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ブックレビュー(?)「この夏の星を見る」

最近読んだ本のことです。
レビューって言えるほど大したことが
かけないのですが、ちょっと初挑戦に
お付き合いください。
オーディブル初挑戦の時に書きましたが、
どちらかというと、ビジネス本より
小説の方が、読み進みます。

最近長男が子ども新聞でおすすめ図書とかのものを
見つけてきて、これ読みたいと言って
きたものとかを買って、
一緒のものを読めたりします。

こちらは私が買った方ですが、
長男も後から読みました。

辻村深月さんの本。
本屋大賞を受賞した「かがみの孤城」も読んだことあります。
なので、これもきっと面白いだろうなと期待して購入。
このタイトルと挿絵から面白いだろうなと
ほんと惹きつけられました。

やっぱり初めから惹きつけられて、
半分くらいまできたくらいから
あーーもう半分読んじゃった、終わってしまうのが
悲しいーーと思いながら読みました。
でも終わりそうな時にもいいエピソードが待っていて
ほんと読破後にスッキリという感じでした。


コロナ禍の中高生の部活動についてです。
他の部活動と同じく、天文部の活動も制限されていて、
その中で何ができるか、モヤモヤを感じながら
進んでいくうちに、素敵な道がひらけてきたという
お話でした。
コロナ禍できっと中高生だけでなく、大人も子供も
感じていたであろうモヤモヤ感を上手く
描いているなと感じました。
今はコロナが5類になってから、こういうことは
減ったけど、まさに何もかも自粛と言われ、
鬱積した思いを抱えた中高生は多かったのでは
ないかと思います。
こういう思いを抱えさせてしまったこと
大人としてよく覚えておきたいなと思います。
人の自由を奪ってしまうことって、
あの時は仕方ないと思っていたとしても
やっぱりしてはいけないことだなぁと思いました。
当事者たちの気持ちをもっともっと寄り添って
考えてあげないといけなかったなと
一人の大人として感じました。
(もちろん、声をあげている人もいたと思いますが、
自分ができていたかなぁという反省です。)
自分は医療従事者として、いろんな思いや
葛藤もあったけど、
職業的には守られた立場にあったところから
ものを見ていたのだなという反省も感じました。

あとは、コロナ禍だけでなく、中高生が抱える
ちょっとした悩みとかを上手く描いています。
読後の感覚としては、
恩田陸さんの「夜のピクニック」と爽快感が
似ているなぁと感じました。
私、やっぱり本屋大賞の本大好きなんですよね。
本屋さんが推しているだけあるなぁと思います。

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