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ふたりの録れコン2021

以前記事にした杉原明さんとの合作曲『NaNa』が、島村楽器録れコン2021の最終審査会まで残った。

入賞には至らなかったけれど、録れコンのサイトに音源、プロ審査員のコメントが掲載され、公の形に残るものとなった。

去年ひとりでの録れコン入賞より、今年ふたりでの高評価のほうが数倍も嬉しい。
一緒にひとつの作品を作り、一緒に喜びを分かち合えるってこんなに幸せなの?!
お互い顔も知らない、会ったこともない相手なのにね。

この曲はノスタルジックなジャズ。杉原さんの詩から私が言葉を抽出させてもらい、メロディーを付けたもの。もちろんボーカルは杉原さん。バックは全て私の打ち込み。
ユニット名は「東」という意味の「えすと」。杉原さんが考えてくれた。

そして録れコンの楽しいところは、応募者全員にプロの審査員のコメントが貰えるところ。
私達へのコメントはこんな感じ、とても丁寧に書いてくださっています。

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このユニットでジャズ的な曲をやるのは初めてとの事ですが、非常に良い感じに仕上がっていると思います。無理にボーカルをジャズ方向に持って行くのはやめたとエントリーシートに書いてありましたが、ハービーハンコックが色々なポップスのヴォーカリスト(Pinkとかジョンレジェンドとか)と作った一連の作品のようで、逆にモダンな感じがしてその選択は正解だったと思います。
ピアノもベースも鳴って欲しい帯域がしっかり鳴っていますし、それでいて歌の存在感もしっかりあると言う、非常にちょうど良いミックスになっています。ストリングスも良いですね。
と言うわけで正直そんなにアドバイスする事はございませんが、欲を言えばドラムの金物類(シンバルとハイハット)はもう気持ちベロシティを(もしかしたらタイミングも)ランダムにして人間ぽさを演出しても良かったのかもしれません。それ以外が非常に自然にヒューマンに仕上がっているぶん、逆にその機械っぽさが目立ってしまったと言うのはややある気がします。
それにしても「駆け抜けて行く」から始まるセクションなど、詩先ならではの意外な譜割などもあり、非常に飽きの来ない作品に仕上がっております。今後にも期待しておりますので、これからもバンバン新作を作って行きましょう。(高橋竜)

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う~~~ん、アドバイスにあるように、やはり私のドラム打ち込みがネックか・・。いつも「ハイハットなんて鳴ってりゃいいわ」くらいの気の抜き様だ。

↓こちらがその音源。(最終調整前のものなので、ちょっとバランス悪いです。)

[歌詞]

今ならば分かる・・

歌 とどろかす風
揺れ 口遊む水面
懐かしい 記憶の中

人は皆 どこへ行く
何も見ず知らず どこへ どこへ
  
巡る彩 その意味知るまで
帰らぬと誓った
懐かしい 記憶の中 
 
どこへ どこへ     
 
駈けぬけ目指し やがて聴こえるその歌は 
駈けぬけ目指し やがて聞こえたその詞は      

大地の祈る声よ

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ところで、今回のエントリーには実は私の野望があった・・・。

グランプリを獲る

グランプリ特典は作品のリプロダクション

杉原さんのボーカルがプロの手によりスタジオレコーディング
(私は譜面を提出するだけで、楽器はプロに弾いてもらって楽チンする)

杉原さんがジャズシンガーとして世界デビュー


う〜〜〜んっ、達成できず実に残念であるっ!
私は杉原明さんという素晴らしい感性のボーカリストをどうしても世間に知らしめたいぞっ!!

自分で作っておきながら、この曲はなんだか不思議な曲。
歌詞にある「記憶」のそのまた「記憶」。なぜか子供の頃のことを想い起こしたりしている。

そして杉原さんと一緒にこの曲を作ったことがまた、人生の中の一番楽しい記憶になるかもしれない。「私が死ぬ時にはこの曲を流してね」とまわりの人に言っておこうかな、なんて思うほど。


杉原明さんのnoteはこちら!


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