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短歌研究新人賞応募作② 第65回(2022年) 佳作

出勤のあいさつチャットに送りたり就労訓練今日もはじまる
迷ひつつ胸の高さに挙ぐる手の映らず頬の高さに挙げつ
スーツ姿のわれの写真を撮りくるるこの人もいま働いてをり
三日月の抱ける影のうつすらと障害受容問はれてをりぬ
幻聴はわが生活の一部とふ説明をせり面接官に

「短歌研究」2022年7月号

選考委員は、栗木京子さん、米川千嘉子さん、加藤治郎さん、斉藤斎藤さんでした。ありがとうございました。
再就職のために、障害者雇用の就労訓練と就職活動をしていた時のことを詠んだ連作です。
前回の応募から5年以上空いてしまいましたが、短歌仲間の方から刺激をいただいて、また投稿することができました。ありがとうございました。

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