蘇る記憶と今
犬を預けてふたりで出かける
思い出すはあの日の記憶
祖父母の家によく泊まった
祖父母は孫のお泊りが好きな生き物
「実家と祖父母の家とどちらがいいの?」
母が問う
「実家がいい」
こう答える
それが正解と知っている
満足気な母の姿とは裏腹に
私の心は晴れなかった
彼女は自分の存在価値を確かめたかったのだ
見捨てられたくなかったのだ
彼女の気持ちが分かるようになるまで
時間が掛かった
今の私が同じ事を思うかと言われたら違う
しかし彼女の気持ちは分かるようになったのだ
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