見出し画像

018  Xibo

洗練新疆料理の老舗。

【お勧めシーン】 2〜3人以上での食事、飲み会
【こんな人に】 新疆料理に興味、スパイス好き、羊肉好き、インテリア重視、おしゃれな雰囲気重視

新疆(ウイグル)料理といえば、最安でおいしくてお酒も飲めるお店の代表格だった。なので、2010年頃にこのお店がオープンしたときは、「旅行で来た友人に新疆料理のおいしさを知ってもらいたいけど、普段の店でお腹壊されたら困る。なので、高いけど……」という目的で選ぶ店だった。客層は在住欧米人が多く、庶民的な人は少なかった。
あれから10年以上経ち、あの頃オープンしたほかの「おしゃれで高い店」はほぼ閉店してしまったけど、『Xibo』は残っている。久々に行ってみたら、当時「尖ってる」と感じた料理の数々が親しみやすくなっていて、でもおしゃれさはキープしたままで、すごくちょうどよくなっていた。客層は、在住外国人も一般中国人も子供連れもみんないる感じ。上海の10年の変化、大きい。
で、ずっと残っている理由はやっぱりおいしかったからだと思う。
個人的なお勧めはやっぱり「丁丁炒麺」(40元)。手打ち麺の細切れをトマトやセロリ、羊肉と炒めた料理で、スプーンで食べる。麺が細切れなのでシェアもしやすいしお酒のおつまみにもなる。ニンニクとスパイスが効いていて止まらないおいしさ。

「丁丁炒麺」(40元)。スパイスやセロリの香りが好きならハマる味。

羊の串焼きや大盤鶏など定番の新疆料理もひととおり揃っていて、新疆のヨーグルトを使ったデザートやオリジナルカクテルなどもある。
でも、2010年前後かそれより前の上海を知る人と、東京でガチ中華と呼ばれるジャンルを知った人たちには、「新疆料理は庶民的な食堂で食べるもの」というこだわりがあることも知っています。でも、ガチの上海ではこういうお店が人気で、ちゃんとおいしいのに、ということも知っていてほしいなと思うので。


<これもお勧め>

「涼拌沙葱」(28元)。ここ数年スーパーでも見かけるようになった「沙葱(青ネギをさらに細くしたようなネギの一種)」をピリ辛黒酢風味で和えた前菜。
「羊肉串」(10元)。炭火焼きで香ばしい。
「手撕椒麻鶏」(45元)。青山椒入りの生の麻辣味の蒸し鶏の和えもの。新疆料理に四川の味が入り込んできている料理はハズれなし。
「新疆黒啤」(20元)。黒ビール界でいちばんおいしいと思う。「新黒」の愛称でオーダーするのが通。

<DATA>
上海市静安区常熟路83号3階
地下鉄1、7号線「常熟路」駅8号出口から徒歩約6分
11:30-14:00 17:00-22:30
☆週末の夜は要予約。

(掲載日:2024年2月11日)
※メニュー内容、メニュー名、値段、店舗の外観や内装は掲載日の時点のものです。


この記事が参加している募集

おいしいお店

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?