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ウクライナ出身の「ミス日本」について、差別とデータという観点から考えてみる。

かつて大学の学園祭などでは目玉企画のように開催されていた「ミスコン」も、ルッキズムの観点から取り止めになるケースも増えてきた。しばらくは「ミスコンは差別か?」といった議論が繰り広げられていた時期もあったが、今回はまた少し角度の違うニュースだ。

「第56回 ミス日本コンテスト2024」で、モデルの椎野カロリーナさんがグランプリに輝いた。椎野さんはウクライナ人の両親のもとに生まれ、5歳のときにウクライナから来日。その後は現在に至るまで日本で暮らしており、日本語を第一言語としている。

今回のグランプリ受賞に関して言えば、椎野さんは2022年に日本国籍を取得しているため応募要件は満たしており、ルール上は何の問題もない。だが、主催団体によると欧州にルーツを持つ受賞者は初めてとのことで、「日本の血が流れていない人が“ミス日本”!?」と物議を醸している。

ここ数日、多くの方がこのニュースに関してコメントをしているが、私も「差別」と「データ」という観点から、この件に関して感じていることを綴ってみたいと思う。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
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