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キリスト教会の黒歴史「異端審問」のはじまり

異端審問。
中世ヨーロッパで絶対的な権力を握っていたローマ・カトリック教会。
そんなカトリック教会の教えに反する者とされた異端者たちを裁くために設けられた制度。

異端審問、のちにはじまる魔女狩りによる処刑者数は数十万人にものぼるともいわれています。

スペインでの異端審問

十字軍とならび、キリスト教会の黒歴史とされる異端審問。

ヨーロッパだけでなく、プロテスタントの国アメリカにも吹き荒れた異端審問、そして魔女狩り。
このような狂気がなぜ生まれたのでしょうか?

これらは過去の出来事ですが、現在でも異教徒や異民族に対する弾圧や虐殺があとを絶ちません。
我々は過去に立ち返り、その愚かさを学んでいくべきでしょう。


1.異教徒との聖戦「十字軍」

まず、当時のヨーロッパ民衆は十字軍熱に浮かされていたという背景があります。
異教徒との聖戦と銘打たれた十字軍。
それを推し進めたカトリック教会とそれを熱狂的に支持した民衆。

貧困に喘ぐ民衆などがその怒りを異教徒にぶつけ、異教徒が蓄えた富を強奪していく戦でもありました。

十字軍の記事はこちら↓↓↓

キリスト教への宗教熱が高まっていくと同時に、異教徒に対して排他的・攻撃的になっていった時代。

やがて同じキリスト教徒でも、カトリック教会の教えと少しでも異なるものは異端とされていきます。

第1回十字軍

2.腐敗しきっていたカトリック聖職者たち

科学が発達していなく、宗教が絶対的な力をもっていた中世ヨーロッパ。
権力の絶頂にあったローマ・カトリック教会。
絶大な力を手にすれば、ひとは腐敗していくもの。
聖職者といえども世俗の欲望にはあらがえなかったのでしょう。

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