「書かないという判断」は、自分を嫌いにならないためのもの
書きたいことがあるのに、手が動かない。そんなことが数か月に一度ある。
こんなときは焦って闇雲に書くことをやめて、大人しく「読む側」に徹する日を、丸一日作ってみる。読むものはなるべく実用書じゃなくて、エッセイとか短歌集とか小説とかだと良い。今回はひたすら『エクソフォニー』、『西の魔女が死んだ』、英語版の『夜と霧』を読んでいた。
凪のような語り口の文章に没頭するうちに「書けないけど、書かねば」という気持ちが少しずつ薄れてきて、言葉を扱うことの喜びとか、書いているときの自分の感