たばこが苦手っていう話
ぼくは小さな飲食店をやっています。
店内の席と、テラス席とあって、どちらも禁煙で。外に出たところにバケツを置いていて、そこで喫煙してもらってる。
たばこが嫌いなので、ごはんを食べるところに灰皿があるっていうのが気持ち悪くてダメで。
ずっとたばこを吸ってきて、結構なヘビースモーカーで何回も禁煙に失敗していたのだけれど、かみさんが妊娠したのをきっかけに本格的に禁煙した。赤ちゃんのことを思うと、全然苦労しないでやめることができたので、息子には感謝している。
それからは吸っていなくて、年を経るたびに臭いがどうしてもだめになっていってしまった。
今はたばこの煙にさらされない生活をしている。
また、かみさんが匂いに敏感なのもある。
かみさんは柔軟剤や洗濯洗剤の強いニオイも苦手なので余計に強いニオイに触れることもない。
僕自身も、料理を生業にしているので香水をつけることもない。
そうなると、あのたばこのニオイが強烈に臭いのだ。
禁煙してデメリットはほぼないのだけれど、知り合いの店がほとんどたばこ臭くて行けなくなってしまったは数少ないデメリットのひとつだ。
たばこ吸いながら酒飲めるところも少なくなっていることもあり、喫煙できるお店は強力なスモーカーたちの根城になっている。
そういう店は店主も喫煙者だったりするので、この循環を断ち切れることはめったになかったりするのだ。
飲みに行ったあとには、服から髪から下手すると下着にまで臭いがついちゃってたりするのが本当に嫌で。
まだ電子たばこのほうがマシだとは思うけれども、あれはあれでどう見てもニコチンを摂取するための吸引器といった風情で、薬品摂ってるなーっていうふうに見えてしまう。
風情がない。
しかし、今では大部分の人が電子たばこに移行したのではないだろうか。
それでもあの臭い紙巻きたばこを吸い続けている人は、健康だったり、ニオイだったり、周りの白い目だったりを乗り越えて吸っている歴戦のスモーカーなので、今更止めるとかならないんだろうな。
喫煙者を嫌う理由ってもうダントツで強烈に臭いっていうのがあると思う。
でも、多分このニオイって喫煙者は気づいてない。自分がそうだったからわかる。
たばこを止めたとたん、地獄のような臭さに気がついてびっくりした。
そしてもうひとつが、ポイ捨てなのではないだろうか。
携帯灰皿でも持たない限り、吸い殻をポケットに入れて持ち歩く人は少ないと思う。
そうなれば地面に捨てるよりほかない。
喫煙者は自動的に、システム的にポイ捨てするようになっているである。
だからその辺に吸い殻落ちているし、汚い。
たまに植木に刺さってたりすると置いたやつ見つけて刺し殺したくなる。
だからよろしくない。
これからもドンドンと喫煙率は下がるだろうけど、ニコチン中毒というのはなかなか治らないだろうから、地球上からなくなることはないだろうなと思う。
たばこやめて悪かったことってほとんどないもの。
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