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ニキビとは

さて、とりあえずニキビとはなんぞや。と言うお話しをしましょう。

ニキビとは「尋常性ざ瘡」と呼ばれる皮膚疾患の1つです。
はてさて、ざ瘡とは聞きなれないですね。

ざ瘡とは、毛を包んでいる毛包と呼ばれる部位で起きている炎症の総称です。
ホルモンバランスや生活習慣、紫外線などが原因で皮脂が過剰になり、毛穴が詰まってしまい、皮脂が外に出られず毛包の中に溜まった状態で、初期は面皰(コメド)が形成されます。
毛穴の中に皮脂が溜まり、触るとポチっと小さく指先で感じる状態を白ニキビ、皮脂の先端が皮膚の表面に出て汚れや酸化によって先端が黒くなっているものを黒ニキビと呼んでいます。これらは非炎症性です。
炎症は起きていないので赤みなどはありません。

白ニキビや黒ニキビの状態であれば、お化粧品や生活習慣の見直しだけでも改善できることが多いです。

さて、毛包の中に溜まった皮脂は段々と酸化し、毛包に刺激を与えます。
皮膚表面には表皮ブドウ球菌(食中毒の原因にもなるよ)やアクネ桿菌が皮膚常在菌としてどこにでも存在しますが、この子達が厄介なのは脂肪分が大好きと言うこと。黙ってそこに存在してれば良いのにせっせと皮脂を分解し、皮膚細胞に刺激を与える遊離脂肪酸を沢山こしらえるのです。
本当、勘弁して欲しいですね。
アクネ桿菌は嫌気性菌ですが、読んで字の如く空気が嫌いな菌です。
毛穴が詰まり、中に皮脂が溜まると喜々としてアクネ桿菌は増殖します→遊離脂肪酸をこしらえます→毛包を刺激します→炎症が起きます→恐ろしのスパイラルの完成です。
刺激を与えられた毛包は炎症を起こし、赤く腫れます。これが赤ニキビです。その後化膿し、膿疱を作ると黄ニキビとなります。

皮膚の奥にある真皮や皮下組織にまで強い炎症が及び組織が傷つくと、瘢痕(クレーター)と言う形でニキビ跡が残ります。

ニキビって何が問題って、ニキビができている状態もかなり精神的にキツイけど、悪化すると痕になってしまう可能性があるということが本当につらい。
そこで大切なことはニキビができづらい肌作り、もしくはニキビができてしまっても悪化(赤ニキビや黄ニキビ)しない肌作りをすることです。

*鍼灸は肌荒れにどうアプローチする?

皮膚には表皮、真皮、皮下組織があります。
表皮は肌の最も外側にあり、平均0.2mmほどの厚さです。この表皮の1番下にある基底層と呼ばれる層は新しい肌細胞を日々作り出しています。
そこの部分を鍼でしっかりと刺激をしていくことで、新陳代謝を活発にし、ターンオーバーを正常な状態に近づけます。
また、お顔に鍼をすることで血流が良くなり、新しく作られる肌細胞に新しい酸素や栄養を届け、瑞々しいお肌作りのお手伝いをさせていただきます。

身体へアプローチも大切です。
肌荒れの原因は様々ですが、自律神経が乱れていることも大きな原因の1つです。自律神経が乱れているとホルモンバランスも乱れやすくなります。鍼灸治療は自律神経の乱れを整えることがとっても得意な施術ので、ぜひお身体の鍼も取り入れて欲しいです!

肌荒れって向き合えば向き合うほどゴールが見えない迷路に迷いこんだように鬱々としますよね。
これからも肌荒れについて真面目に、真摯に向き合って、誰かの肌荒れの改善のお手伝いができたら嬉しく思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました(^^)/