)

4. ただ、病室がごちゃっとするのはできるだけ避けたい。
「部屋が荒れていると、気持ちも荒んでくる」気がする派なので、
病室がごちゃっとするのは避けたい!ということで、できる限りをスッキリできるような工夫をしています。


2)リストの書き方

実際に準備したモノを記載していきますが、
自分の経験を元に、
 3) 事前に準備したモノ
 4) 入院してから購入したモノ
 5) なくても困らないけど個人的にあってよかったモノ
の大きく3種類に分けています。

また、この記事を読んでくださった方が同じものを購入しやすいよう、
Amazonの商品ページへのリンクを記載していますが、アフィリエイトなどは一切設定しておりません。


3)入院までに準備したモノ

<ベッド周り>

(1)コンセントタップ
… 病室に使用できるコンセントが少ない場合がある(特に大部屋)ので、電源口を増やせるようにしておくと便利です
  電源口がいくつかついた延長コードでも代用化。

(2)USB充電口付き電源タップ
… USBの充電口がいくつかついていると、スマホなどの充電もできて便利。
  スマホ / Bluetoothイヤホン / PCの充電、PS4の電源などに使っています。

(3)100均の横長のカゴ× 1 (フックが付いている商品もあり)
(4)S字フック×2 

… ベットのフレームに、S字フック2つでカゴをぶら下げて、
 (2)の電源タップを設置しておくと、ベッドの上でスマホの充電をするときにも邪魔になりずらいです。
  スマホやメガネ、ウェットティッシュなどの小物を置くスペースにもなるので便利です。

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<洗濯用品>

僕の場合、病院のパジャマ派ではなく、私服派なので、
院内の乾燥機付き洗濯機で2日に1回、自分で洗濯派をしています。そのため、洗濯用品も準備しています。

(1)乾燥機用シート
… 乾燥機を使用するときの必需品(特に冬期)
  衣類と一緒に乾燥機に放り込むだけで、
 「衣類がふわふわに仕上がる」かつ「静電気を抑えてくれる」効果があります。
 
私はダウニー社の製品を使っていますが匂いがきつめです。
日本のメーカーでも同じような商品があるので、自分のお好みの匂いの商品を探してみてください。



(2)無印のアルミ直線ハンガー
… 院内の乾燥機は性能があまりよくないため、一回の乾燥で乾ききらなかった時に使っています。
  ハンガー形状なので、病室内のちょっとしたフレームなどにかけることができ、使わないときはコンパクトに収納できます。
  ピンチが6個ついているので、 厚手のタオル、ズボン、靴下を一緒に干すことができます。

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(3)ハンガー
… ハンガーであればなんでもOKです。
 これも乾燥しきれなかった衣類や、寒い時に羽織る衣類などをかけておく際に便利。

(4)ランドリーバッグ
… 点滴しながら洗濯をするとき、片手が点滴機で埋まってしまうので、ランドリーバッグがあったほうが移動が楽です。
  私は無印のランドリーバッグを購入しましたが、家にあるエコバッグでもなんでもいいです。

(5)洗濯用ネット
… 特に乾燥機ですが、すぐに服が痛んでボロボロになってしまうので、洗濯ネットに入れてから洗濯するようになりました。
  洗濯時にでるゴミなも気にしなくて良くなるのでなにかと楽に。

<洗面用具>

(1)お風呂セット【シャンプー、ボディソープ、フェイスケア用品】
… 移植後は肌が弱くなるので、刺激が強いモノは避けた方が良いです。
  ボディソープも泡だてポンプがついた製品の方が優しく洗えます。

(2)歯磨きセット【歯磨き粉、歯ブラシ(柔らかめ)】
… 免疫が弱くなっている時期は、感染予防のため手洗い・歯磨き・うがいが重要です。
  歯磨きも1日に何度もするので、歯茎を傷つけないようにブラシは柔らかめを選びましょう。
  使う回数が多いと、すぐに毛先がダメになるので、予備に2〜3本ほど用意しておいてもいいと思います。

(3)うがい用コップ
… さらにうがいをする機会が多くなります。2〜3時間に一回のうがいが推奨されます。
  普通のコップでもよいのですが、うがい用のステンレスコップがコンパクトで、清潔に保ちやすいのでオススメです。

<イヤホン・充電ケーブル>


(1)Bluetoothイヤホン
… 大部屋での入院生活の場合は、イヤホンは必須アイテムです。
 テレビを観たり、スマホで動画を観たりするときにもイヤホンをつけます。
 個人的にはケーブルがあると邪魔なので、Bluetoothイヤホンがオススメです。(普通の有線イヤホンでも問題なし)

(2)オーディオ Bluetooth トランスミッター
… Bluetoothトランスミッターを病院のテレビのイヤホンジャックに挿すだけで、Bluetoothイヤホンが使えるようになります。
  私は結局あまり使わなかったのですが「テレビをよく観る」かつ「Bluetoothイヤホンを使いたい」方にオススメ。

(3)寝ホン
… 病院で寝る時は、他の音が気になってなかなか眠れなかったりします。
  そんな時に活躍するのが「寝ホン (寝ながら使える耳が痛くならないイヤホン)です。
  寝たまま使えるように設計されているので、これをつけて音楽を聴きながら寝ることができます。
  種類が豊富にあるので、自分にあうものを探してみてください。

(4)充電ケーブル類、充電タップ
… スマホやいろんなものを充電する際に、必要になるケーブル類。
  家にあるものを持っていけばOKですが、断線してしまったりすると困るので、予備があってもいいかもです。
  私の場合は、USB充電用タップ×2、Lightning充電ケーブル×2、microUSBケーブル×2 (長め、短め)を用意しました。

<衣類>

(1)トップス
(2)ボトムス
(3)タオル(バスタオル、フェイスタオル)

… 院内でレンタルできるケースも用意されているかもしれません。
 院内着をレンタルしていた時期もあったのですが、THE 病人感が嫌になって、私服派になりました。
  洗濯する作業が面倒な時期もあるので、うまくレンタルサービスを活用するのがよいかと思います。

 また点滴が始まると、腕や鎖骨、首元、足の付け根にカテーテルが入ります。腕まくりがしやすく、胸元が開きやすい服を選んだ方がベターです。

(4)下着類

<整理用品 / 文房具>


(1)クリアファイル・クリアホルダー(A4)

… 入院生活中は書類を大量に渡されます。
  入院の説明から、治療の同意書、各検査結果など、みるみる書類が溜まっていきます。
  私はスマホのスキャナアプリを使って電子化して、できる限り紙を溜めないようにしているのですが、
  どうしても捨てることができない書類などは、クリアホルダーやファイルで保管しています。

(2)チャック付き整理パック(B5、 A5)
… 私が入院している病院は、ベッドサイドのキャビネットを使えるのですが、色々なモノを入れていると、すぐに引き出しの中がごちゃごちゃになってしまいます。
  そんな時は、100円ショップで購入できる「チャック付きのビニールパック」が便利です。

  入院の準備をする段階から、食品、文房具、衣類まで、この中に分けて収納しておき、そのまま引き出しの中に入れれば、簡易的な仕切りになります。退院時はチャックを閉めてしまえばそのままスーツケースなどに入れられます。

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[CanDo(キャンドゥ)公式ネットショップより]

(4)筆記用具 (ボールペン、シャーペン、消しゴム)
(5)印鑑

… 書類にサインしたり、診断書などの発行時に必要になったりします。
  印鑑は保険会社の請求書類に必要だったりするので持っておきましょう。

(6)ノート・日記帳など
… 入院生活が長くなると、日々の変化に鈍くなってきたりします。
 その日の体調や、薬を記録しておくと、後で振り返ることができます。ちなみに記録をしてないと後から思い出すのはかなり困難です。

  私は日記 兼 TO DO整理用に「バレットジャーナル」という箇条書きのノートを作っています。
  1日の初めにやることを箇条書きで書いて、寝る前にどこまでできたかと記録しておきたいことをメモするようにしています。

(7)付箋
… 治療中は、医師や看護師とのコミュニケーションがとても重要になってきます。体調の変化を早めに知らせたり、疑問に思ったことは質問することが大事です。
  ただ、他のことをしているとふと知らせるのを忘れてしまったりします。思い浮かんだ瞬間に付箋にメモをして見えやすい場所に貼っておけば、伝え忘れ防止になります。

<食料品>

入院し始めたころは良いのですが、入院期間が長くなると病院食にも飽きてきてしまいます。さらに抗がん剤による味覚障害で、いつもの病院食が食べづらくなったりします。
少しでも食べやすくなるように、ちょい足しできるような食品を事前に用意していました。
※食品の持ち込みは各病院ごとにルールが異なります。事前に病院側に確認の上、指示にしたがってください。

(1)ふりかけ
(2)お茶漬け

… 白米を少しでも食べやすくするための必須アイテム。
  私の場合、お茶漬けは味が濃く、味覚障害時にも重宝しています。

(3)ドリップコーヒー、ティーパックのお茶、紅茶
… たまには暖かいコーヒーやお茶が飲みたくなります。
  一杯ずつ使えるドリップバックのコーヒーや、ティーパックのお茶や紅茶を常備しています。

(4)ケチャップ、マヨネーズ(小分けになっているモノ)
… 病院食でパンが出てきた時に、少しでもおいしく食べられるように、
  ケチャップとマネヨネーズの小袋を常備しています。


(5)小分けに包装されたお菓子

… 一度開封したものはそのまま食べきるように指示をされるので、
  お菓子を持ち込むのあれば、小分けに包装されたものを用意しておきましょう。

4)入院後に用意したモノ

入院後に購入したモノです。
病院内に購入できるような売店施設がなかったり、事前に買っておいた方が安くするものは、入院前に準備しておいてもいいかもしれません。

(1)マスク … 感染予防のための必需品。
(2)ボックスティッシュ … 必需品。
(3)ウェットティッシュ … 必需品。ありとあらゆるモノを拭いて消毒できます。
(4)アルコール手指消毒剤 … 体調が悪くて、手洗いするのが厳しいときは、手ピカジェルします
(4)紙コップ … 必需品。ペットボトル飲料は口をつけずにコップに移してから飲みます。
(5)ストロー … 体調が悪くて起き上がれない時などに重宝します。

5) なくても困らないけど、個人的にあってよかったモノ

(1)ノートパソコン
… スマホやタブレットがあれば生活できます。
  ただ、病気や治療に関する調べ物をしたり、何か作業をするときはキーボードがあった方がなにかと便利です。

(2)デジタルカメラ
… 入院中は同じ日々の繰り返しになるので、少しでも遊び心を持つためにカメラを持ち込んでいます。
  お見舞いに来てくれた人を撮影してお礼に送ると、意外と喜んでくれます。
  撮影した写真は記録にもなるので、ちょっとした日々の刺激ツールとして活躍してくれています。
 
(3)背もたれ用クッション
… ベッドの上だけでの生活にならないように、ベッドサイドにテーブルを配置しています。
  ただ、背もたれがないと腰が痛くなってくるので、ベッド側に少し大きめののクッションを置いています。昼寝のときにも使えます。

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(4)カップ麺
… 味覚障害時で味が感じられない時の味方。
  どのような障害が起こるか分からないので、味覚の変化具合を見ながら食べれそうなモノを用意した方がいいかもしれません。

6) まとめ

予想以上に長くなってしまいました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
これからの入院生活で購入したものがあれば、随時追記する予定です。


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