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【詩】残月は 微笑を浮かべて


手首を掻きむしる

まるでリストカットしているかのようだ

手首は 赤くミミズ脹(ば)れしている

手首のミミズが疼(うず)きだし
ヒリヒリと痛みだした

これ以上 掻きむしらないように
絆創膏で覆(おお)い隠した

再び手首の痒みが ぶり返す


残月は、そんなアタシを見下ろし
微笑を浮かべた


つーっと涙が頬を伝う


残月よ
こんなアタシでも
前へ進めるだろうか…


手首が痛痒い
ミミズは疼(うず)く

残月は 朝を連れてこようとしていた

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#言葉の添え木 #残月 #絆創膏 #前へ

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