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映画大好き❤️と言うよりクレイジーに近い。こんなペースを10代後半からこの歳までほぼほぼ…

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映画大好き❤️と言うよりクレイジーに近い。こんなペースを10代後半からこの歳までほぼほぼで、映画館鑑賞累計現在約5000本超。鑑賞して書きたい意欲の湧く作品だけをベタ誉めからこき下ろしまで本音で書いてまいります。もしお気に障る場合はご容赦を、貴方の映画ライフの一助になれば幸いです。

最近の記事

絶対必見オススメ映画「マリウポリの20日間」~真実を知る事の重大さ~

 ただただ、本作を観て頂きたい、私達に今出来る事は。ただただ観るだけ。何も出来なくとも本作を観て、現実世界で今起こっている真実を知る事が出来ます。もちろんこれは現時点においてすらほんの一部の局地的なものなのは確かです、ウクライナだけでなくガザにおいてもイエメン危機でも、ソマリア内戦においてもビルマでも、強者による弱者への理不尽な殺戮が行われている。けれどそのほんの一部でも真実を目撃する価値は十二分にあります。  パワーバランスによって、各国の思惑も絡み一枚岩ではない西側諸国

    • 是非オススメ映画「異人たち」~心の棘を収める自問自答の彷徨のレトリック~

       なにより最初に記したい事は、原作小説と映画化は全く別物であり、それぞれ独立した作品であると言う事。原作と比較しての論評は何の意味もありません。本作はあくまでも監督・脚本アンドリュー・ヘイの作品です。私自身は原作を読んではおりません、あくまでも映画作品としてのレビューとなります。  本作の原題「All of Us Strangers」の Strangers は通常「見知らぬ人」と訳されるもので、転じて「よそ者」のニュアンスにもなる、にもかかわらず邦題が「異人たち」となってま

      • 心よりオススメ映画「RHEINGOLD ラインゴールド」~クルド人がのし上がる痛快活劇~

         私達の日本は島国で国境の概念も机上でしかなく、押し寄せる移民に圧迫されることもなく、しかし海外からの就労者や、難民申請を理不尽に拒絶され不法状態を余儀なくされる人々は少なからずいる、けれど彼らの真実と現実を見ようとせず、無意識の他人事で済まそうとし、多様性の実態をはき違えているとしか見えない私達に本作のシチュエーションをどこまで理解できるのだろうか?  埼玉県川口市でクルド難民の処遇に手を焼いているとか、「マイスモールランド」や「東京クルド」で示された現実は何一つ解決して

        • オススメ爆笑コメディですよ「アメリカン・フィクション」~アカデミー賞脚色賞受賞作は皮肉たっぷり~ 

           本年アカデミー賞で、作品賞、主演男優賞、助演男優賞、脚色賞、作曲賞の5部門にノミネートされ、脚色賞を見事受賞した作品なのに、我が国では配信のみとは驚き残念。なにより既に配信されてるなんて情報もまるで知りませんでした。もっともMGMの作品で今ではAMAZON-MGMとアマゾン傘下ですからやむを得ません、観られるだけ幸せと思わなくては。しかしそんなレベルの作品ではなく、ウェルメイドなシニカル・コメディなのですよ。しかし、だからこそ洋画が振るわずアニメ邦画のみがヒットの日本での興

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          番外編「個人的ラブストーリー ALL TIME ベストテン」~オヤジなのに心は乙女と言われたって構やしないぜ、胸キュン大好きなんだから~

           私的な ALL TIME 映画ベストテンへの皆様のご厚情に感謝し、今度はラブストーリ―に絞り込んでのベストテンを思い立ちました。調子に乗ってホラーやらSFとジャンルを絞っての選出も面白いかな、とも考えだしております。なにしろ生来涙もろく、胸キュンならばお馬鹿なボーイ・ミーツ・ガールものでも大好きな事実を、恥ずかしがらず公言致します。無論現時点までのリストですが。順不同とさせて下さい。 「恋に落ちて」 「ラヴソング」 「追憶」 「猟奇的な彼女」 「きみに読む物語」 「街の灯

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          オススメしたい映画「アイアンクロー」~あちらのスターはここまで体張る根性に驚き~

           いい大人が自らの父親に真顔で「yes sir」と返事をする。フォン・エリック家での常識がこれ。実在のプロレス一家の軌跡を描く、「呪われた一家」と呼ばれるまでの悲劇の連鎖の根底に多分これがある。だからと言って、これの是非を映画は問うている訳でもない。「それは兄弟同士で解決せよ」と突き放すシーンも多々描かれるものの、親子としての注ぎうる愛情は十分に見える。スパルタによる狂信的環境でもなく、むしろ信仰心は厚い。絶対君主のような存在と言うほどでなく、「お前の選択の自由は尊重する、そ

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          期待しないで是非オススメ映画「パスト ライブス 再会」~秀逸なラストシーンに心震えます~

           例によって「えっ、これでアカデミー賞の作品賞と脚本賞のノミネート映画?」って驚きが真っ先に過る。「バービー」やら「オッペンハイマー」と同じ土俵で競うなんてあり得ないレベルとも。誰が見たって一目で見て分かる極端に違う製作費からして、同じ鑑賞料金だなんて理不尽なレベル。だって何にも起きないのですよ本当に、と物足りないとも確かに思う。  しかし、これらは米国での評価及び賞レースでの俎上の騒ぎによって私達はこうして鑑賞しているからこその反応。期待満々、ラブ・ストーリーの傑作誕生な

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          番外編「個人的 ALL TIME ベストテン」~なにか私を自分で裸にする恥ずかしさがあるのです~

           ちょくちょく聞かれるのが「生涯のベスト・ムービーは?」と。まだ生涯を達してないと思ってる身からすると、違和感ある問いではありますが、好奇心を持って頂けるのは有難い訳です。おおよそ「小奴はどんな傾向の映画が好みなのか?」を把握し以降の会話をスムースにしたい意図が見え隠れ致します。これ程に自らマニアを豪語する以上、相当にマニアックなタイトルを挙げてギャフンと言わせてやろうか? と思ったり、相手に迎合し無難な大ヒット作を挙げて逆にこちらが反応を見たり。丁々発止の攻略を一瞬でこなさ

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          オススメ出来ない愚作「美と殺戮のすべて」~知りもしない写真家の内面を大仰に言われてもねぇ~

           薬害を根拠に美術界への莫大な寄付を拝受した施設をターゲットにピケ活動を実践する。要するに汚い金を尻尾巻いて受け入れるな、一件正当に見える論理。ですが、薬害であれば真っ先に起こすべき運動相手は違うでしょ、警察であり保健に関する役所であって、百歩譲って不買運動でしょ。ご自身がアートの方だから? 開館中に集団で押しかけ、一斉に空ボトルをまき散らし、盛大にチラシを舞い上げ、真っ赤な横断幕を掲げる、一般の閲覧者たちの迷惑顧みず。最近もあったルーヴル美術館で環境活動家らが「モナ・リザ」

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          是非是非是非オススメ映画「オッペンハイマー」~凡人ストローズが天才オッペンハイマーに嫉妬するが骨子の反戦反核映画です~

           件のアカデミー賞作品賞受賞作をやっと日本で公開、鑑賞出来ました。普段は映像で描き切るクリストファー・ノーラン監督にも関わらず、膨大なセリフ劇にまずは面食らいました。画面切り替えしによる会話劇が延々と続き字幕派ですが吹替版が欲しい程、時折核反応をイメージさせる抽象画面が大音響とともに不意に挿入される、まるで「眠っちゃダメよ」と言わんばかりに。おまけに時間軸をズタズタに切り裂き、さらに数多の登場人物を唐突に投入で観客を混迷地獄に陥れる。タイトル通り「原爆の父」たるロバート・オッ

          是非是非是非オススメ映画「オッペンハイマー」~凡人ストローズが天才オッペンハイマーに嫉妬するが骨子の反戦反核映画です~

          オススメ映画「マディのおしごと 恋の手ほどき始めます」~お馬鹿映画ですがジェニファー主演ですから・・~

          本国では劇場公開⇒日本では配信(NetFlix)ONLY、原題:No Hard Feelings  ジェニファー・ローレンスのスター映画、近頃とんと無くなってしまったエロチック・コメディ。何やら本作のプロットとなる求人広告を本作プロデューサー発見したことで、出来たとか。簡単に言えば「ウチの箱入り息子を男にしてくれる、アルバイト募集」となるわけで、そりゃ興味津々ですよね。  当然にこのアルバイトに応募するのがオスカー女優であるジェニファー・ローレンスの役マディ。募集要件が2

          オススメ映画「マディのおしごと 恋の手ほどき始めます」~お馬鹿映画ですがジェニファー主演ですから・・~

          ちょっとオススメ映画「ペナルティループ」~日本のA24、木下工務店を応援してます~

           (種明かしにご注意) 何が何だか訳分からない映画です、はっきり言って。で、つまらない?と言われれば、そうでもなく興味をずっと引っ張る工夫はありました。だからどうなの? 面白いけどつまらない、としか言いようがありません、よくぞそんな映画を思い付き、それを実行してしまった事が驚きですね。  若葉竜也、初?の単独主演映画を祝して、何も分からずままの鑑賞で、よけいに混乱した次第。若葉が6月6日にベッドで目覚め、大きな植物プラント工場の社員のようで、訪れた電気工事らしき伊勢谷友介扮

          ちょっとオススメ映画「ペナルティループ」~日本のA24、木下工務店を応援してます~

          オススメ映画「コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話」~主義主張は素晴らしいが、出来としてはあと一歩~

           シガニー・ウィーバーの名前だけで鑑賞、まさに適役でリブの闘士のような役を颯爽と。妊娠中絶が禁止されていた1968年の実話に基づく当時の「ウーマン・リブ」を描く。そういえばこの言葉、近頃はまるで聞きません、現在はフェミニズム及びジェンダーで括られますが決してリブ即ちliberationが完遂出来たわけではないどころか、米国では最高裁判定が覆され中絶禁止の州が増えている。だから本作が作られたのも意味がある。  主人公の夫と闇医者そしてほんのワンシーンの警察官、この三人だけが本

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          第96回アカデミー賞授賞式 2024年3月10日 ②式典への所感

           例年より1時間早く開催、司会はジミー・キンメルが昨年に引き続き続投。総じて望ましい運営が出来たようで、十分に楽しめました。記録としてショーの際立ったところを記しておきます。  なにより舞台の装飾やしつらえの上品な事!単一カラーで統一し、ステージに寄り添い淡くカラーを変える演出、豪華であり知的でもありました。先日の日本アカデミー賞のステージの安っぽさとは比較するのも憚れます。予算が違うなんてレベルでなく完全にセンスのレベルですね。そうそうこれを見ているWOWOWの日本のスタ

          第96回アカデミー賞授賞式 2024年3月10日 ②式典への所感

          第96回アカデミー賞授賞式 2024年3月10日 ①受賞結果への私的なコメント

          コロナ禍を経て昨年に引き続き無事に開催されました。2023年米国にて一般公開された作品を対象としたアカデミー賞授賞式、結果は以下の通りです。 作品賞⇒「オッペンハイマー」 主演女優賞⇒エマ・ストーン「哀れなるものたち」 主演男優賞⇒キリアン・マーフィー「オッペンハイマー」 助演女優賞⇒ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」 助演男優賞⇒ロバート・ダウニー・Jr.「オッペンハイマー」 監督賞⇒クリストファー・ノーラン「オッペンハイマー」

          第96回アカデミー賞授賞式 2024年3月10日 ①受賞結果への私的なコメント

          必見オススメ映画「デューン 砂の惑星PART2」~体感しなければ後悔しますよ~

           (先行公開 IMAXで鑑賞) 文字通り壮大なスケールで描くスペース叙事詩。この圧倒的な映画としての醍醐味を味わうにはIMAXなどのラージ・フォーマットが相応しいと言うよりほぼ必須。精緻な画面が躍動し、マクロから顔だけのアップまで縦横無尽の画面に、爆音が響き体ごと振動に巻き込まれる体感を全身で受け止めたい。  独特の世界観を有するSF巨編ですが、所詮殺し合いの戦争にストーリーは収斂し、数多の戦争映画と違いはない。その名の通り一面の砂漠が舞台であれば希代の名作映画「アラビアの

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