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016  柴米多

体にやさしい雲南料理。

【お勧めシーン】 1人ランチ、2〜3人での食事
【こんな人に】 雲南料理に興味、クラフトビール好き、ナチュラルワイン好き、ピリ辛好き、オーナーの人柄重視

市場の2階にある雲南料理店。拠点は雲南省の大理にあり、杭州の『天目里』にも店舗がある。
ただの雲南料理店ではなく、農場経営、イベントの開催、Zineの発行、雑貨や食品店などさまざまなことを手がけているお店。料理に使っている野菜も自家農場産の有機野菜で、豚肉もそこで採れたカボチャを飼料にして育てたもの。クラフトビールやワインも、国産の個性的なメーカーものを揃えている。
お店の存在を知ったのは2019年ごろ。雲南映画を撮っている張楊のドキュメンタリー映画『猫猫果考試記』にちらっと店先が映ったのが印象に残って行ってみたのが最初だった。その後、2022年春のロックダウン時、上海店のスタッフが偶然私の家の隣りの短期貸しの部屋に滞在していて、2か月間、野菜をもらったり調味料を貸したりしていた。外に出られず大変なときにもいろいろ助けられた。
なので、真面目でやさしい人がきちんと作っている料理だということが保証できるお店。
料理は全部おいしくて選べないので、いちばん人気の「黒松露野生菌薄餅」(98元)をお勧めしたい。雲南省産の黒トリュフとキノコとルッコラの薄焼きピザ。これと「小圃」のワインがあればもういいと思います。

「黒松露野生菌薄餅」(98元)。1人でも食べられる軽さ。

店内には販売スペースもあって、燻製肉類、米酒、有機野菜の乾物や雑穀などが並んでいる。雲南の銅製品なども。季節によって品揃えは変わるようだけど、雲南コーヒーの花のはちみつとか、お土産に良さそうなものもあった。
店舗自体がローカルな市場のなかにあるので、見て歩くのも楽しい。旅行者とかを案内したら、間違いなく一目置かれるお店だと思う。


<これもお勧め>

「景颇薄荷鬼鶏」(68元)。大香菜(雲南の香菜)の香りが効いたほぐし烏骨鶏の前菜。
「石屏包浆豆腐」(38元)。なかがトロトロの揚げ豆腐。石屏というところの名物とのこと。
「檸檬草烤猪頚肉」(68元)。豚トロのピリ辛炒め。レモングラスの風味。
「羊肚菌鶏湯米線」(68元)。アミガサタケと鶏だしスープの米線。上に乗っているのは生ハムっぽくスライスした金華ハム。やさしい風味。

<DATA>
上海市徐匯区烏魯木斉中路318号烏中市集2階
地下鉄1、7号線「常熟路」駅8号出口から徒歩約8分
11:00-14:30 17:00-22:00
☆食事時はほぼ満席。時間をずらしていくのがお勧め。

(掲載日:2024年1月28日)
※メニュー内容、メニュー名、値段、店舗の外観や内装は掲載日の時点のものです。

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