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今年もやって来た! 花冠陽明庵の松茸鍋

季節ごとに素晴らしい日本食の楽しみを提供してくださる二子玉川の花冠陽明庵
どの季節にいただくお料理も楽しいのだけれど、秋の松茸鍋は花冠陽明庵の名物の一つであることには間違いない。
松茸てんこ盛りのお鍋を今年も堪能いたしました!

日本の文化としての「食」を楽しむ

花冠陽明庵のご主人は日本食文化会議理事長の松本栄文さん。
実際に食べることを通じて日本食の文化に触れられる稀有なお店。

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神棚に備えるお皿、土器(かわらけ)に盛られた海の幸・山の幸からお食事スタート。
食べるということは、生きること。
日々の信仰密接に関わっていたということを改めて思い起こさせる。
夏の終わりと秋の始まり。
豊かな食材が揃う日本という国に生まれたありがたさ。

松茸鍋

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こちらが今年の松茸。
お、重い……。
しかしこれで驚いてはいけない。

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松茸鍋の薬味として供されるのは1人300gの赤牛の肩ロース。
あくまでも薬味……。

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そしてお鍋に松茸が、これでもか・これでもか・これでもかと!
大量の松茸で鍋に入った出汁が見えない。
ぎゅうぎゅうの松茸
部屋中に充ち溢れる松茸の香り。

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薬味(肉)と一緒に松茸をいただく。
なんと贅沢な一口。
全身を包まれるように濃厚な松茸の香り。
お椀に絞った酢橘の酸味を一瞬感じつつも、薬味(肉)のうま味が押し寄せてくる。
厚切りの松茸とシャキシャキの水菜の歯ごたえ、柔らか過ぎない肩ロースとの比較も楽しい。
ちなみに、写真には写っていないけれど、鍋の底には一人半丁のふわふわのお豆腐が隠れている。

そして雑炊へ

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締めはお雑炊。
全ての具材を綺麗に食べきったところにお米を投入。
じっくり丁寧に炊き上げていただく。
お腹いっぱいのはずなのに、松茸と薬味(肉)の香りに食欲が刺激されてしまう……。
熱々をフーフーしながらひと口。
うま味の洪水がすごい。
松茸、薬味(肉)、お出汁……渾然一体
カオスの中にある幸せ。
6杯食べてしまった(甘美な背徳感)

食べ終わって思った

松本さんのお料理は、とてもシンプルに見えるのだけれど、素材や調味料の選び方、お料理の仕方、提供の仕方、一つひとつに細やかな気配りが行き届いている。
なんかグッときちゃう、心を掴まれるお料理なんだよなー

松本さん、ごちそうさまでした!

それにしてもよく食べた。
全身の毛穴から松茸が香る。

松茸鍋はまた来年。
来年もよろしくお願いいたします。

#グルメ #和食 #二子玉川 #花冠陽明庵 #松茸

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