繋がりが深い人と初見の人、どちらが大切かを選ばなければいけない状況の時、どちらを選択するのが正解なのでしょうか。

会社経営時代、経営不振の打開策として「弁当配達」の事業をはじめようと画策しました。

スタートからブーストをかけようと思い、当時宴会獲得で一定の効果が出ていた「ファックスDM」をおこないました。
専門業者が持っている名簿から近隣の企業へFAXで弁当配達の告知をします。
さらに初回限定で「40%オフ」のクーポンをつけました。

結果は完全にパンク。

予想を遥かに上回る注文がきて、売上欲しさにそれを全て受けたためにキッチン、配達スタッフがさばききれず。
酷いところでは昼休みに届けるお約束が15:00過ぎに届ける始末。

また、その弁当をさばくために通常の店舗のランチタイムを2日間急遽お休みしました。
そうとは知らないランチ目当てのお客様は店まで来て営業していないことに大激怒。
その中にはほぼ毎日来てくれていた常連様もいました。

全てを取ろうとして結果全てを失いました。
多分これはどちらかを取るという話ではないのだと思います。

田中角栄元首相の
「できることはやる。できないことはやらない」
これに尽きると思います。
それを見てバランスを取る。

ぎょうにんべんはお席の時間制は取りません。
（遅い時間のご予約の方が先に入っていた場合は、その時間までというご了承を得ることはあります）
理由はお客様に時間を意識して焦っていただきたくないのがひとつ。

もうひとつは、その制限時間がシチュエーションによっては僕のスキルのキャパを超えてしまう可能性があるため。

結論、深い繋がりのお客様を大切にするというよりは、上記の思いをわかってくれている方が現状深い繋がりになっている。
そんな印象です。

「できることはやる。できないことはやらない」
それが深い繋がりを生むのだと思います。