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日記 存在しない日本語を話す

3/27(水) 日記

旦那さんの転勤をきっかけにタイに引っ越した先輩とオンライン会議。
朝起きれずに自宅から繋ぐ。タイはもう30度近くあって夏みたいだよ、と言っていた。
この先輩の声と話し方がすき、タイ遊びに行きたいですと言ったらいつでもおいで〜と言ってくれて嬉しかった。

午後から出社。
晴れていたのでこの間三茶のLUIKで買ったデニムジャケットをおろした。
とてつもなく可愛くて気分が上がる。
可愛い服を買うと見せたくなる人がいて、次その人に会えるのは4月頭なので早く3月終われよの気持ち。

今いる会社はフリーアドレスで自分の固定席がないから、その日の気分と機嫌で座る席を変えている。
今日は窓側のバーカウンターみたいな席、イベント対応でみんな出払っていてほぼ貸し切りだった。

Spotifyでアーティストごちゃ混ぜ、その時の気分で選んだ35〜40曲程度のプレイリストをいくつもいくつも作っているのだけど、3年前の春に作ったプレイリストを聴きながら黙々と仕事をする。

当時仕事後によく立ち寄った花屋の匂いとか出勤する時の景色とか見ていたドラマのこととか、平凡だけど
果てしなく愛おしかった日々を思い出せて超イイ

外出から戻ったプロデューサーチームの先輩がバーカウンター席の隣の隣に座ったのだけど、突然デカい声でえっ!!!と言い出して思わず顔を見る。

ここから電車が見えるんだ、知らなかった!嬉しいなぁ!と、ひとり言だとしたらミスってるボリュームで感動しており、なぜか分からないけど嬉しくて笑ってしまった。
のわりに全然よい返しができなくて、わ〜本当だ、すごい!知らなかった〜と、合コンでテッパンのさしすせそみたいな返答しかできず無念。

カウンター席にクリップが無造作においてあり、先輩の所有物か確かめたくてこの野良クリップって先輩のですか?と聞く。
近くにいた同僚があ!その野良クリップは僕のです!と名乗り出て、あ、きみのか〜となる。

確かにここに野良クリップ置いておくとふとしたときに便利ですね、ですです、と話していたら、これまた近くにいた別の同僚にいや野良クリップってなに、存在しない日本語ですよね!?と強めに突っ込まれゲラゲラ笑う。平和な時間。


夜はマッチングアプリで知り合った古着屋勤務兼お笑い芸人の男の子と吉祥寺でご飯を食べた。

着いた時間がちょうど一緒だったのだけど、「朱音さんが遅れてこなかったらどうしようかと思ってました、遅れてくれてよかった〜」と微笑まれて複雑な気持ち。

朱音さんは一生時間に間に合わないでいてほしい、ずっと遅刻しててください!と言われ、お願いの方向性独特すぎるだろと思った。

カフェ兼バーみたいなところに入ったのだけど、そこのマスターが信じられないくらい早口で説明してくれたメニューの2割も聞き取れなかった。
かろうじてお洒落な青いビールがあることだけは分かった、マジで青かった。

注文時、彼が微かな情報を辿って僕桜のカクテルにします、、とメニューを指さして伝えていたのだけど、そのページにはどう考えても抹茶のカクテルしかなくて怖、、?となる。
「それ絶対に桜じゃないよ〜」とまた先生の口調になってしまった。

井の頭公園を歩きながらとりとめのない話をする。
ラッコは日本に3匹しかいないとのこと。2匹は三重で、1匹は福岡。
三重の2匹がとてもとても愛し合わないと日本のラッコが増えない、もっとラッコに増えてほしいのに、というので、インターナショナルラッコが来てくれればね〜と答える。
インターナショナルラッコ、インターナショナルラッコ、、?とゆっくり2回復唱されてウケた。

じゃあまたね、と終電で解散。
友達になれればいいのに、と思いながら井の頭線に乗った。


日記を書き続けてもうすぐ丸4年。
今くらいの時期の日記を読み返して、どの年もきちんと楽しくてきちんとしんどかったな〜と実感した。

21年3月。日記を書き始めてもうすぐ1年の頃。
22年3月
23年3月①
23年3月②

あまりにも喪失が多いと、自分の輪郭を掴んでいられなくなるなぁと最近よく思う。

苺狩りに行きたい。

特別じゃない日ばかりを思い出す終わりのなかったしりとりの果て #tanka

#ほんじつのBGM #FINLANDS #ひみつのみらい

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