本日遅まきまきながら三谷幸喜さん監督・脚本の
「記憶にございません！」観てきました。
正直申し上げますと今作には全く期待していなかったですし、過去の三谷幸喜さん監督作についてつまらない映画ばかりだなという印象でした。ですが、今作の予告編を事故的に観て思わず笑って思わず期待値アップしたので、それじゃあ行きましょうということで。

で、感想なんですがまぁ微妙！突っ込みどころ満載！三谷さんの中にある偏見？あーあ、トイレ行きたい。そんな感じ。

良いところもありました。それはまさしく役者さんの演技ですね。皆さんキャリアの長い人ばかりですし、沢山の良い映画やドラマに舞台に引っ張りだこのメンツしかいない！中井貴一さんはフジテレビ系のドラマでよく見かける印象がありますし、「最後から二番目の恋」は毎週観ていて結構楽しかった。いろいろ出られていますが、三谷組には欠かせない俳優さん。ディーンフジオカさんも相変わらずまぁ色男。色男でありながら、どこか掴めない印象というか、こいつ善悪どっちだ？！みたいな不思議な魅力で毎回気づけばディーン沼にハマっている。そんなファンの皆さんは多いのではないでしょうか。そして小池栄子さん。もう語るのも勿体ないような大女優。コメディからシリアスまでしっかり演じられる女優さんという印象で、グラビアアイドル出身だからか、「求められたポーズ、演技を的確に行える能力」はやはり高い方なんでしょうね。
その他にも泰樹じーちゃんこと草刈正雄さんも出られてるし佐藤浩一さんも出てる。お笑い芸人のジャルジャル後藤さんにずんの飯尾さんまで出てらしてまぁ豪華です。セットも、フジテレビのセット感がらしさ満開で一周回って可愛らしかった(ここまでセット感が出てると逆に落ち着いて観られる、イライラしてるけど)。

これくらいです、褒められるところは。
何か舐めてるというか、後で「実はこうでした！」って言われるとムカつきます。これは伏線じゃない！伏線というのは、前半にバラバラに並べられたキーワードのパーツを後半で納得できる形で綺麗に回収してくれること。
不満なのは特に後半なんですよ。中井さん演じる総理の政権において、草刈さん演じる官房長官の影響があまりにも大きいので失脚させるべく、佐藤浩一さん演じる政治ゴロ(元政治系記者でスパイみたいなやつ)に官房長官のスキャンダル写真を頼んだ結果、反社会勢力との写真を撮ったと。だけど、前からそんな写真は何枚も撮られてだからもっと違う写真を！なんつって、実は何年も前からゴルフの関連の偉い人だったからそこを狙って、ズルしてる写真を撮ってばら撒いて責任取って失脚って！いやゴルフの偉い人なんて一言も出てきてませんでしたけど？！木村佳乃さん演じる米国大統領とゴルフしたってだけじゃん？
木村佳乃さん演じる大統領にも不満で笑
日本語喋れるなら最初から喋ればいいじゃん。
たぶん公平な対話をする為にあえて英語でやりとりしてたって事なんだろうけど、だったら英語で通せよ！通訳いる意味よ！通訳の宮崎エマさんの日本語の喋りもね、ワザと英語ネイティブで海外在住の人みたいな喋りにしてるんだと思う。へー。「日本語を喋れる海外の人はこんな感じに喋ってる」っていう偏見じゃない？どうなの？
もうね、最後もなんか萎えちゃった。
中井貴一さん演じる総理は、冒頭で投石によって記憶を無くしてる(投石した人が総理官邸にきて逮捕されてないとか、普通に生活して、総理と面会してると思ったら内装にケチつけだしたりハッピータンwwがお気に入りだとかもうなんなんだよ！おかしいだろ！バカかよ！)んだけど、実は殆ど記憶なくしてませんでした！今まで暴言ばかり吐いてたけど、変われるチャンスだと思って演じてました！だってさ。

は？

いつから？最初の方は本当に記憶を無くしてたみたいなんだけど、割と最初の方で記憶は戻ってたみたい。いつからなんだよ。そりゃあさ、内閣のメンバーの名前を言うシーンはすらすら言えてたけど、じゃあ恩師を呼んで授業をやるシーンは？
先生には嘘つくわけ？大統領にも、料理を振る舞いますって記憶を無くす前に約束してたらしく、料理の仕方を忘れちゃったから夕食を食べるときに斉藤由貴さん演じる世話役兼料理人に背中で料理を作ってもらって、総理は料理を作るフリって。大統領がキッチンまできたらどうしてたの？いいの？そういう細かいとこ。総理も人間だし、嘘も方便だよってこと？ふーん。

あー。タイトルのでかたがカッコ悪かったなとか、色々不満に思う映画でした。なんかガッカリ。次は期待してます。

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