見出し画像

天皇誕生日参賀に参加して・・・

去る2024年(令和6年)2月23日、私は人生で初めて皇居を訪れた。今上天皇の誕生日参賀に参加するためだ。つい最近まで私はあまり関心がなかったというのが正直なところであるが、ある出来事をきっかけにいろいろと調べるようになった。その出来事も含めてこの1日の様子をお伝えする。


皇室に関心を持ったきっかけ

 私は当初は皇室にあまり関心がなかった。2003年に学校行事で国体の開会式に行ったときに天皇皇后両陛下(現上皇・上皇后)を遠くの観客席から拝見した。小学校5年生だった私はただ「国民ににこやかに手を振るおじいさん」というイメージしかなかった。
 この後、皇太子殿下(現今上陛下)の「人格否定発言」や皇太子妃殿下(現皇后陛下)の適応障害発症、敬宮愛子内親王殿下の学習院初等科での騒動についてニュースで耳にしていたが、特に関心を示すこともなかった。
 しかし、2021年にそれは一変する。それは眞子内親王殿下(現小室眞子氏)と小室圭氏の結婚会見であった。週刊誌で小室圭氏の母親の金銭問題が報じられ、世論が大いに沸きあがったのだ。そして同年10月26日、2人は結婚会見に臨んだ。そこで私の皇室観を大きく変える発言が飛び出した。

眞子内親王殿下
「金銭問題については私がお願いした方向で調整してもらいました」

 皇族が民間人の金銭問題に介入してよいのか?というのが正直な感想だった。皇族は全員が品行方正で人格的にも優れていると思っていたので、この発言には衝撃を受けた。それがきっかけで、皇室について関心を持つようになり様々なことを調べ始めた。そして、現在に至る。

長くなったので、話を参賀に戻す。

東京駅~入場まで

 東京駅に着いたのは午前8時過ぎだった。東京は凍えるような寒さに加えてみぞれまじりの雨だった。「丸の内OL」らしきものは見当たらず、保守系団体の街宣車が待機していてものものしい雰囲気となっていた。
 手荷物検査を終えるとレーンに並んで待機となった。雨は収まる気配はなく、手がかじかむ中、開門を待った。

開門待機列 某アイドルグループの握手会を想起させる。

入場~お出ましまで

 9時30分頃に開門となり、私は人生で初めて皇居内に足を踏み入れた。坂を上るとガラス張りの建物がある中庭に出た。東庭というらしい。どうしても中央部に人が固まってしまうため、宮内庁職員が上手側に誘導していた。上手の前から3、4列くらいで待機し、お出ましを待つ。
 そして10時20分・・・

お出まし

「天皇陛下、万歳!」どこからともなく声が上がった。天皇ご一家、秋篠宮両殿下と佳子内親王殿下が屏風の後ろから姿を現す。このとき、傘をさしていた観衆が一斉に傘を閉じたことに大変感動を覚えた。
 天皇陛下は能登半島地震の被災者へのお見舞いと寒い中訪れた観衆への感謝を述べられた。

お出ましになられる皇族方

皇位継承問題

 現在の皇室典範では男系男子のみが皇位を継承することができる。現在のところ暫定的ではあるが順位1位が秋篠宮文仁親王殿下、2位が悠仁親王殿下、3位が常陸宮正仁親王殿下となっている。
 しかし、皇族の減少を男系男子継承のみで補完できるのか、両陛下の長子である敬宮愛子内親王殿下の存在は無視されるのかといった議論がある。私は学者ではなくただの「皇室ファン」なので何が正しいのかはよくわからない。ただ、陛下は昨年の誕生日会見で皇室の役割は「国民の幸せを常に願い、国民と苦楽を共にすること」と述べられている。
 素人意見ではあるが、男女を問わず陛下のお言葉を実践できる方が次代の皇室を担っていただけることを願っている。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?