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【ヤクルト】24年先発候補15名を序列順に解説(独断と偏見)

今年もプロ野球のシーズンが近づいてきました。

12球団開幕スタメンだの、開幕ローテだの
予想され始める時期に入ってきたところですが、

投手がとんでもなく弱いと常に言われ続け
特に他球団ファンからは さして興味を持たれない
ヤクルト投手陣内の開幕ローテ予想を喋れる人間は
毎年どれくらい存在するのでしょうか?

ガチガチな野球ヲタクからライトな層まで
全てのプロ野球12球団ファンの中でも
1万人に1人くらいなんじゃないかと睨んでいます
(ド偏見)

 この春先 あらゆる場所で
     プロ野球の話題が出てくるでしょうが、

そこで!
ヤクルトの開幕ローテ候補をズバズバ言えたら
めちゃくちゃカッコいいと思いませんか?
(思いません)

今回の記事は、

ヤクルトファンの方が
改めてローテ候補復習するのはもちろん

「こいつ、贔屓球団だけじゃなくて
    "プロ野球全体を理解(わか)ってるな"」

と思われたい11球団ファンの方にもおすすめ

               となっています。

ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。


開幕ローテほぼ当確の3名

身体が無事であれば、
基本的にローテ当確と言っていいでしょう。

1人ずつ触れていきます。

①小川泰弘

※今後の画像に記載されている生まれ年(年齢)は
学年(2024年度に到達する年齢)となっています。
早生まれの場合生まれ年-1されています

昨季は2年連続となる規定投球回に到達、
2020年以来の2桁勝利を達成した燕のエース。

2022年も153.1回 防御率2.82を記録するなど

おそらく他球団ファンの方が思っていたより
        「それなりにちゃんとしたエースじゃん」
       と思える成績ではないでしょうか。

しかし、
いつまでも小川投手だけに頼っていられません。
(○年連続○回目)

これまで見てきた中の経験則や
今年で34歳という年齢も含めて、

  小川投手をフル回転させないで済む,
     休ませたい時に休ませられる先発陣

というのが今まで以上に求められそうだ
と(毎年のように)考えています。

最大18-19先発 120イニングの起用に留めて
防御率を爆発させない運用をしたいですね。

②サイスニード

今年で来日4年目。

2022年も似たような成績を残してくれた
数年に1度の優良外国人先発投手です。

      モジャモジャな髭、長身、外国人

  いかにも「ノーコン剛腕系です」
      みたいな見た目をしていますが、

実態はコントロールが安定していて
        多彩な変化球を投げ分ける
        THE・先発投手といったタイプ。

※平均球速もちゃんと速いです

 神宮で放った特大ホームランを
       今年も期待したいですね(?)

③高橋奎二

2021-22の連覇期間では
    31登板 181回 防御率2.70前後、
        投げている球の威力はすさまじく

2023年はこれをフルシーズンで!
     と期待していたところから この足踏み。

WBCの影響もあったのでしょうが、

   直球の威力が明らかに落ちていたり
   得意のスライダーを大幅に減らしたり

    別人に近い投球を続けていた印象でした。

特に良くなかったのは
被本塁打があまりに多すぎた点です。

100回弱しか投げていないのに
被本塁打はリーグ最多の20本。

これで一気に後手後手の展開に…
というのを繰り返してしまっていました。

とはいっても、
  絶不調と言える年であの成績だったのは
      地力がある証拠でもあると思います。

WBCなどの不安要素がない2024年、
改めて通年でのブレイクに期待したいですし

チーム内でも やってもらわないと
      困る立ち位置なのは間違いないので

成績を大きく落としたながらも
      ほぼ当確の枠に入れておきました。

身体が無事なら実質当確

⓪奥川恭伸

2022年3月の登板を最後に
一軍のマウンドから遠ざかっている奥川投手。

右肘の状態が芳しくなく、
一時はトミージョン手術を検討していたほど。
(結局保存療法のまま現在まで進行とのこと)

2023年夏頃には一時的に実戦復帰しましたが、
今度は足首の怪我で再度実戦から遠ざかりました。

足首の怪我はここ2年目で少なくとも2回目のようで
肘以外にも故障癖があることが分かります。

それでもイースタンリーグ最終盤で再び復帰。

登板予定だったフェニックスリーグは
理由は謎のまま結局未登板に終わりましたが、

秋季キャンプの練習試合では
3イニング投げて無失点 最速154㌔と
最低限の実戦を終えて23年を締めくくりました。

※154㌔を計測したのはガンが甘々の松山なので
実際は150㌔弱ほどだと思われる

現在本人曰く身体に問題はないとのことで、
一軍キャンプスタートも決定しています。

実際にシーズン通して投げられるのか?
というのはさておきにしても、

ここまで順調にステップを踏んでいるとは思うので
何としてもローテに入ってきてほしいところです。

実力的には“投げられればローテ当確”ですが、
2年投げていない投手を頭数に数えるというのは
ローテ候補の予想としてはどうなんだ?
とも思うので、今回は⓪番手といたしました。

実績&期待でローテ濃厚の3名

④小沢怜史

ソフトバンクを戦力外後ヤクルトと育成契約、
サイドスロー転向後支配下登録を勝ち取り
2022年から2年間一軍戦力として活躍しています。

2023年は中継ぎスタートから信頼を勝ち取り、
22年から転向した先発に返り咲いた
苦労人です。

23年の先発実績だけで言えば
      ヤクルトでも2-3番目!
          と評価しても良いくらいで、

安定したゲームメイク能力を誇ります。

   小沢投手=剛腕ノーコンサイドスロー

みたいなイメージをお持ちの方も
中にはいらっしゃるかとは思いますが

  実態は140㌔前後の直球と
      変化球を使い分ける技巧派寄り。

サイドスローながら
   フォークの使い方が多彩で
      ゾーン内へ縦横の変化を操り
           打たせて取るタイプです。

シーズン終盤は
   カットボールの割合を増やすなど
      フォークに頼らないスタイルを
          模索中のように見えました。

小沢投手に関するnoteを75%ほど書いたのに
や〜めた!wしてしまっている状態なので
それも進めていかないとなぁ...と泣

5-6回でマウンドを降りることが多いので

カットボール等投球の幅を広げながら
24年は長いイニングを
投げられるようになってほしいですね。

⑤吉村貢司郎

22年No.1投手の評価を受けていたドラフト1位は
シーズン中数ヶ月の離脱こそ挟みましたが、

それでも一軍での先発登板を何度も経験して
2年目への今季に繋がる1年としました。

吉村投手に関しては以前noteを投稿しているので
そちらをチェックしてくださればと思いますが

特に復帰後の先発登板では
    磨いてきたカットボールを使って
        幅の広がった投球を実現できたり

序盤では不調気味に見えた
       直球やフォークの精度も戻ったりと

この調子で成長していけば
24年はローテPとしてかなり活躍できそう

と個人的にはかなり期待しています。

奥川投手を除いて今年1番期待している若手は
この吉村投手かな...。

若手と言っても今年で27歳の学年ですけど。

⑥エルビン・ロドリゲス

23年シーズン中にMLBの舞台でも投げた
米国のプロスペクトが7月ヤクルトに加入。

二軍で1度の実戦登板を経て以降
即一軍に昇格しその後も投げ続けたことからも
首脳陣からの期待が窺えます。

決め球のカーブを筆頭に
直球,スライダーもかなり良さそうですし

磨けば決め球になれそうな
   スプリットやチェンジアップなどの
        落ち球も持ち合わせていますが

制球がどれもまだまだであったのは否めません。

ゾーンに入らないノーコンというよりは
     甘すぎる失投を投げてしまって打たれる

に近い制球の悪さという印象でした。

クイックなど投球以外の細かい面でも
課題はありそうですが

忘れてはいけないのは7月の途中加入から
即一軍で実戦へと入っていった点です。

日本の生活に適応するだけでも大変な中、
細かい練習を最小限にしていたことを考慮すると

2年目、キャンプをこなした上で
    シーズンに入っていったら
     去年よりも安定感が増すんじゃないか?

と期待しています。

前述の“小川投手に頼らないローテ”実現には
高橋奎二,小澤,吉村,ロドリゲス投手ら
97年世代の台頭が不可欠。

奥川投手はもちろんそうなんですが、
  先発ローテを安定させる鍵となるのは
     この同学年4名なのではないでしょうか。

(ちなみに吉村投手は1月生まれ、
         ロドリゲス投手に至っては3/31生まれ
              特にロッドは実質木澤山野世代じゃん
                                                         とも思いながら...)

谷間ローテながらまだまだ投げそう

⑦石川雅規

1月で44歳になった球界最年長選手。

特に他球団ファンの方からすると

       「思ったより投げてるし
           思ったより悪くもないな...」

                      のような感想になるのでしょうか。

なんやかんや、2020年代に入っても

20年:15先発 21年:16先発
22年:16先発 23年:12先発

ローテ〜準ローテの位置を維持しています。

(20年は短縮シーズンというのも踏まえて)
年々先発数が減少している中、

今季も8-10先発ほどはすることになりそうなので

ローテの穴を埋める存在として
チームに貢献しつつ

残り15勝に迫った200勝に向けて
1つずつ積み上げていってほしいところです。

ここまでのまとめ:ローテ6名@2一覧


ここで皆さんも思ったことでしょう。

        「あれっ、思ったよりも
           ヤクルト悪くなくない?」

(強くて計算できるとは言っていない)
(そう思うのヤクルトファンだけかもしれない)

特に97年世代の4人は
まだまだ未知数な部分は否めませんが

期待感だけで言ったら
            ここ10年のヤクルトを思い返すと
           トップクラスなのでは!?

と思わせてくれるメンツですよね。

この7名(+奥川)を基本線と考えても、
まだまだ先発候補と言われる人材はいます。

彼らを1人1人軽く触れていきましょう。

ローテ争いを熱くさせてくれる投手たち

⑨山野太一

2021年春から
上半身のコンディション不良で長期離脱、

2022年オフには育成落ちも経験しました。

2023年は本格的な実戦復帰を果たし
ファームで結果を残し続けると

※13登板 63.1回 防御率1.42

7月には支配下登録へと復帰。

東京ドームでの復帰登板で菅野投手に投げ勝ち、

7回無失点の勝利投手として
    お立ち台に上がった際の涙は
      ヤクルトファンの感動を呼びました。

投球スタイルとしては、140㌔前後のストレートと
スライダー/カット系,ワンシームでカウントを取り
追い込んでからはフォークで攻めていくタイプ。

この手の低身長技巧派左腕と言えば
  落ち珠はフォークではなくチェンジアップ
      という勝手なイメージがありますが、

このフォーク、数字的には意外と悪くないんです。

フォーク 13.2% 被打率.143(14-2) 空振り率26.4%

2023年度 山野 太一【ヤクルト】投手成績詳細(カウント別・球種配分) (baseballdata.jp)


ファームで見ていた時は
そこまでフォークが良い印象は無かったので
下の試合ではセーブしていたのかな...と。

【チームの主力からも認められる才能】
投手としてタイプが似ている石川投手,
   青木選手といったベテランたちからも
       かなり目をかけられているようで、

宮崎での青木塾(合同自主トレ)にも参加。

仲が良いらしい奥川投手にも
その才能を認められるなど、

※どこかで見たのは間違いないのですが
ソース見つからなかったので関連記事載せときます

各世代のチームの顔から評価の高い山野投手。

去年で自信も付けて万全な状態で始まる今季、
ローテ争いのダークホースとして期待しましょう。

(奥川と山野が仲良いらしいの、
  二人ともMBTIだとI傾向強めっぽいので
          かなり解釈一致なんですよね)

⑩宮川哲

筆者がドラフト時から期待していた
元山飛優選手とのトレードで今年から加入。

主に中継ぎとして、一軍では
4年通算127登板を記録している実績ある投手です。

昨年から先発転向して
イースタンの最優秀防御率を獲得しました。

と、いうことくらいしか筆者も存じ上げないです…。

どんなピッチャーなのか、
今後 実戦をよく観察していきたいところですね。

高津監督がカーブを褒めていた記事が
先日あがっていたので、見てみるのが楽しみです。

もちろんまずは先発として大きく期待していますが、
場合によっては中継ぎで戦力になってもらう
というのもアリだとは思っているので

シーズンを通して最適な位置に収まって
新天地での活躍を果たしてほしいなと思います。

⑪原樹理

去年は怪我でかなり出遅れたことや
単純にファームでも振るわなかったことから
一軍登板無しに終わった原樹理投手。

それでもファーム最終盤では
6回1失点(自責0)と結果がついてきていましたし、

実際に映像を見てみても
得意のシュートのキレや全体的な制球は
二軍で5点台のピッチャーではありませんでした。

  (逆にそれ以外はかなり頻繁に
       ボコられちゃっていましたが)

今年で31歳という年齢的にも
今年ダメならバッサリ切られそうな時期ですが、

まだまだ一軍の先発としてやれる自力はある
と思っているので、復活に期待したいですね。

⑫高梨裕稔

個人的にヤクルトの先発投手として
原樹理投手とニコイチで括られる枠っぽいな
と思っているのが この高梨投手。

原樹理投手とは違って一定の一軍登板はありますが
先発としての結果は散々なものでした。

ただ、シーズン終盤での中継ぎとしての登板は
かなり数字的にも結果を残すことができていて、

今季は先発中継ぎどちらでも行けるように
という報道も上がっています。

個人的には、あの直球とフォークを
短いイニングで活かす方向はアリだと思いますし

なんなら僕なら高梨投手は中継ぎ推しです。

一軍での活躍度イメージで言うなら
   原樹理投手より高梨投手の方が上かな
           と思ってはいるのですが、

中継ぎ推しということもあり、
今回のテーマである先発というのを考えると
原樹理投手より1個落とした くらいのニュアンス。

【韓国の動作解析で復活なるか】
2023年、韓国の動作解析で覚醒というと
ヤクルト星知弥投手が代表的ですが、

その後、その韓国の動作解析施設に訪れた選手が
何人かいるようですね。(正確には把握してない)

そのうちの1人が高梨投手です。

このSSTCの各種SNSを追っていけば
  どの投手がここの動作解析を受けたのか
             ある程度分かるようなので、

ご興味ある方は調べてみてはいかがでしょうか。

⑬-⑮ドラフト新入団&新外国人3名

ドラフト1位の西舘投手は
コンディション不良でキャンプは二軍スタート。

そもそも即戦力!というよりは
 素材寄りという評価が一般的なので、
  順調でも開幕ローテ争いからは一歩引いている

そんなイメージを持っていました。

もちろん すぐにでも一軍行けます!となるなら
使わないともったいないと とも思いますが、

じっくり焦らず二軍で先発として調整してほしい
と個人的には考えています。

ヤクルトのドラ1大学生は2年目からが本番
    みたいなところは近年ありますからね。
              (清水,木澤が良い例)

一方で松本投手は社会人上がりというのもあり、
使えるなら即上で使ってほしいのが本音。

彼はカットやツーシームなど
先発向きの球種をいくつか持っていますが、

フォークのキレもなかなかだと思うので
ローテやブルペンの都合と本人の状態を踏まえて
開幕中継ぎスタートで というにも良さそうです。

11月の日本選手権の登坂も見ましたし、
 オープン戦など複数登坂をチェックした上で
    細かくnoteを書けたらなと思っています。

新外国人の先発候補であるヤフーレ投手は…
正直まだ あまりよく分かっていません。

シュバルベさんの解説noteが面白かったので
そちらを参照してみるのはいかがでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。

若手で言えば沼田,竹山,坂本など
     楽しみな投手もまだまだいるのですが、

現実的に現時点で今年のローテ候補!
      と言えるのはこの15名だと思います。

実際、この時期の⑨番手以降から
    結果的にローテとして活躍した
       と言える投手はよく出てくるもの。

全員を今後の実戦で注視していきながら
誰が台頭してくるのか楽しみにしたいですね。


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