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【てるてる坊主】ドラマ『何かおかしい2』第1話の感想・考察を書き綴る

テレビ東京で深夜に放送していたドラマ『何かおかしい』の続編、『何かおかしい2』についてのネタバレ考慮なし、感想・考察です。
(2023年のテレビ放送時に、以前の記事をやや手直ししてます)

シーズン2 第1話『てるてる坊主』

2023年4月から毎週火曜 深夜24時30分に放映中。
TVer、ネットもテレ東、で随時配信。
Paraviなら全話配信中です。
2023.04

✻奇数話は2022年の先行配信で視聴したので、テレビ放映始まった時点で、ちょいちょい文章の手直しをしています。

思ったことをつらつらと語っていきます。ネタバレご注意ください。



◎一新したオビナマワイド

・ラジオ東京からサイバーネットジャパンに局を変えて『オビナマワイドNeo』として復活したわけですが……

他局から看板名だけもらってきて番組作ることって可能なんだ!?
(オビナマワイドはシーズン1の五十嵐の企画になるのかな?)
構成作家の田中シューが、サイバーネットに企画を持っていって、それが採用され新番組となったらしい。

裏方さんたちの話しぶりからして、あまり褒められたことではなさそうね……

・ラジオタイトルロゴやポスターはなんか古風というか、昭和っぽい。

・スタジオは狭くて、やや雑然としてて、規模の小さめな会社って感じする。良き!
反対に裏方組のスペースはデカい机置いてあったり花飾ってあったりと広く感じるな。
プロデューサー席が社長の机みたいに見えて笑ってしまう。

◎新しいメンバー

・プロデューサー 上村
サイバーネットの社員で、このラジオ番組で一番偉い人ポジションのようだが、存在感が薄い……?

・構成作家 田中シュー
シーズン1の花岡と同じような仕事っぷりのはずなのに、見慣れてなくて違和感すごい(笑)

・ミキサー 畑野
唯一の旧オビナマメンバーなので、見ててホッとします。
新しい職場見つかって良かったですね〜!

・ディレクター 土屋
面白い番組のために倫理観捨てちゃうタイプですかね……ゲスい笑みが最高です!
プロデューサーに対してタメ語なのは年下だから?
でも一応上司にあたるんですよね……?

・今回のMCは、いとうさんと大久保さんのお二人。
安定感あって、すごい良いですね!
好き!めっちゃ“本物”のラジオっぽい〜

・中継リポーター 樋口
清楚系な雰囲気でかわいいですね……☺️
仕事ぶりも真面目そう!

◎本日のゲスト ”世界の河園”

・田中の20年来の友人であり、世界的にも有名な映画監督『河園 哲也』。
テレビディレクターから映画監督へ転身した人物で、若くて貧乏な頃は田中と一緒に暮らしてたこともあるとか。

・翌日に新作映画『棘の雨』の公開を控えており、その番宣としてオビナマに出演。
有名監督のレアな出演でSNSの反応も上々。

◎監督へドッキリサプライズ

・ここで、監督が率いる【河園組】というスタッフたちがサプライズで番組に登場すると告げられる。
驚きながらも、どこか嬉しそうな監督。

でも、オビナマのサプライズはろくなことにならないんだぞ〜(→シーズン1の『ドS王子』参照)

・真っ赤なワンピースが印象的な女性スタッフがリポーター樋口を案内。
映画公開前日に番組に出演させてもらえたと丁寧にお礼を述べるスタッフだが……
台詞と裏腹に目が全く笑ってないぞ?

そして河園組、女性しかいないけど監督の趣味なんだろうか?

◎マジカルウラオモテチャンス1/2!

・スタジオが和やかに進行する中、上村はSNSに変な書き込みがあるのに気づく。

・「赤いてるてる坊主のアイコン」で『マジカルウラオモテチャンス1/2!
あなたが過去に行った数多くのハラスメントを自ら告白し、謝罪したら許す。』
とある。

状況的に河園監督のハラスメントについての文章のようだが……

・土屋に伝えてみるも「映画監督だし、あるだろうな〜」というような反応。
この書き込みについてどうするか尋ねる上村に対し、「見て見ぬふりはできないでしょ♪」とゲスい笑みを浮かべて楽しそうな土屋。

地上波ではできない際どいネタをやっていくスタンスの番組なんですね。
不穏なSNSの呟きも、どんどん突っ込んでいくつもりみたい。

◎「ガチすぎて地上波NG  お悩み相談」のコーナー

・テレビなどでは取り上げられないような、ちょっと過激な悩み相談に答えるコーナーらしい。

・リスナーから選ばれた相談者第一号は『石井 日明(イシイ アキラ)』さんという女性。
何故かラジオネームの漢字表記と読み方を丁寧に教えてくれる。
スタジオでは「ちょっと変わった人?」という雰囲気になるものの相談に移る。

・相談内容は
「殺したい人がいるんです」というもの。
凍りつくスタジオ。
すぐさま「もちろん殺さないですよ?」と笑って訂正するものの、どこか本気さも感じさせるような声音。

話を聞いてみると……
・殺したい相手は「婚約者の上司」
・婚約者は、好きな職に就けたのだからと上司の無茶振りにも耐えて、きちんと成果を出していた。
・ある日、大きなコンペがあり、そこで企画が通れば、婚約者を抜擢してくれると上司が約束した。
・いつも婚約者の成果を横取りしていた上司。このコンペの企画の評判がとても良く、結局いつものように”上司の企画”ということにされてしまったのだという。

・ひどい上司だと、出演者たちがコメントする中、『泣き寝入りするような時代ではない』と監督が語り出し、話は新作映画の内容へ移る。
(→映画『棘の雨』は性被害に遭った女性が告発をするという内容)

◎河園監督にハラスメント疑惑?

・河園監督は自身の新作映画や『Me Too運動』について言及し、被害者が声をあげていくべきだと語る。

でも、河園監督さっきSNSでハラスメントについて書き込まれてたよねぇ?
ここで土屋は何食わぬ顔で、例の書き込みを監督へ見せる。

・神妙な様子で、「これは自分のことについて書かれているのだろう」と言う監督。
思い当たるフシがあって、ハラスメントを認めるのかと思いきや。

監督の言い分を要約すると「ハラスメントの定義は難しく、また良い作品を作るために行き過ぎた面があったかもしれず、それがスタッフたちに理解されなかったのではないか?」みたいな、結局”相手の受け取り方が過敏だった”というようなことを言って濁している。

◎マジカルウラオモテチャンス2/2!

・ここでまたSNSに書き込み。
マジカルウラオモテチャンス2/2!
あなたが過去に行った数多くの泥棒行為を自ら告白し、謝罪したら許す。』

「”泥棒”って誰……?」となる土屋たちだったが、ここで上村が「田中さんに聞いてみたらどうですか?」と思いつく。

・相談者の婚約者の上司について、どう思うかと、いきなり話を振られて戸惑い気味の田中。
そして流れで田中のヒット企画『マジカルウラオモテゲーム』についての話題になる。(マジカル🍌みたいなノリのゲーム)

田中はこのヒット企画を思いつくまでに大変な苦労をしたと語る。

・大久保さんが「みんなこうやって苦労して考えてるのに人の企画泥棒するなんて許せないね!」と例の上司に怒り。
最後に「冗談でも殺すなんて言わないでね」と優しく相談者を思いやる大久保さん。

しかし相談者は、にこやかな声で「河園監督と田中さんのお話を聞いて覚悟を決めました」とガチャ切りして終了……
えっ、覚悟決めちゃったよ?
不穏……😨


◎誰が選んだの?

・ビミョーな空気を切り替えるようにニュースを入れ、その間に田中が土屋たちのもとにやって来る。
田中も土屋も、さっきの相談者についてお互いに褒め合うんだけど、両者とも相談者を選んだ覚えはないという……

・土屋が「これ、ひょっとしてお前?」と上村にメモを差し出す。
(メモには「この石井アキラの悩みでお願いします」と書かれている)

しかし、上村はモニターを見ながら「これ、何してるんですかね?」と、中継先での何かおかしい光景について言及する。


◎河園組で動きが……!

・モニターに映る、中継先のスタッフルームでは、何やら河園組の皆さんがバタバタと慌ただしそうに準備を行っているのだが……
彼女たち、プライバシー配慮の衝立を設置したぞ?

ハラスメントの書き込みもあったし、もしかして……と、何か感じ取った土屋たち。
しかし田中は、20年来の友人が告発されるかもしれないのに「番組的にはオイシイですよね。このまま行きましょ」と、どこ吹く風。
ええ〜……😧


◎赤いてるてる坊主

・裏で起こってる出来事を何も知らず、ブースでは監督のつけているストラップについて雑談していた。

赤いてるてる坊主のストラップ。
ちょっと禍々しい顔つきしてるんだけど監督は平気なの?😅

映画撮影時の天気に恵まれるよう願掛けのために河園組のスタッフが作ってくれるらしいのだが、頻繁に壊れるみたい。

・壊れやすい理由は中継先で明らかになる。
スタッフが分担作業しながら沢山の赤いてるてる坊主を作っているのだが……
どうやら、監督の髪の毛で結んでるから壊れやすいみたい。
人の髪の毛使った人形って、それ……😰

「みんなの想いがこもってるんですよ」って、一斉に真顔でカメラを見るシーンは背筋凍ったわ。
『想い』じゃなくて『呪い』だよねぇ。



◎スタッフによる告発タイム

・何も知らない河園監督は、中継先の映像を見て異様さに戸惑う。

衝立の向こうに座った女性は代わる代わる、監督から受けたセクハラについて告白していく。
事実無根だと否定する監督だが……

・唐突に「マジカルウラオモテ♪」と、人気コーナーをもじった画面に切り替わる。
『河園監督といったら ハラスメント
ハラスメントといったら セクハラ』

女性をホテルに誘う写真や、女優のスマホを取り上げて身体を触る映像が流れる。

・動画は流石に言い逃れできないからか、咄嗟に配線を切ってしまう監督。
しかし、畑野が素早く対応して回線を戻すことに成功。

・そしてさらに男性スタッフに対する暴力パワハラの映像が流れて止めを刺される。
たまらず「俺を誰だと思っとんねん!」とマジギレする監督だったが、ふと中継映像に目を戻すと、そこには河園組総出で、逆さにしたてるてる坊主の首を切るシーンが流れていた……

・監督に見立てた、てるてる坊主の首をちょん切るほど恨まれてるのは確かなのよね……
何で大量生産してるのかと思ったけど、最後にみんなでちょん切るためか〜!
納得!




◎思わぬ人へ飛び火

・想定外の事態に呆然としてた監督だが、ニヤニヤと撮影を続けている田中に「お前、知ってたな!?」と食ってかかる。

田中は平然と「あなたが『パワハラ、セクハラの申し子』だということは知ってましたよ〜」と煽る始末。
友情どこいったよ……

・ここで告発は終わりかと思いきや、また「マジカルウラオモテ」が始まる。

『恨まれているといったら 田中
田中といえば 泥棒』

ズラリと並べられてるいくつもの企画書の映像。
全部『田中シュー』の名義のものだが……
1枚めくると、違う人物の名義が書かれた同じタイトルの企画書が出てくる。

『田中シューは自分の事務所の若手作家たちに企画を考えさせては、全て田中シューの名義に書き換えて提出している。手柄泥棒。インチキ作家です。』

これボイスチェンジャーで喋ってるの、河園組の赤いワンピースの人だよね……?

・目を泳がせながら「うそだよ」と否定するも、企画書データを『田中シュー』名義に変更したファイル画面が表示される。
何人も被害に遭ってるなコレ……

そして『マジカルウラオモテ』の企画名に続くのは『石井日明』という見覚えのある名前。


◎最後の「マジカルウラオモテ」

・告発はまだ終わらない。
『泥棒といったら田中 
田中といったら人殺し』

『問題。15年前、本当は後輩作家が考えたのに、自分が考えたと嘘をつき、一世を風靡した大人気クイズの名前は?』

ここで、あさこさんがこわごわと「マジカルウラオモテ……?」と答える。
が、ひっかけ問題のように問題文に続きがあった。

・『……ですが、このアイデアを奪われてしまい、ショックのため自殺してしまった後輩作家の名前は?』

誰も答えられないでいると……
『答えはこちらです』と言って出されたのは、血まみれの「マジカルウラオモテ」の企画書と包丁の映像。
企画発案者は『石井日明』となっている。

・赤いワンピースのスタッフがカメラに映り「正解は、私の婚約者『石井日明』です」と無表情で解答を発表。
そして悲痛に歪んだ顔で田中を罵るのだった……

◎つまりこういうこと

・「殺したい人がいる」と悩み相談に出てきた『石井日明』さん=赤いワンピースのスタッフ。
話に出てきた、手柄泥棒の上司とは田中シューのこと。

恋人の名前をラジオネームとして出したのは、特徴的な名前の彼のことを覚えてないか、田中に揺さぶりかけたのかな?
残念ながら15年も前の後輩の名前なんて覚えてなかったようですが……

・そして罪の意識も反省もみられない河園と田中の反応を見て、公開処刑を決行。

赤いワンピースの人が冒頭で言ってた「最高のタイミングで」「こんな機会」とは『映画公開前日という大事な時に田中シューと河園監督を二人まとめて社会的に葬れる機会』ってことよね。

監督は新作映画公開、田中はラジオ新番組のスタートという絶頂のところを叩き落されることになりました。
ダメージ大きそう〜

・田中への復讐が終わって、呆然とするスタジオ。
土屋と畑野が今回のあらましを話してるのを後ろで聞いてる上村は笑いが隠しきれてない……

・最後「田中!お前も似たようなもんやないかい」っていがみ合ってるところにアサコさんの「仲……いいですね」に笑ってしまった。

これ、『友愛』の意味の"仲良し"じゃなくて『似た者同士』ってニュアンスの"仲良し"だよね。
【目くそ鼻くそを笑う】的な。

◎気になる点

・雨穴さんが疑問に思っていた「お悩み相談のメモは一体誰が書いたものなのか?」という点。

順当に考えると上村ですかね。
田中も土屋も自分ではないと否定して、問いただされた上村は話を逸らして答えてない。

上村の机の上に、同じ色のブロックメモ置いてありましたしね。

・メモを書いた人物は『石井日明』の読み方を知っていたんだなぁ、と。

悩み相談のメールなり何なりに、読み方書いてあったならわかるけど。
大体の人は初見で読めないよねぇ。 
邪推するなら、事前に知っていた……?


◎日付に意味合いがある?

・田中が後輩の企画を横取りした証拠資料にある、マジカルウラオモテ改訂版(田中シュー名義)の日付は2007年9/14

ちょうどラジオ収録日の2022年9/14 の15年前になる……!
もしかして石井日明さんが自殺した日が、この日だったのかしら……😰


◎復讐は把握してた?

・オビナマの代名詞とも言えそうな”復讐”が、今回もまた出てきましたが。
上村は全て知ってたような感じがしますね。

・「(監督は)田中のことよっぽど信頼してるんじゃねえの?」という土屋の言葉に、上村が「信頼しすぎもどうかと思うけど」とボソッと呟いてた点から考えるに、田中が裏切ると知っていた。

・さらに言えば、田中も”河園監督が復讐されること”を事前に織り込み済みだったのでは?
ただ、お悩み相談の詳しい内容は知らされてなかったようですけど。

というのも、監督のプロフィール紹介のとき、田中が意味ありげに上村のほう見るんですよ。
赤いてるてる坊主も自身のカメラでわざわざ映してみたり……

・でもまさか、自分も巻き込まれるとは微塵も思ってなかったんでしょうね!
急に自分の名前出てきて、挙動不審になってたもの(笑)

河園組が衝立を設置してる時に、監督への復讐を止めていれば、自分も暴露されずに済んだろうになぁ〜

20年来の友人を番組のために売っちゃうくらいの人間性だから、こんな目に遭ったんだろうけども……


◎河園監督について

・あんまり映画監督のゴシップは存じ上げないのですが、サラッと検索すると何人か出ますね。
その人たちから名前やエピソードを部分的に拝借して作った人物像なのかな。

・新作映画の公開前日に、こんな暴露くらって上映中止かな……しかも、映画の題材にしてる『女性への性被害』を監督本人がしちゃってるのがマズいよね。
証拠映像もバッチリあるし、言い逃れできない。

『Me Too運動』のことも言及してるし、海外でも人気の監督なようなのでファンの信頼を裏切ったのは致命的。

・性被害に立ち向かう女性をテーマにした映画を撮り、「泣き寝入りせずに発信したほうがいい」と立派なこと言ったあとに、自身のセクハラ暴露されてガチギレしちゃうの喜劇だよね。

・映画タイトルの『棘の雨』は、てるてる坊主と関連させたタイトルなのかな?てるてる坊主、逆さにして首まで切っちゃったから、監督には棘の雨が降り注ぐんでしょうな!



◎クスっとしたところ

・プライバシー保護の衝立の後ろに移動するまでに被害女性の顔が見えちゃってて「プライバシーとは……🤔」となった。

・てるてる坊主の首ちょん切ってるとき、リポーターの樋口さん口抑えて怯えてたやん……(前作の小野寺ちゃんより、一般寄りの感性持ってそうですね)

かわいそうだけど可愛かった。

・監督のパワハラシーン。
効果音の割に動作は優しめでしたね……🤗

・監督が配線切っちゃったときの畑野さんの対応格好良かったね!
スキャンダル流すことになるのに、微塵も躊躇いがなくて良い。
新しい職場に染まってきてる〜🤗


◎最後に

・田中がサイバーネットに持ち込んだ『オビナマワイドNeo』の企画。
もしかして、これも後輩作家の企画だったのでは?

例えば、最近ラジオ東京をクビになったフリーの作家さんとか……なんて😇

『何かおかしい』シーズンはParaviでチェック!

『何かおかしい』の怖くないバージョン『何か可笑しい』You Tubeにて3話まで公開中!(2023.04現在)



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