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虚構日記2023/11/04

ダイソーに請求書を買いに行く。
インボイスうんたらで請求書を提出しろというのだ。
面倒くさい。
インボイスで余計な書類が増えるというのはこういうことか。

請求書の近くにエンディングノートが売っていた。
自分が亡くなった後始末に連絡先などを書いておくやつだ。
突然亡くなった先輩たちの顔が浮かぶ。若すぎると言われてもいつ亡くなったとしてもおかしくない年齢になっている。
こういうのも用意しておいたほうがいいのかな。
たしかにネット関係の手続きとかはパスワード含めて書いておかないとしばらく面倒になるだろう。

とりえあず今日はいいか。
レジに向かう僕の近くに親子がいた。
やさしそうな母親と幼稚園ぐらいの娘だ。

「これをおばあちゃんにプレゼントしたら? おばあちゃん、よろこぶよ」

そう言って僕が見ていたあのエンディングノートを娘に渡していた。
母親の笑顔はとてもやさしそうだった。