見出し画像

58. 食卓からマグロやウナギが消える!?:おさかなハンドブックとは

みなさんこんにちは。


 前回の記事の中で、食卓から魚介類が消えつつあるという話をしました。 その中で、何がこれから消える危険性があるのか、絶滅危惧種は何かについて、「おさかなハンドブック」というものから調べてみました。


そもそも「おさかなハンドブック」とは?

 おさかなハンドブックは、WWF(World Wide Fund for Nature(世界自然保護基金))により作成された、日本人に身近な海産物の現状をまとめた資料で、普段から食卓に並ぶ意外なあの魚介類もこのままでは食卓から無くなってしまうことが書かれています。

 そんな水産物を守っていくために、食材としての海産物の選択から見直していこうということが書かれています。 このハンドブックからみなさんもどんな食材を選ぶことで、未来の海産物が守られていくのか学んで行けたらと思います。


海の環境・魚のための消費者の選択

 これは、おさかなハンドブックの冒頭に書かれている言葉です。 これからの食卓だけでなく、環境全体を通して学んでいけたらと思います。

海の恵みである魚や貝は
私たちにとって大切な資源であると同時に、
海の生態系を構成するかけがえのない生きものです。
その海や魚には危機的な状況がせまっています。

海の環境や生きものとつながっている私たちの水産物の消費、
その消費は私たちの選択で成り立っています。

だから、海の環境や生きものを守るためには
消費者の選択がとても重要です。

選択をする時に考える「おいしい」ということ。
そのおいしい海の恵みを食べ続けるために、
おいしさの理由にプラスしたい新しい消費のヒント
---それは、私たちにとっても海の環境にとっても
幸せな選択をするヒント

この冊子からそのヒントを見つけてほしい。
そんな思いからこの冊子は作られています。


 このハンドブックがどんな思いで書かれているかがよく分かりますね。 まずはどんな生きものがそんな危機に瀕しているのか見ていきましょう!


食卓からマグロやウナギ、サケ、エビ、イカ、タコが消える!?

 なんと過去50年で1人あたりの消費量は2倍に増加しているそうです。 また世界の人口も2倍以上になっており、世界の魚の消費量は約5倍に増えたそうです。

 また、日本では毎日1人あたりお茶碗1杯分のフードロスが出ているそうです。 その一因として年に一度の夏の土用の丑の日のうなぎの蒲焼きや、クリスマスケーキ、2月の恵方巻きなど、その日を過ぎると価値が下がり、捨てられてしまうためです。

 そして、漁業面では、魚の種類や海域に合わせて様々な漁法があり、漁法によっては、魚を獲りすぎる「乱獲」につながったり、狙った魚以外の魚や海鳥、ウミガメなどを一緒に獲ってしまう「混獲」が起こってしまうことがあります。

 一緒に獲れてしまった売れない魚や小さいサイズの魚は、捨てられることもあります。 また、海底でおもりのついた網をひきずる漁法では、海底の環境や生態系を傷つけることがあります。

 IUCN(国際自然保護連合)が、野生生物の絶滅の危機の度合いを調査・評価した「レッドリスト」の中には、私たちが普段食卓やお店で目にする、マグロ類、ウナギ類、サメ類などが掲載されています。

 おさかなハンドブックのURLを貼っておくので、是非みなさんもご覧ください。

https://www.wwf.or.jp/campaign/pamphlet/SeafoodHandbook_200914_Watermark_lock.pdf



絶滅危惧種を守るために自分達にできることは!?

 このハンドブックには、この絶滅危惧種を守るために、近くのスーパーやお店でラベルのどこを見れば良いか、どこで獲れたものがいいのかなどを買いています。

 また、MSC認証ASC認証の取れたものも多くあります。 このようなサステナビリティ評価の高いもの食材を選ぶことで、絶滅危惧種の海産物を守っていくことができます。

 魚の再生サイクルを壊さないように配慮し、認証を取得した漁法や養殖による水産物を選んでいきたいと思います。 サステナビリティ評価の高いものを選んだり、日常的な選択がこれからの未来を作っていくので、みんなで「おいしい食卓」を守っていきましょう!


まとめ

 今回の記事を書くにあたって、僕も普段の食材の選択から未来の食卓を守っていけることを知りました。 未来を作るための認証があり、サステナビリティを持った食材も整備されている。

 あとは普段の選択を変えていくことが、自分にできる一番身近な活動だなと学びました。

 みんなできちんと知識をつけて、これからの食卓を守っていきましょう!


それではまたどこかで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?