見出し画像

ボーイッシュと私

私の性自認は女性で身体も女性。
恋愛対象は男性のみなのでヘテロセクシュアルということになる。

ヘテロセクシュアルだがボーイッシュな格好が好きだ。

似合わないものは似合わない。

今はショートボブだがかつてはセミロングだった。
髪が多すぎてショートが似合わなかったのである。

ショートカットの私はこちら

※こんなにかわいくはない※

どんなにしたくても、似合わないものは似合わないのである。

美容師のプロ意識との戦い

美容師はプロである。
似合わない髪型にはしてくれない。
モンチッチみたいになっても構わないからショートにして欲しい私との戦いは何年も続いた。
ついに美容師が折れてショートにしたが、やっぱり似合わないものは似合わないし、短すぎて自慢の綺麗な髪が全く輝かない。
伸びるまでの半年の長かったことよ。

妥協点

意見が異なる場合に妥協点を見出すのが知能を持った生き物のあるべき姿である。
美容師と私は話し合い、ショートボブでカラーをすることになった。
カラーが必須だ。
カラーしていないショートボブの私はこちら

※いわゆるおかっぱである※

色気もクソもありゃしない。

衝動

思いとは違う髪型で生きてきたが、3年前の秋にどうしてもショートにしたくなった。
コロナ禍で半年美容院に行っていなかったので髪の長さは鎖骨ぐらいまであった。
何が何でもショートにしたい。
いつもの美容院でお茶を濁されたくない。
ネットで、いつもの美容院ではなく、会社帰りに予約できる美容院を予約し、ショートにしたいと言ってみた。

初めての美容院で20センチ切る。
美容院がざわついた。
難易度が高く、おかしな人に見えているだろうことは百も承知だ。
だが今日はどうしてもショートにしたいのだ。

その美容院は初回は美容師でない人がカウンセリングをしてくれて、一番合う美容師を選んでくれるシステムだった。
誰が来るのかな…

店長の登場である。

店長

自分の髪のことはよく知っている。
難しいことはわかってる。
初めてきた美容院で言うことではない。

じゃあ今日はどうしてうちに来てくださったんですか?

いつもの美容院だと切ってくれないからです。
初回は安いから来たんじゃありません。
私のことを知らない人に切ってもらいたかったんです。
女の子らしくなくていいです。
多少変になっても文句は言いません。

「なるほど、わかりました笑。僕ショート得意なんです。お任せ下さい。」

その言葉を待っていたのよ。

ビバ!エイジング

現在私の髪型は前下がりのショートだ。
カラーは地毛のままの黒である。

※画像はイメージです※


加齢により髪の量が減ってモンチッチにはならない。
年を取ってようやく自分の好きな髪型で過ごせるようになった。
年を取るのは悪いことじゃない。


店長ありがとう。
あなたの神業のお陰で私は毎日ご機嫌です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?