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ビジュアルノベル おわかね制作日誌 第6回「最終章・ボーカルアルバムクラウドファンディング募集と制作費について」

こんにちは。
Cynical Honeyのカンザキです。
本日はこの前開始されました、ビジュアルノベル「終わりの鐘が鳴る前に」の最終章&ボーカルアルバム制作支援クラウドファンディングについて話していきたいと思います。
ゲーム制作の裏話的なところも話したいと思います。
ご支援にご興味がある方は以下のリンクからお入りください。

さて本日はシリーズをずっとやっていただいた人も、これからやりたい人も是非とも読んでいただきたいです。


今回の募集の背景

ゲーム制作はやはり資金が必要

長編ノベルゲームを制作されている方は皆さん思われていると思いますが、イラスト・声優・システムなど自分たちができないことをアウトソーシングし始めるとコストが膨れ上がってきます。
過去の記事を見ていただけると少し理解いただけると思います。

ただ規模を抑えたりと色々切り詰めていけばコストは抑えることが可能です。有名な声優を起用したり、著名なイラストレーターの方にお願いするとイベントスチールだけで三桁いくなんてこともあります。
私が本業でやっているGUIデザインも同人ではなく仕事で参加すると見積もりが三桁くらいになってしまうこともあります。
以前、別の企画で全てアウトソーシングするための見積もりを依頼したときに合計で四桁を平気で超えてコストの概念がバグりました(笑
そんな中で、今回の「終わりの鐘が鳴る前に」でのコスト試算を公開しようと思いました。
「終わりの鐘が鳴る前に」は極限までカンザキのみで実行しており、色々な方にお願いして制作しております。しかも、前回のChapter.2の経験ではコスト試算の1.5倍の支出はプロジェクト進行中に発生します。
(主には売るためのコストやイベント参加費など制作費以外が入ります)

クラファン目標金額よりも高い試算表

潤沢にコストがあれば、ゲームもスマホや多言語などの展開ももちろんできますし、企画やマーケットの展開も可能になります。
しかし、ここは個人制作の限界でなんともできない部分があります。
そもそも、6〜7千ワードのゲームは「一人で作るものではないな」というのがChapter.2完成後の私の所感です。
色々記載しましたが、限界を超えている部分を今回もご支援いただきたいというのが本当のところです。

音楽を届けたい、でも…

「終わりの鐘が鳴る前に」のこだわりポイントの一つである「音楽」。
今回もそれはこだわっていきたいと思っております。
Chapter.3ではボーカルアルバム制作もできればと考えております。
そもそも音楽だけではありませんが、今回のコスト増にある背景は物価の高騰になります。全ての外注費が10〜20%増えるという事態になっています。
まさかの同人ゲーム業界も不況の波に…と思わされました。
このまま不景気の悪化で製作できなくなる前にできる限り早く制作することも今は求められています。

豪華アーティストを予定しています

音楽の話に戻りますが、Chapter.3は実はかなり前からメンバーに主題歌相談をしており、ここが音楽としても3部作の完結を目指しております。
ボーカル以外のBGMも新たな世界観のために追加することがどうしても必要になっております。前回はフリーBGMで乗り越えましたが、今回はできる限りオリジナルでいきたいのですが、やはりシーンが多くシナリオが長い分、演出を単調にしないためにBGMやSEは増え続けていきます。

早く、より多くの方に届けるために

ただ皆さんも「それなら売上で補填すればいいじゃない?」って疑問に思うかもしれませんが、上記にもある通り制作費以外もかかってきて、1000本売っても赤字じゃないか?ってなります。
ここは「終わりの鐘が鳴る前に」が多くの方に手に取っていただくために販売単価をかなり削っております。
他のサークル様で同じボリュームの場合はだいたい2000〜3000円の販売単価だと思いますが、「終わりの鐘が鳴る前に」はシリーズ全体で2000〜3000円くらいになる設計にしております。
またできる限りセールなどで手に取りやすくも目指しておりますので、なかなか利益は期待できません。
たとえば1000円で販売して200〜300万の制作費を回収しながら次の制作費を作るためには、どれくらい販売しないといけないか試算いただければ分かりやすいと思います。
同人で1000万以上のコストでゲームをリリースしているサークル様の話を聞くと、よく回収できているなって思います…これは我々の販売力が弱いせいだと思っておりますが。

また早急なリリースを目指したいというのも今回の背景にあります。
それは夏コミやデジゲー博のイベントだけではなくSNSやお問い合わせで「いつ最終章でるんですか?」「最終章出たら買います!」という言葉をいただくことが、とても多いからです。
ここは三部作のフラストレーションですね。
しかし、細かく制作しリリースしているのは少しでも早く皆様に手に取っていただければと思っているからです。
あと体力的にも一気に作るとコストも必要になり、現在の試算で300〜500万以上のコストが1作品で必要になる計算になってしまいます。
コストを分散し、早めに皆様に届けることの手段として三部作とさせていただきましたが、スピードを出すためには自己資金では限界があるので今回のクラファンを実施させていただきました。

ゲームとボーカルアルバムについて

お金の話ばかりでは暗い話になってしまいますので、次回作の話をして楽しくなりたいと思います。
今回は三部作の最終章ということもあり、カンザキとしては「やりきりたい」という思いがなによりも強いです。
しかも、今回は原案となっている小説とは展開もラストも全然違うものにしようとしています。

最終章は全ての終着点

「終わりの鐘が鳴る前に」では色々な伏線がありました。
しかし、ほとんどは「死神」の存在に起因しており、何もかもが謎の多い彼女は何故、生き返る条件を「一番初めて話した相手を幸せにする」というものにしたのか。
Chapter.2で見れるGOOD ENDのラストで出てくるシーンも謎を深めています。 物語はラスト、最終章のTRUE ENDで全てを語る予定です。

全ての始まりであるシーン

今回は現実と非現実が入り乱れます。
本当の「終わりの鐘が鳴る前に」は、これから始まります。
それは今回のテーマである「幸せ」にあり、「幸せには必ず代償がある」ということが本質にあります。
例えば誰かを選べば、他の誰かを選べない…みたいな状況です。
自分のことが大大大大大好きな彼女がたくさん出てくる某コミック・アニメみたいな展開はないですが、プレイヤーの選択次第で大きく物語が変わってきます。
そこにノベルゲーム、マルチエンディングの良さがあると私は思っております。しっかりとTRUE ENDも用意させていただいております。

集大成でもあるボーカルアルバム

音楽は今回はボーカルアルバムを作ろうと思った背景に、主題歌への評価が予想以上に大きかったことにもあります。
とくにChapter.1のオープニングの「君のくれた旋律」は25万ダウンロードを突破し、今でも再生回数を伸ばしております。
他の曲もたくさんの反響がありました。

そして、Chapter.3ではオープニングは、1と2を飾ったゴールデンコンビです。ボーカル、nayutaさんに作曲はVivid Lilaの鈴谷皆人さんで最後にゲームの世界観を演出していただけます。
エンディングにはボーカルには新進気鋭のアイシーアイビーさんというYoutubeやストリートライブなどで活躍されている方で、Sony Music the LESSON plusの1期生だそうです。今回はカンザキがボーカルのイメージを作品当初から持っていてオファーをさせていただきました。そして、作曲はChapter.2のイメージソング「voID」を担当した、んちゃ-nCha-さんです。
エンディングは新しい組み合わせではありますが、この物語のラストを演出するためにかなり前から声をかけさせていただいておりました。

そして、今回のクラウドファンディングが成功した際に追加されるアーティストを発表しました。
作曲陣はオープニング・エンディングのお二人です。
ボーカルの一人目は冬乃 桜さんで、「ヘンタイ・プリズン」や「絆きらめく恋いろは-椿恋歌-」などの商業ゲームの主題歌を歌っている方です。同人では咲良ゆのさんという名義で活動されています。
二人目はSennzaiさんという同人音楽ではかなり人気のある方です。TVアニメ「あやかしトライアングル」劇伴の歌唱や、TVアニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか IV 深章 厄災篇」挿入歌コーラス歌唱等と商業にも活動の幅を広げています。
以上の二名以外にも達成額によっては、もう一曲追加できればと野望を抱いています。

他にもあります追加要素

もちろん、今回のクラファンには他にも色々な要素を追加するための資金も含まれています。皆さんには少しでも楽しんでいただくために、企画なども考えております。
金額が達成してやりたいことは、ラジオ企画を再びしたいと思います。これは前回けっこう面白かったのですが、自己満足になってしまったところも多かったので再度何かギミックを作れればと思います。
新コンテンツは夢ですね…コンテンツを作るには労力だけではなく費用も必要になるという現実にいつもぶつかってしまいます。

リターンについて

最後にリターンは今回はかなり考え抜きました。
正直なところ、前回は制作費のための大きく乗せていた部分は多かったです。ただ、やはり一人一人の方の負担を少なくすることが大切だと思いましたので、実際のリリース時の販売価格+少しくらいにしております。

リターンのコースも、前回ご支援できなかった方やまだゲームをプレイしていない人向けに「今から〜」「復刻版」のコースをご用意しております。
そして、何よりもコンプリートコースに数量限定でディスカウントしたコースをご用意しました。
これでさらにご支援しやすくなったと思います。
正直、設定資料コースに300円乗せるだけでボーカルアルバム付いてきます。「これ、設定資料コース選ぶ人いるのかな?」って自分でもなっていますが、それだけ少しでも選択肢があったほうがいいかなと思って残しました。

リターン表

最後にここまで読んでいただきありがとうございました。
クラファンはまだ1ヶ月以上ありますが、2024年の楽しみの一つとしてご支援お待ちしております。
それではよろしくお願いいたします。


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