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【ヤクルト中継ぎ考察①】清水昇の変化ポイントと来年に向けて

2024年シーズンに向けて、
ヤクルトの中継ぎ陣を振り返っていく企画第1弾。

7月中盤頃~シーズン終了までの
神宮球場での登板をFODのアーカイブをチェック

それを踏まえて1枚画像で解説、
更にそれを元にした深堀りの補足情報をプラス

といった流れで進行していきます。

※補足情報、というか主観もモリモリです。
補足情報兼考察パート。


画像解説

補足情報①:フォークのキレ落ちたのは「楽な投げ方」追求にあるのか

画像内でも触れていますが、
フォークのキレが明らかに劣化気味なのが
今季の清水投手で一番気になるところでした。

チェックした夏~秋の神宮登板で
キレの良いフォークで爽快な空振り三振を取る場面

過去3年のイメージを比較すると
かなり少なかったように感じます。

チェンジアップのようにタイミングを外す
"来ない系のフォーク"も初球から多投していて

シーズン序盤はこの球種を使えば
高確率で空振りを取ってしまえるな、
と思って見ていましたが

夏~秋まで来ると打者も慣れてきたのか
簡単に空振りはしてくれないように…。

かつ、低めにストン!と落ちるフォークが
来ない系フォークに引っ張られているのか
落ちが悪くなっていましたし、

フォークが来季もこの調子なら
かなり心配だな、という内容でした。

と、思っていた頃にこの記事を発見。

『楽に投げる』というのは
言い方悪いですけど、長年投げていく必要性がある。
力感とか、シーズン中どこに(疲労が)来るのか、
どこを一番楽にして投げて、逆にどこはしんどくてもいいよ
というのを作っておけば、そんなに偏らないと思う

フォークの軌道が変化していっているのは
「楽な投げ方」を模索していった結果の
(現在時点での)到達点なのか?
という仮説が
自分の中で浮かび上がりました。

フォームのことはあまり分かりませんが、
確かに以前の印象よりは"楽に投げている"気がする…。

それでも打たれたら意味がないですからね、
どう折り合いをつけていくかが難しいんでしょうけど。


補足情報②:平均球速UPも被打率は悪化

清水投手の例年の平均球速は、
体感で90マイル(約143㌔)前後のイメージ。

それに対して今年は140㌔台後半を常時計測し
150㌔台もそこそこ見るくらいには
平均球速が速くなりました。

それはいいんですが…。

2022年:直球被打率.141(78-11)
2023年:直球被打率.284((81-23)

2023年度 清水 昇【ヤクルト】投手成績詳細(カウント別・球種配分) (baseballdata.jp)
2022年度版 清水 昇【ヤクルト】投手成績詳細 (baseballdata.jp)

このように、
平均球速が上がった今年の方が打たれています。

このようになった理由を予想するなら、

①制球力の悪化
例年の清水投手であれば ストレートを
もっと外角低めに制球できていた印象ですが、

今年は対右,左ともに低めに決まらず
外角真ん中~高めに集まっていたように見えました。

ストレートが高かったのは
制球できていないわけでなく、

フォークをストライクゾーンに集める組み立て上
敢えて高めに直球を投げていた可能性

もあるかなと思うので、一概には言えませんが。

②フォークの質低下で直球を狙いやすくなった?
特に終盤フォークで空振りを奪える場面が
(本人比で)下がっていたというのは前述の通り、
それによって打者が直球を絞りやすくなった

というのも予想の1つとして持っています。

実際何が原因だと思っているのか、
本人に直接聞いてみたいところです…。

補足情報③:○度目の正直で横変化球習得なるか

先ほどの画像で提示した通り、
清水投手はほぼ直球とフォークのツーピッチです。

長くなっているので再提示しておきます

まぁフォークは2-3種類投げ分けていると言えるので
実質的にはツーピッチというほどでもないんですが。

その中に毎年組み込もうとしているのが、
スライダー,カットボールなど横変化の球種。

2022年の春季キャンプで
松坂大輔さんが訪問されたときには

「清水が松坂スライダーに挑戦!」

みたいな話も出ていましたが、

結局この年もシーズン中は
スライダーを投球に組み込んだとは言えず…。

昨季までは直球とフォークが主体で、
手詰まりで投じたスライダーの結果が良くなかったと振り返る。

ヤクルト清水が憧れ松坂大輔氏から“怪物スライダー”個別指導、3年連続最優秀中継ぎへ成長意欲 - プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)

今年投げていた横変化球はカットボールでしたが、
これもおそらく手詰まりの時に使っていたのかなと。

自信を持って使える球種には
今年もできなかった、というのは確かでしょう。

割と勝負所で右打者の外や左打者の内に
カットボールを投げている場面
を見て、
「おっ」と思ったのは覚えています。

そして12月17日には
横変化球関連の記事が上がりました。

「横(に曲がる変化球)がないので、少しでも横でいい球ができればなと。それが軸でもいいぐらいになってくれたら、
今まで通りのフォーク(の反応)になってくる。
割合がどうしても多すぎて、相手の反応が悪かったり、
落としどころが悪かったりというのがある」

ヤクルト・清水昇が横変化の新球種習得目指す!「新しい清水を出せればいい」(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース

やっぱりフォークの反応は悪くなってるんだなと。

今年のカットボールは見ている母数が少ないので
流石にまだ何とも言えない部分はありますが、
まぁ可もなく不可もなく、なイメージです。

来年こそ念願のプロでも通用する横変化球を
習得してシーズンを迎えてほしいなと思います。

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