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合理主義者の悩み。

合理性とは、目標に対し、
研ぎ澄まされた意志と情熱である。

この言葉は私の座右の銘である。感情的なアプローチを嫌う私と、感情を嫌うけれども自分の判断に感情が含まれていることを否定しきれない私とを上手く繋ぎ止めてくれる。

合理的な人間と聞くと、人からそれほど良くは思われない。手段を選ばず、目的のために突き進む無慈悲な人間だと認定される。日本では特にそれが酷い。

私は合理的であろうとする人間だ。だがそれは自分が感情的であることを認識しているからこそ、そうしている。詰まるところ私が理性的であろうとする所以は自己防衛のためだ。


感情的で繊細、よく悩む
私は感情的であった頃の自分が好きではなかった。すぐに悩むからだ。高校生くらいまでは特にそうだった。些細な失敗に囚われては、時間を浪費してしまう。仲のいい友人と遊び終わった後ですら、逐一自分の発言を思い返しては、後悔していた。そんなことだから、自分の生き方にもとことん悩んだ。足場とすべき価値観を持つことができていなかった。こんな生き方をしたいと勢いよく紙に書き出してみても、ことあるごとにそれが変わってしまうのだ。私は意志の強い人間に憧れを抱いていた。


強く生きるために。。。
強く生きるために、また弱みと対峙するためには、私は絶対的で普遍的であることに目を向ける必要があった。誰がどう見てもそうだと言えることをを人生の土台にする必要があった。

普遍的なことと、そうではないことの棲み分けは実に簡単だ。起こったことと思ったことである。
野球の試合でホームランを打ったということが、起こったことで、ホームランを打って嬉しいと感じれば、それが思ったことである。

起こったことは否定のしようが無い。タイムマシンにでも乗って、過去を捻じ曲げない限りは絶対的だ。

思ったことはまさにその逆だ。誰が誰の思ったことに対しても否定するチャンスがある。ホームランを打たれたピッチャーは「最悪だ」と思っただろう。

嬉しいと思った時は問題はない。問題があるのは悲しいとか辛いとか、悔しいとか、ネガティブな感情が起こった時だ。起こったこと思ったことの混同が起き始める。


主観と客観。感情と事実。
例えば、一打同点の場面で三振をしてしまったバッターは酷く落ち込むだろう。監督から叱責を受ければさらに落ち込むだろう。だが、起こったことは「三振をした」ということと、「監督に怒られた」という2点である。これらは純粋な事実だ。善悪を決めているのはいつも私たちなのだ。

しかし、ネガティブな感情に包まれているとき、人は今までの行動すら否定しようとする。反省という美徳に基づいてそれを行うのだ。

さっきの例で言うと、バッターは自分の練習の仕方が悪かったとか、練習量が足りていなかったと振り返ることだろう。挙げ句の果てに私は根性がないとか、自分の人格を否定し始めるだろう。こうなると深刻だ。冷静になれば人格否定が問題解決に繋がらないことくらい分かるはずなのに。

確かに、問題が起きたら原因究明は大切だ。だが、原因究明だけが問題解決法の全てではない。あくまでイチ手段だ。

自分を責め始めたら、何とか踏ん張って欲しい。冷静になって、問題が何かを見極めなければならない。

心をマネジメントする術
そこで、鍵になるのが、何が起こったか?という問いである。この問いが感情的でネガティブになるのを防いでくれる。いわば心のマネジメントのようなものだ。

客観的に状況が見えてくれば、今度は主観に立ち返る。「どうしたいか」を問いかけるのだ。
ここで注意しておきたいのが、「どうしたいか?」と「どう思ったか?」の棲み分けについてだ。「どうしたいか?」は未来に対する欲求であり、「どう思ったか?」は過去に対する意味づけである。意味づけに価値はない。

ここで始めて、「問題」が見えてくる。「起こったこと」と「どうしたいか?」のギャップが「問題」なのだ。だから問題は状況が同じでも個人によって変化する。

何が起こったかという事実を把握し、次に目標を明確にして、問題を解決する。
私は「事実」「問題」「目標」の3点を無駄なく、一直線上に貫くことこそ合理的だと勝手に認識している。


私の選んだ道。
どう思ったかについては終わりがない。果てはアートの世界だ。私はアートの才能がないし、アートで食べていこうとは思わない。

何より会社組織に属しながら、アートの世界観で生き続けるのは消耗が激しすぎる。感情的に消耗しやすいとわかっているからこそ、揺れ動きようのない事実から、自分の生き方を定義している。

事実を重要視し、目標に対して無駄なく行動すること。一見無機質に見えるが、紛れもない意志が介在している。

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