見出し画像

2023年、個人的映画ベストテン~極私的な選択です~

ご参考にして頂ければ幸いです。あくまで私個人の好みと尺度で選びましたので、皆様の「推し」が入ってなくともご容赦を。邦画は例年チョイスに困惑するのですが珍しくササっと決められました。洋画の候補は沢山あれど、これぞの頂点が珍しく無く、かなり悩んだ結果です。尚、次点は順不同です。

邦画
1「首」
 首ってのは単なる識別札ってことを圧巻映像で描く
2「PERFECT DAYS」
 独居老人の死に至る前の穏やかな日々を輝かせる
3「福田村事件」
 集団ヒステリーになる前に今すぐ何とかしようこの日本
4「そして僕は途方に暮れる」
 大晦日ディナーのあり得ない家族像にみる人生賛歌
5「愛にイナズマ」
 奇想天外なシチュエーション・コメディの傑作
6「月」
 月と言っても欠けた三日月ばかり、隠された本音に衝撃
7「アンダーカレント」
 嘘の深層心理に流れる冷たい「湯」と対峙する
8「ロストケア」
 つなぎ留めた正論が檻を破り真正面から突き刺さる
9「せかいのおきく」
 モノクロ正方形で描く江戸のビジネスモデルの妙
10「市子」
 幸せの絶頂から逃げる女を逆説で描く杉咲花の独演会

次点
「Winny」
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
「こんにちは、母さん」
「高野豆腐店の春」
「658km、陽子の旅」
「怪物」
「エゴイスト」


洋画
1「聖地には蜘蛛が巣を張る」
 巣が張ってるのは社会か政治か宗教か
2「6月0日 アイヒマンが処刑された日」
 政治的大局を支える市井の人々の右往左往が温かい
3「エンパイア・オブ・ライト」
 イギリス版「ニュー・シネマ・パラダイス」への追憶
4「aftersun/アフターサン」
 ビデオテープの中から立ち上る追憶に今の自分を照射
5「CLOSE/クロース」
 鮮烈な横移動で疾走する少年に訪れる喪失感を共有
6「ポトフ 美食家と料理人」
 ひたすら調理の流麗なカメラに映画の本質を確認する
7「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
 少数民族迫害の僅か100年前の黒歴史
8「ナポレオン」
 これぞ超大作の醍醐味、純欄たる名画がそのまま動く
9「告白、あるいは完璧な弁護」
 リメイク物だが巧妙に仕掛け綻び一切無しの描写に酔う
10「ザ・クリエイター/創造者」
 素晴らしい世界観と驚異の映像もあと一歩で惜しい

次点
「マエストロ その音楽と愛と」
「レッド・ロケット」
「イノセンツ」
「イニシェリン島の精霊」
「ジョン・ウィック:コンセクエンス」
「グランツーリスモ」
「バービー」
「バビロン」
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
「逆転のトライアングル」
「対峙」
「非常宣言」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?