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コロナで変わる新しいライブのかたち

料理や猫のことばかり書いてますが、本当はミュージシャンなんですよ(笑)。まぁ、今更でもないですが、元々『有頂天』というバンドでギターを弾いていました。在籍したのは4年半くらいだった気がする。思えばけっこう短かったわけで。脱退してからは、友人のバンドの手伝いなどはしてましたが、パーマネントでのメンバーということではなく、固定バンドはやっていなかったのです。

40歳になったころ、ふとしたきっかけでバンド活動を再開し、今のシャルキィロマも始めることになったのです。思えばシャルキィロマは15年もやっていることになる。4年半からすると随分長いね。ライブは多い時で月に4本。少なくても1本は続けてきました。

で、今回のコロナ騒動で、ここ半年以上シャルキィロマも含め、ライブはゼロという記録を更新しています。7月のライブも中止になってしまい、がっくり。こんなに音を出さない時期が長いのは始めてかもしれません。んじゃ、その間は曲でも書いていればいいのにと、思うのですが、モチベーションがまったく上がらないんです。いやはや。もっとも基礎練習などは欠かさず行っていますけどね。

この状況は、なにも僕だけではなく、周囲のミュージシャンすべてに当てはまっており、ライブはできない、コンサートも中止、教室も休講、など八方塞がり。まして無知な政治家が名指しで「ライブハウスは感染の温床」的なことを言ったものだから、ライブハウスの実態を知らない人たちからは、完全に目の敵にされているのは、ご存知かと。

そこで多くのライブハウスやミュージシャンの採った方法というのが、インターネットによる無観客配信ライブやYoutubeなどのネット戦略です。
これは、演奏者がそれぞれ自宅にいて、たとえばzoomなどのオンライン会議ツールを使い、メンバーが「せーの」で演るのを配信する方法と、メンバーがどこかに集まり、そこで実際に演奏を行っている様子を配信する2つがあります。
先の演奏者がそれぞれ自宅にいて、メンバーが「せーの」で演るのを配信する方法だと『密』にはならないので、感染リスクは低いのですが、音質が悪い、ネット環境によっては、タイムラグが生じるなど、不具合も多いのが現状。ヤマハが開発したネットセッションのアプリも、実際試してみましたが、まだまだですね。しかも画像は扱えないし。

後者のメンバーがどこかに集まり、そこで実際に演奏を行っている様子を配信する方法は、移動や人に会うというリスクはありますが、実際のライブに近いものを配信できるとあって、その方法を採用するケースが多いようです。もっとも画面を通して観るのと会場では雰囲気そのものが大きく違うとはえ、ライブはライブですから。

で、その配信ライブ、けっこうメリットも大きいのです。
1:ライブをそのまま配信できる。
2:キャパシティの制限がない。
3:観客は、ライブハウスに行かずとも自宅でライブを観ることができる。
4:よって、日本中どこからでも閲覧できる。

この中でもっとも大きいのが「日本中のどこからでも閲覧できる」です。これまではライブが観たくても遠くに住んでいるので無理というケースがほとんどでしたが、ネット配信ライブなら、ライブ会場が東京であっても北海道からでも沖縄からでも、どこかれでも観ることができる。そして通常僕らがやるライブハウスのキャパシティ(収容数)は最大で40人くらいのところがほとんどなのですが、ネットなら100人でも200人でもOK。有料配信にすれば、閲覧者が多ければ多いほど収益も上がる、というわけ。しかも、動画はアーカイブすることもできるので、その日観ることができなくても、チケット購入者は後日観ることができるのは、ありがたい(ですよね?)。

そんなわけで、近日シャルキィロマもネット配信ライブを予定しています。

これまで実際のライブではいかに集客するかが一番悩ましい問題ではあったのです。フライヤを作って撒いたり、SNSで宣伝したり…と散々やっても、なかなか集まらないのが現状でした。が、この配信を併用することで、実際のライブに足を運べない人にとっても、ミュージシャンにとっても、メリットがもたらされるわけです。

もちろん、こういった方法を採用していたミュージシャンはこれまでもいたとは思いますが、コロナの影響でその有効性が注目されるようになりました。今後はリアルなライブももちろんアリですが、そういった配信によるライブの開催はさらに増えていくものだと予想します。

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実は僕も個人でもツイキャスというサービスを使ってのネット配信を始めています。まだ試行錯誤段階ですが、いろいろ配信予定でいます。基本無料ですし、どなたでも閲覧できますので、ぜひ。リンクは以下です。

ハッカイの食欲の曖昧な対象

ミュージシャンも人間。生き残っていかなければなりませんから。





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