上海市ご飯情報

上海在住、旅媒体での仕事歴15年以上のライターが、上海市内のいいお店を淡々と投稿します…

上海市ご飯情報

上海在住、旅媒体での仕事歴15年以上のライターが、上海市内のいいお店を淡々と投稿します。有名無名、何かに掲載されていたかどうか、新店か老舗かなどは考慮しません。おいしいお店だけ(毎週日曜日に更新)。 『文学フリマ東京38』に「ketchup.」で出ます。ブースは「P-31」です。

最近の記事

027  浙月

寧波系創作料理ビストロ。 【お勧めシーン】 2〜3人での食事、1人飲み 【こんな人に】 海鮮料理好き、地元人気重視、お酒好き、中華ビストロに興味、寧波料理に興味 先月寧波に行ってから、寧波系海鮮料理にハマっている。広東系海鮮料理ほど洗練されていない、あの田舎っぽい海鮮料理だ。街でもSNSでも寧波関連の食べ物店につい目が行ってしまう。 そんな日々のなか、普段の行動範囲エリアに寧波料理をベースにした中華系ビストロがオープンしていた。少し前まで日本人経営の寿司屋だったあのテナン

    • 【番外】武漢で熱干麺を食べてきた

      熱干麺は朝ご飯 2024年4月19日〜21日、湖北省武漢市で開催中のアートブックフェアに出展中です。 武漢名物といえば「熱干麺」。コロナのときに注目されていなければ、今も知らない料理でした。というか、上海には武漢料理店が多分無い。武漢料理の知識自体、「熱干麺」以外ゼロ。なので、ひとまず「熱干麺」を食べてみることにした。 選んだのは、ブックフェアの会場近くで行列ができていた「羅氏熱干牛肉麺」(黄興路53号)。営業時間は朝5時半からお昼までだそうで、それを見て「熱干麺は朝ご飯

      • 026  韓国厨房

        ふわふわのチヂミ。 【お勧めシーン】 2〜3人での食事、1人ご飯 【こんな人に】 韓国料理好き、地元人気重視、賑やかな雰囲気好き、お酒も飲みたい、パッとランチを食べたい チーズ系、タコ系など、ここ数年で流行った韓国料理もありつつ、2000年代の上海の大学周りに必ずあった留学生向け韓国食堂の、スタンダード庶民派料理もきちんとあるお店。 古い家屋の細い階段を上がるタイプの店舗で、食事時は若い女子客でいっぱいになる。おしゃれな韓国料理店はたくさんあるけど、おしゃれにそれほど舵を

        • 025  蘇小柳点心

          「海鮮泡飯」にハマり中。 【お勧めシーン】 1人ご飯、2〜3人での食事 【こんな人に】 現地チェーンに興味、軽く食べたい、安く食べたい、点心好き、1人行動多め 先日寧波に行ってから寧波っぽい味にハマり中で、『上軍寧波菜』という寧波のお惣菜屋さんがある『鴻寿坊』まで出かけてみた。『鴻寿坊』は最近できた複合モールで、地元のお年寄りから若い人まで、現地の人の幅広いニーズに応えた店舗(特に食材と飲食店)が特徴とのこと。 知人のお店もあったり、めずらしいお店もあったりしたのだが、「

          024  正圓烩麺拉麺

          烩麺を食べるならここ。 【お勧めシーン】 1人ご飯、夜食 【こんな人に】 手打ち麺系が好き、ローカル食堂に興味、地元人気重視、安く食べたい、一人行動多め 一見庶民的だけど、クリエイター系の中国人が多く住んでいる烏魯木斉中路。なのでいいお店も多いのだけど、彼らにお勧め店を聞くと名前が出てくるのが『正圓烩麺拉麺』だ。 「さっと食べたいときはここ」「烏魯木斉中路はこういう麺料理屋があるから好き」など、意外に強い支持を集めている。24時間営業なので、夜型の人にも支持されている。

          024  正圓烩麺拉麺

          【番外】寧波で食べたもの

          寧波人のお勧めはこれ。 2024年3月22〜24日、浙江省寧波市に拠点を持つメディア『假雑誌』主催のアートブックフェアに招かれ、参加中です。 期間中は主催側の方や寧波出身の出版関連の人、漫画家さんたちなどに、いろいろ現地のおいしいものを教えてもらったり、ご馳走してもらったり。 今回は番外編として、ここ二日間で食べた寧波料理のお勧めを一挙にご紹介したいと思います。 ※バーっと出されたので、正式な料理名はわかりません……。 そんな感じで、普段は『ketchup.』というZi

          【番外】寧波で食べたもの

          023  莱莱小籠

          進化中の庶民派小籠包。 【お勧めシーン】 1人ご飯 【こんな人に】 小籠包食べたい、地元人気重視、行列と相席OK、賑やかな雰囲気OK、一人行動が多い たくさんお店があるように見えて、意外に「ここ!」というお店が見つからない南京東路。そんなときは、南京東路の一本北側に沿って伸びる天津路に行くのがお勧め。意外にあまり知られていないグルメ街で、上海蟹の専門店や老舗の上海料理食堂、麺料理店、大食堂(おかずを選んでトレーに乗せるシステムの食堂)などいろいろあります。 そんな天津路で

          023  莱莱小籠

          022  恒春元

          だし系和食に癒されに。 【お勧めシーン】 1人ご飯、2人での食事 【こんな人に】 隠れ家を探したい、知られていないお店に行きたい、満席で断られても許せる、やさしい味の和食を食べたい、静かに過ごしたい 上海での飲食店探しには『大衆点評』が欠かせないが、そこに掲載されていない良いお店も実はたくさんあって、そういうお店を探すには、雰囲気や生活の感じや好きなものが似ていて、有名なものが好きな人ではなくて、しかも友達が多く、情報通な中国人の友達を作るのが良いです。 今回ご紹介する『

          021  COMETA

          クリエイティブな小皿イタリアン。 【お勧めシーン】 1人ランチ、2〜3人での食事 【こんな人に】 外さないイタリアンの店を知りたい、ワイン好き、地元人気重視、繁華街から離れていても行ける、クリエイティブな雰囲気が好き 好きな音楽やファッションが洗練されている感じの地元の子たちのお勧めで、名前だけずっと覚えていたお店。 パッと時間が空いたときに、午後4時とかの中途半端な時間に出かけてしまったのだけど、雰囲気と料理に間違いないと思えたお店。 場所は、最近お散歩エリアとして人気

          020  佳家湯包

          薄皮小籠包の名店。 【お勧めシーン】 1人ランチ、朝ごはん 【こんな人に】 上海名物を食べたい、一人行動派、地元人気重視、繁華街から離れていても行ける、相席OK 1980年代にオープンした小籠包の有名店。いつも行列ができている黄河路店が有名だけど、本店は麗園路という普通の住宅街エリアにある。今日ご紹介するのは本店のほう。 小籠包の好みは上海人でもバラバラで、お勧め店を聞いても「そこ、昔はおいしかったけどね」「◯◯さんがその店お勧めしてたの? えー、私はおいしくないと思う」

          020  佳家湯包

          019  筱爺叔

          松江区の無形文化遺産料理。 【お勧めシーン】 4〜5人以上での食事、宴会 【こんな人に】 上海の伝統料理を食べたい、大人数で利用したい、閔行区や松江区方面に用事がある、行列OK、地元人気重視 浙江省や江蘇省の影響をあまり受けていない、伝統的な上海料理が残っている地域といえば、浦東の三林、小籠包発祥の地と言われる嘉定区の南翔。それと松江区が有名。 今回ご紹介する「筱爺叔」は、松江区の無形文化遺産料理を出しているお店。区内に5店舗あるそうなのだけど、松江区、金山区方面へ車で行

          018  Xibo

          洗練新疆料理の老舗。 【お勧めシーン】 2〜3人以上での食事、飲み会 【こんな人に】 新疆料理に興味、スパイス好き、羊肉好き、インテリア重視、おしゃれな雰囲気重視 新疆(ウイグル)料理といえば、最安でおいしくてお酒も飲めるお店の代表格だった。なので、2010年頃にこのお店がオープンしたときは、「旅行で来た友人に新疆料理のおいしさを知ってもらいたいけど、普段の店でお腹壊されたら困る。なので、高いけど……」という目的で選ぶ店だった。客層は在住欧米人が多く、庶民的な人は少なかっ

          017  巴奴毛肚火鍋

          激辛センマイ火鍋の優秀チェーン。 【お勧めシーン】 3人以上での食事 【こんな人に】 辛いもの好き、ホルモン好き、行列OK、賑やか好き、モールやチェーン店視察したい 上海市内の新し目の大型モール内5か所に店舗を構えている火鍋チェーン。「毛肚」は牛のセンマイのこと。中国人の友人がなぜかセンマイにハマっており、何度か連れて行ってもらった。で、毎回大行列。センマイにハマっている人、多い気がする。 上海市内にはすごい数の火鍋チェーンがあるけれど、「巴奴毛肚火鍋」はすごくちゃんとし

          017  巴奴毛肚火鍋

          016  柴米多

          体にやさしい雲南料理。 【お勧めシーン】 1人ランチ、2〜3人での食事 【こんな人に】 雲南料理に興味、クラフトビール好き、ナチュラルワイン好き、ピリ辛好き、オーナーの人柄重視 市場の2階にある雲南料理店。拠点は雲南省の大理にあり、杭州の『天目里』にも店舗がある。 ただの雲南料理店ではなく、農場経営、イベントの開催、Zineの発行、雑貨や食品店などさまざまなことを手がけているお店。料理に使っている野菜も自家農場産の有機野菜で、豚肉もそこで採れたカボチャを飼料にして育てたも

          015  毒蛇麺館

          甘辛炒めもの麺の最旬話題店。 【お勧めシーン】 1人ランチ 【こんな人に】 2024年現在話題の店が気になる、地元人気重視、上海式の麺に興味、相席OK、行列OK 2023年にちらほら名前を聞き始め、ふと気づいたら店舗が増え始めていた。最近オープンした静安寺店は『久光百貨』の裏手にあり、連日大行列ができている。 個人的には、本店が西宝興路(不吉エリア。怖い話系の取材で行ったことも)にあることが気になっていた。インパクトのある店名の由来は、オーナーの娘が巳年だったことと、「独

          015  毒蛇麺館

          014  名厨本帮館

          三林がルーツの上海料理。 【お勧めシーン】 3〜4人以上での食事 【こんな人に】 伝統的上海料理に興味、地元人気重視、賑やか好き、庶民的な雰囲気が好み、上海人好みの味を知りたい 5〜6年前に、上海人の年配の料理人に「上海料理を食べるならここ」と勧められたお店。上海料理界では知らない人はいないという、李伯栄(2016年逝去)という国宝級の料理人の直属の弟子が開いたのだそう。 上海料理というと、ルーツは浙江省や江蘇省の料理と言われているけれど、昔ながらの料理のルーツは浦東の三

          014  名厨本帮館