見出し画像

有名ファッションブランドがこぞって注目するキノコ由来のヴィーガンレザーを調査。

こんばんは、きのこ料理もファッションも大好きな服部沙衣子です。

最近、きのこからできた人工のヴィーガンレザーが開発されたと知り、気になって調べてみました。

1.ヴィーガンレザーの生まれた背景

バッグや靴、財布やパスケースなどの革製品は、身近なファッションアイテムとして愛用されている方が多いと思います。

特に、本革を使用した製品でつくりがしっかりしているブランドのものなどは、長年にわたって使えるため私も愛用している一人です。

全世界の革製品の市場は約43兆円という規模ですが、近年の環境面や倫理面における問題意識によって、業界全体で改革が進んでいるそうです。

本革の生産における、家畜の飼育から、革をなめしたり、染色したりする過程において、温室効果ガスの排出や環境汚染が問題となっています。

本革の代わりによく使われてる人工皮革は、ポリウレタンという石油燃料由来であり、ヴィーガン(非動物性)ではありますが、残念なことに環境に優しい素材とは言えません。

なぜなら、ポリウレタンは経年劣化が激しく、長期間にわたる使用は難しいため、短期間で廃棄されてしまいますし、しかも、化学繊維のため生分解されるのに数百年以上かかり、環境に負荷がかかるからです。

こういう背景があり、非動物性でかつ環境にも優しい素材が開発されるようになったとのこと。

2.ステラ・マッカートニーが注目したボルト・スレッズ(BOLT THREADS)社の「マイロ(Mylo)」

マイロは、菌糸細胞(菌類の成長の際に伸びる「根」)におがくずを与えて育て、いったん休ませてから収穫した素材からできています。(きのこの食べる部分じゃないんですね。)

開発には3年間、約4000回の試行錯誤を経たそうで、これまでで最も自然で、無限に再生可能となる素材であり、触っただけでは本革とマイロとの区別はつかないくらいのクオリティとのこと。

世界三大ハイブランドグループの一つで、ステラ・マッカートニー、アディダス、グッチ、サンローランを傘下に置くケリングが出資しているそうです。

3.エルメスと開発したマイコワークス(MYCOWORKS)社の「シルヴァニア(Sylvania)」

有名ハイブランドのエルメス(Hermès)が、スタートアップ企業のマイコワークスと組んで、菌糸体からレザーのような素材をつくる技術を開発し、出来上がったのがシルヴァニアという人工レザーです。

エルメスはカーフスキンの代わりにシルヴァニアを用いた「ヴィクトリア」というバッグを発表しています。

エシカルでサスティナブル、地球環境に優しいものが世の中に浸透しているんですね。

私自身も日々意識していきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?