ハチママ

ぼちぼち短編小説や詩、詩小説、声劇台本など書いてます ワタシの作品は フリー台本です …

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ぼちぼち短編小説や詩、詩小説、声劇台本など書いてます ワタシの作品は フリー台本です ⚠使用の際はハチママの作品だと公表し 作品のURLやリンクを貼り使用してください 可能ならば使用する旨をコメントいただけると嬉しいです ⚠自作発言を固く禁じます

マガジン

  • 童話風・絵本風

    ハチママ台本の中の お子さま向けのお話、大人童話を集めました

  • サシ劇台本 置き場

    ハチママ台本の中からサシ劇の台本だけ抜き出しマガジン化しました

最近の記事

【詩小説】末路

アナタ以外の男は 要らないから 捨てた スマホの中にも居ない アナタは 何を望むのっ?! ワタシにどうして欲しいのっ?! ねえ 言ってよっ!! アナタの口から言って欲しいのっ!! ワタシのことなんて どうでもいいっ!! お願い 指示をして ワタシに…ワタシだけに… ワタシはね アナタの虜 「ふふっ そうなんだ… 消えて欲しいのねワタシに…」 哀れな末路 指示待ち女に 成り果てた ワタシの末路

    • 【詩小説】無くなったアナタ

      アナタの声は心地よく 私のカラダに響き渡っていた 私が探していた答えは アナタの声だった 私の答えは アナタを愛している ってことだ 今までも これからも アナタを愛してる 突然に 唐突に アナタは形を無くし 存在を無くし 価値を無くしてしまった 「アナタが生きてさえいてくれれば それだけで価値があったのに…」 「アナタの声がききたい…」 私は咽び泣いた… ちっちゃくなってしまった アナタの遺骨を抱きしめながら……

      • 【詩小説】時連間(ジレンマ)

        時間が解決してくれると言うけれど… 余計に悪化することもあるんだよ あの時あんなこと言わなければ あの時 素直になっていれば あの時…あの時… 涙がこぼれ 後悔が溢れる 時間は過ぎていく 戻ることはできない どんなに泣いても後悔しても 時間は過ぎていく 時連間(ジレンマ)

        • 【詩小説】渦巻く桜

          何回目の4月4日 15時27分なのか… どこを修正すればいい 何が間違いなのか… ああ、まただ ぐるぐると桜が回る 桜が渦を巻く 思いつく限りのことはした これ以上 何をすればいい 桜の渦が私を取り囲んだ 桜だらけの視界… これじゃまるで犯人みたい… 私は ボソッと呟いた うん?犯人… 忘れていた記憶の断片を一瞬 思い出せた気がした… そして、また4月4日 15時27分

        【詩小説】末路

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          8本

        記事

          【詩小説】アナタを消すための旅

          アナタと待ち合わせした へんなカタチの銅像 アナタと手繋ぎ歩いた並木道 アナタが美味しいと言った オムライスの店 アナタが可愛いと言った ちっちゃい公園の ぞうさん滑り台 アナタと…アナタと… アナタと思い出の町を旅行してるみたいで 苦しい… 私の中からアナタを消す為の旅行のはずなのに 辛い… アナタも ここに居るかもしれない と僅(わず)かな期待をした私がバカだった… 幸せな思い出しかない この街に 背を向け 足早に 私は駅へと引き返したのだった

          【詩小説】アナタを消すための旅

          【𝐅短編小説】欠けた月を探す旅

          欠けた月を探して旅にでた僕は 小さな村にたどり着いた その村の宿屋に宿泊することにした 素朴だが気持ちのこもった手料理をいただき 満足気に部屋に戻り地図を広げていると 宿屋の子供が入ってきた 「何してるの?」 と聞いてきた 「お兄ちゃんはね 旅をしているんだよ。明日 行くところの地図を見てたんだ」と言うと 「何しに行くの?」子供は前のめりになって聞いてくる 「欠けた月を探しているんだよ」と僕が言うと 「お月様あるよ。ちょっと待ってて」ニコッと笑って 走って出て行

          【𝐅短編小説】欠けた月を探す旅

          【詩】ふれずつかめずむねのうち

          キミに触れられない キミの心に 触れられない キミはボクのことなど なんとも思っていないだろう ボクの気持ちは 張り裂けそうなぐらいなのに 苦しくて 恋しくて 辛くて でも 、やっぱり好きで お願いだ ボクの胸のうちを知ってくれっ ボクの気持ちを聞いてくれっ 「キミのことが好きです!!」

          【詩】ふれずつかめずむねのうち

          【詩】自室と言う名のシェルター

          さあ、シェルターから 出ておいで 自室と言うシェルターから 心が あったかくなる愛 生きたいと思える気力 こうなりたいと言う欲 明日への希望 陽光はキミを包み込み 手を差し伸べ 無だったキミを 導いてくれるから さあ、シェルターから出よう 陽光に挨拶しよう 「おはよう」 と

          【詩】自室と言う名のシェルター

          【詩】春うらら

          そよ吹く風が うらら うららと歌い ヒナの為 餌を探すツバメが うらら うららと舞う 陽が 麗(うら)らかに差し うらら うららと花が笑う 穏やかな 春の日 春うらら 我(われ) 川べりを歩き うららと口ずさむは 春の唄

          【詩】春うらら

          【詩】濁流に揺蕩(たゆた)う

          濁流に身を委(ゆだ)ね どくどくと流れる 汚れきった この川は 私のカラダのようで 心のようで… 荒れ狂った この川は 私の私生活のようで 男関係を現わしてるようで… だから見ていたくないから 身を委ねたのだ どくどくと濁流に 揺蕩(たゆた)う

          【詩】濁流に揺蕩(たゆた)う

          【詩】冷ややかな帰路

          『帰路につきます』 朝帰りの途中 1文だけの あっさりしたLINE 形だけの夫婦 気持ちも すれ違ったまま 抱き合ったのは 何時(いつ)だったか もう思い出せない 月1回の お戯(たわむ)れ 仕事だと嘘をつき あの人と抱き合う 朝の空気は とっても静かで 冷ややかだった

          【詩】冷ややかな帰路

          【落語風】妖怪 [とびらひらき]

          妖怪の [とびらひらき] を知ってるかい? コイツはなぁ 子供の心に住んでるんだ ある日な 子供が、急に何を思い立ったか知らんが パタンっパタンっと家中の扉を開いて回るのさ 偉業を成し遂げてやる!! みてぇな面(つら)をしてよぉ 後で何であんなことをしたのか尋ねると 「わかんない」 って言うんだよ まあ それ以上の悪さもしねーし 子供にも害はない それどころかスッキリしてるみてぇなんだよな これは アレだな 心に居る妖怪の仕業だなぁって 俺はピンと来たね お前の

          【落語風】妖怪 [とびらひらき]

          サオリとタケシの昭和ロマンス編

          【6人声劇台本・コメディー台本】 人物紹介 ・宇土(うど)サオリ 兼ナレーション ♀ 通称サーリン 真面目で優しい昭和女子 ・野崎タケシ ♂ 通称タケちゃん 寒いギャグをこよなく愛するお調子者 ・サオリ父 ♂ 昭和の頑固 お父さん ・サオリ母 ♀ 優しく家族を支える昭和の母 ・タケシ母 ♀ 若くして母となった元ギャルの昭和シングルママ ・タケシ妹 ♀ 通称ハーちゃん タケシの妹 母と姉妹のような関係で 兄を おちょくる ミニギャル ━━━━━━━━━━━━━━━

          サオリとタケシの昭和ロマンス編

          【詩】見上げ桜(ざくら)

          桜を下から見る 見上げると 空が 視界が 桜… 桜… 桜… 桜の花で埋め尽くされている ふわっと風が吹く あたたかで 柔らかい 桜は ひらひらと風にのる 満開の笑みを浮かべて 自由に舞い踊る そっか 桜よ お前は 私に問うているんだね 心から笑えているか?と そっか 桜よ お前は 私に教えてくれているんだね マイペースに行け!と しばらく 私は そこから動けず ただただ眺めていた

          【詩】見上げ桜(ざくら)

          【詩】歓喜いのちの音

          力いっぱい声をあげ 産まれた喜びを 体を震わせ 世に出た喜びを 力いっぱい歌う 歓喜の歌 「オギャーオギャー」 いのちの音 生命力 溢れる音 産声

          【詩】歓喜いのちの音

          【エッセイ】潮風と港と私と

          私は 港町 産まれの 港っ子だ 駅のホームからは 漁船やヨットが行き来するのが見える 学生の時 このホームから片道2時間かけて学校に通っていた 帰りの電車を降りると 港と潮の匂いが 「お帰り」と出迎えてくれた この匂い この空気感 そして飛び交う方言 「ただいま」 ホッとしたように 呟いていたっけなぁ 私が産まれ育った港町 街並みは 変わって行くけど 匂いや空気感は 変わることはないだろう 潮風と港と私と

          【エッセイ】潮風と港と私と