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データサイエンティストから未経験で広報・PRへ!1年間で学んだ知見を全公開。「第1回:PRイベントで必ず熱狂を生む3つのポイント」

お久しぶりです!かみひらたひろこです。すっかり春ですね🌸毎日いいお天気で桜が綺麗で、私はとっても幸せです。

さて、先日、SHEにジョインして2度目の月次MVPをいただきました。(実はこのnoteを書いていたのは2ヶ月ほど前で、MVPを受賞したのは昨年12月の話です...🙇‍♀️💦)誰も成し遂げたことのない大きなチャレンジをし続ける「New Era Hero賞」。

月次MVP表彰状(ろこ)_20201225

思えば、SHEに入社して半年、業務委託で携わっている期間をいれると1年が経ちました。データサイエンスからPRという全くの未経験キャリアチェンジだったので、毎日が"初めて"の挑戦ばかり。でも私にとって未知は最大の刺激であり、むしろゼロから何もかもを自由に試せるのは楽しくて仕方なかったです。
驚くほど毎日、いや毎秒単位で吸収と成長を繰り返して、自身が変化する今の環境で「自分の思考の軌跡をしっかり残しておきたい」と思うようになりました。

そこで!今回は、この1年歩んできた誰よりも(と言い切れるくらい)泥臭い道のりを、5回(予定!笑)に分けてnoteに残したいと思います。そして、場所や企業は違えど「自社の想いを世の中へ届けたい」という同じ志を持つ広報やPR企画職の皆様の何かしらのヒントになれましたらとても幸いです。(※もちろん、まだまだ私も修行の身なので至らない部分も多々あるかと思いますが、温かく見守ってください。)

■今後の予定(※あくまで予定です!)
第1回 イベントの考え方(←今日✨) 
第2回 PR戦略の考え方
第3回 コピーの考え方
第4回 企画・コンセプトの考え方
第5回 未定。笑

はじめに: 数字に心を吹き込む

どんな仕事であれ私が一番大切にしてきたことが全ての仕事に「心」を吹き込むことでした。ビジネスは言わずもがな数字(成果)が大切です。
SHEではPRとしては新規獲得をKPIとして追うわけですが、数字を達成することは、会社へ貢献することであり、さらに大きな視点で言うと社会をより良くすることに繋がります。そしてスタートアップで高い数字目標を達成することはそれだけで大変に難しいことであり、やりがいもあります。

それでも私には、数字達成だけでは生きたくないという強い想いがあります。日々闘う相手はただひとり、「過去の自分」なのですが、一度きりの人生だからこそ、理想論であったとしても自分だからこそ作り出せる数字を追求していきたい。そのために何ができるか?を常に全力で模索しています。
私が今、SHEのPRとして存在する意味。それは、SHEをまだ知らなかった方がSHEを知ってくださった際に、いかにその認知を「心震える"共鳴"」まで持っていけるかだと思っています。
今日は奮闘記録第1弾ということで!今回MVPをいただくきっかけともなったPRイベントについて書くことにしました。最初から細かな具体Tipsというよりも、まずはそもそも「イベントに対する考え方」の概論から入りたいと思います!

「イベント」と聞いて何を思い浮かべる?

突然ですが、みなさんは「イベント」と聞いて何を思い浮かべますか?
実際に友人たちにも聞いてみました。

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このように広場で開催されているイベントやフェス、クラブやライブイベントだったり、登壇者のいるトークショーだったり。イベントという言葉の印象ってなんとなく、その日限りの「点」のイメージがありませんか?

またPRの部署にいると「集客/宣伝したいから、なんかイベントやってほしい!」と頼まれることや、「ビッグゲストを呼べば人は集まる」と思われていることも多いかとおもいますし、イベント自体はあらゆる会社がたくさん開催していて差別化も難しいのではないでしょうか?しかも、今はスマホを持てば魅力的なコンテンツが溢れているため、わざわざリアルタイムでイベントに参加せずとも娯楽は十分に楽しめます。もっと言うと、昨年からは新型コロナウィルス流行の影響で、リアルではなくオンライン上での開催を余儀なくされました。

そんな厳しい市況の中にあったPRイベントですが、熱狂を生むために大切な考え方は3つあります。

⑴PRイベントは単発の打ち上げ花火ではない
⑵PRイベントを、会社のスタンスや経営戦略をダイレクトにかつ最もスピーディーに反映できる場として活用する
⑶人生を変えるきっかけを本気で作りに行く姿勢があるか

まず⑴PRイベントは単発の打ち上げ花火ではない、について。

まず、PRイベントというものを「その日限りの打ち上げ花火的なもの点」ではなく、「線」で見る視点が大事だと思っています。

イベントを終えた後、
・来てくださった参加者の方には何を感じていただくか?
・自社にはどういう影響が残って欲しいか?
・関係各所とまた次もご一緒するために、何ができるか?
イベントが終わった後に描きたい世界に思いを馳せながら企画すると、とても楽しいと思います。

つまりPRイベントは「ブランドへの信頼を中長期的に、そして丁寧に積み重ねる場」です。

自社のことを全く知らない方が、初めて自社企画のPRイベントに触れて「へぇ、SHEってこんな会社だったんだ」と少し興味を持っていただき、その後何度か触れていただくうちにだんだんブランドへの信頼度を積み重ねて、そしてコンバージョン(=SHEでいうと入会)につながるという視点が大切で、一見違う時期に開催していてバラバラに見えるPR企画でも、すべてに伝えたい自社の理念は一貫しており、どうやったら誤解なく伝えられるかを真摯に向き合って設計しています。

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次に⑵PRイベントを、会社のスタンスや経営戦略をダイレクトにかつ最もスピーディーに反映できる場として活用する、について。

これは私が広報の業務も兼任していたからこそ持てた視点だと思います。
今、わたしはメディアへの窓口となる広報と、toC(生活者)の顔となるPR戦略と両方を並行しているのですが、自分にとってはそれがとても相乗効果を生んだと振り返っています。

広報のお仕事にはプレスリリースの作成/メディアとの関係構築や取材対応/自社メディア制作などがありますが、雑誌、テレビ、WEBメディアなど、様々な媒体からたくさんの取材をいただきます。代表やSHEメンバーの露出だけでなく、広報だけで取材を受ける場合も多いです。

大切なのは限られた数分の取材の間に、SHEの訴求ポイントをいかに詰め込むことができるか。取材された内容が、SHEの現状と解離なく最高の形で露出しなければいけません。スタートアップの変化は凄まじいので、月、もしくは週単位で情報が更新されていくので、メディアの方の様々な角度からの質問に対して、最新の訴求やコミュニケーションが不可欠となります。となると、とにかく会社や代表の目指す経営戦略の徹底理解が必要になってくる。
そのため、私は代表の恵里さんCMOの五島さんと話す時間を定期的に設けることで、代表が今何を考えているのか?経営陣が何を見てなぜその方針に向かっているのか?を理解し広報の仕事を進めるとともに、その時々でSHEが持っている目線や方向性をPRイベントという直接生活者と触れ合える場所に反映することを心がけてきました。

たとえば、私がこれまでやってきたPR企画から例を挙げると、
(どれもSHEの会員様だけでなく、一般の方にも無料で開放しているものです。)
SHEオープンキャンパス
SHE BEFORE AFTER Award 2020
New Me!!! なんか好きかも、で未来は変わる。
#学生さいごの授業

というものがあり(どんなイベントかはのリンクを貼っておきます!)、それぞれに自社として社会にお伝えしたいスタンスを反映させてきました。

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■SHEオープンキャンパスでは、義務教育では習えなかった性の知識や、誰も教えてくれない妊娠出産にまつわる、産む性として不可欠な知識を共に学ぶことで、SHEがキャリアだけでなく人生に伴走するライフコーチングカンパニーであることを、
■SHE BEFORE AFTER Award 2020では、実際にSHEでストイックに学び、自身のなりたい姿を叶えた方を表彰し、その等身大の奮闘の軌跡をプレゼンしていただくことで学びと自己実現に熱狂するコミュニティであることを伝えることができます。
■New Me!!!〜なんか好きかも、で未来は変わる。〜では性別関係なくご参加いただけたり、SHEがいつも徹底していたピンクやグリーンなどのパステルカラーなクリエイティブから、がらりと印象を変更することで、新しい層の方に興味を持っていただいたり、それから微力ながらD&Iへの想いも込めています。
■また、今月開催した#学生さいごの授業〜誰も教えてくれない6つのリアル〜は、「学びは、いつも新たな始まりを呼ぶ」がコンセプトなのですが、SHEは教育や学びをとても大切にしており、今は社会人対象のキャリアスクールですが、いずれは範囲を広げて義務教育の改革へ取り組んでいくぞという姿勢を提示しています。

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そして、各イベントの感想でいただいたTwitterでのお声を一部載せます。(と思ったのですが、各イベントで1000件近いお声をいただけることもあり、ごく一部にしたつもりが、まあまあな数を載せてしまいました。笑 掲載させていただいたみなさま、いつもありがとうございます💐)

多くのメンバーが関わっている事業の方針を即日で方向転換させることは難しいですが、このように経営陣が日々更新して描き、それをSHEメンバー全員が一丸となって目指している事業構想を"少しずつ世の中に蓄積していく場"として、PR企画があります。(と考えて、やっています。)

最後に、⑶人生を変えるきっかけを本気で作りに行く姿勢、について。

世に出るイベントや企画は、果たして何%が本気で参加者のことを考えているでしょうか。PRイベントはブランドをダイレクトに届けられるメリットはあれど、このご時世ステマは忌み嫌われますし、メディアは日々PR案件で溢れ、人々は分別がついています。そのため企業側の都合や売上目標などが見えてしまうPR企画は企業のエゴであり、すぐに伝わるし、人は簡単にブランドから離れていってしまいます。中途半端で企業都合なイベントはむしろやらない方がいいと思っています。

もちろん組織・会社である以上、イベントに人件費やコストをかけているわけなので、その回収や利益を出す姿勢は大前提ですが、それを表面に一切ださないプロフェッショナル意識が必要だと思っています。

このPR企画が「自社にとってプラスになる」という視点だけでなく、「本当に社会にとっても良いものか?」という視座の追求を忘れないようにしなきゃいけないなと私自身も日々自分に言い聞かせています。イベントにお越しいただいた限られた時間を通して、自社が参加者に「何をご提供できるのか?誰のために企画しているのか?」を突き詰めて考えています。

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また、PR企画やPRイベントは関係者がとても多いのでこちらのスタンスが「とりあえず上に言われたからイベントやる」だったり、会社のビジョンと切り離して、「点」の集客だけを目的にした「その日限りの単発イベント」という意識では人を巻き込めないし、関係者の皆様とそれ以上の熱量やシナジーも生まれません。

たとえば社内ではデザイナーやエンジニアチーム、マーケチーム、likes事業チームなど全社横断で、社外では登壇いただく方、当日の配信や、実施会場、メディアの方など多くの企業様からのご協力が不可欠です。
さらには参加されるSHEメイトさん、これまでSHEに全く接点がなかった一般の参加者を文字通り巻き込むためには、「この企画で、私たちは参加してくださる方々に、こういった人生を変えるきっかけを提供したいんだ!」という企画チームのぶれない軸と熱量(愛)が必要だと思います。

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”真の”共創ができているか。

共創って最近よく聞く単語かもしれませんが、あえて改めて書きます。

PR企画・PRイベントは自社のユーザーの方々(SHEでは"SHEメイトさん"とお呼びしています。)と一緒に作っていくものです。企業側が一方的に企画するのではなく、企業とユーザーが一緒に作り上げることで、独りよがりな企画にはなりません。企業側がこれが良かれと思ってやった企画でも、ユーザーに全く響かなかったりするものです。

わたしはSHEメイトさんとイベントやオフィスなどで直接お話して、みなさんが今どんな情報を気になっていたり、悩んでいるかをヒアリングしたり、毎日必ずTwitterに溢れる#シーライクス のつぶやき内容を全てチェック(なんと現在は月4000件ご投稿いただいています!)して、それを元に企画を考えます。メディア研究も日々欠かしません。(←詳しくは次回書きます。)

また、PRイベントは社員が、直接お客様と触れ合う貴重な機会。逆にいうと、その日1日で社員への印象は大変強く残りますし、信頼度も決まります。顔が見える関係性を築くとともに、会社としてどういう想いや理念を持って事業を推進しているのかを生で、明確に伝える場を設定しましょう。(最後にSHE社員やスタッフが、SHEメイトさんと交流している大好きな写真を貼っておきます!)

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緻密な体験設計も大切!

これまで書いてきたことをもとにイベント企画の根幹が決まったら、参加者側の立場からの想像力を念頭に、体験設計を整理して高めていきます。時系列で整理すると、イベント1ヶ月前、1週間前、当日、イベント後...と、参加者の体験を盛り上げるポイントは数えきれないほどあります!
この部分について具体的なTipsを書き出すと永遠にnoteが終わらないので、また今度!笑 今日は全体的に「イベントに対する考え方」の話を書いてきました。

PRイベントは打ち上げ花火じゃない

大切なことなので最後にもう一度書きました。PRイベントは、イベント担当者が事業から切り出したり、外部に発注して単体で実施してもらうものではなく、あくまで自社のマーケティング施策やPR企画のアウトプットの一部です。心を込めてやれば、必ず想いは届くし、熱狂が生まれる。
PRイベントは、熱狂の渦を生み出し、人々に希望を与える、大きな仕事です。もし世の中に、肩身の狭いイベンターの方がいたら、胸を張ってイベントのお仕事をしてください。
そしてまだPRイベントを自社に取り入れてない方へ。イベントの裏側は本当に泥臭いですが奥が深くて楽しい!ので、ぜひやってみてください!!!💪

それでは、今日はそろそろおしまいにします🌸

次回は「PR戦略の考え方」について書く予定です。よく周囲の方に「どうやってあの企画は生まれたの?」「思考のステップが知りたい」というお声をいただくので、先日開催したばかりの、伝説の前田敦子さんにもご出演いただき過去最高の参加者数を達成した#学生さいごの授業について、企画の裏側を書こうと思います。

もし他にもnoteに書いて欲しいことや感想などありましたら、お気軽にTwitter(@roco111o)までDMください^^✨

それでは、お読みいただきありがとうございました💐

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