居場所をつくりたい!

傍を楽にすることを意識して

今日は仕事でした。いつものように心を込めて働いてきました。

野口しあわせ研究所の野口雄志さんは、「働くとは、傍を楽にすること」とおっしゃっています。その言葉を意識して、自分にできることを精いっぱいやりながら働いてきました。

元夫と学生結婚してお寺に嫁いだ私。会社勤めの経験がないのです。京都に帰って来てから3年くらい続いたホテルの受付の仕事はほぼ一人現場。チームで働いた経験というのがないに等しいのです。

だから、今の介護補助の仕事は、本当に楽しいし、やりがいがあります。私の仕事が職員さんや利用者さんの役に立っていることを肌で感じられるからです。

オープン就労だし、家から近いし、本当にいい仕事に巡り会えたことに感謝しています。

人と接するのが大好きな私。だから人相手の介護の仕事に携われて、本当に幸せです。

今日も利用者さんをそして職員さんを楽にすることができたんじゃないかな?

ともかくすごく達成感のある一日でした。


ずっと「働きたい!」ともがいていた私

結婚してお寺で暮らしていた頃私は、小中学生に英語を教える仕事をしていました。その仕事にも、すごくやりがいを感じていました。

離婚してからは一時期東京で暮らしました。その頃はもんじゃ焼き屋さんで働いたり、輸入食品屋さんで働いたりしました。でも、なかなかうまくいきませんでした。病状が今よりずっと悪かったからです。

京都に帰ってからは、スーパーの品出しをしたり、旅館の受付の仕事をしたり、コンビニで働いたり、ホテルの受付をしたりしました。

レストランのホールとレジの仕事もしました。どれも障害を隠したクローズでの就労でした。きつかったです。

レストランの仕事では、なぜか病気のことがオーナーにばれてしまい、ほかのスタッフやお客さんの前で、
「なんで病気の事かくしててん!嘘つき!」
と大声で罵倒されました。私は思わず泣いてしまいました。悲しかったし、悔しかったのです。

そんな感じで、私はずっと「働きたい!」ともがいていました。焦っていました。

今、病気を抱えた私を認めて受け入れてくれる職場に出逢えて、本当にラッキーだったと思います。心から感謝しています。


ハイになったりズドーンと落ちたり

私は、統合失調症という病気です。幻聴や幻覚といった症状もあるこの病気。私も発病当時はそれらの症状がありました。ありがたいことに今はそれらの症状はありません。

ただ、気分の上がり下がりの波がとても大きくて、ハイになった時は人と会う約束をしまくってしまいます。そしてズドーンと落ちた時は煙草を吸ってしまい、そんな自分にまた落ち込むということを繰り返してしまいます。

ズドーンと落ちた時は辛いのですが、あまり人に迷惑がかかりません。ハイになった時が要注意なのです。疲れを感じずに過活動になってしまうのです。

ありがたいことにクリニックのスタッフさんが、そんな私をよく理解して下さっていて、落ちた時やハイになった時にどうすればいいかを親身になって考えてくださいます。(ハイになった時はそんなスタッフさんの言葉も聞かないのですが…)

スタッフさんとはもう10年以上の付き合い。仕事という枠を越えて、私のために色々と尽力してくださいます。今の仕事の面接にも付き添ってくださいました。本当にありがたい存在です。


居場所を見つけよう

私は働くことが好きで、ラッキーなことにオープン就労の仕事に就くことができました。やりがいを感じて、楽しく働くことができています。仕事が私の居場所の一つになっています。

でも、心の病を持った人すべてが、「絶対に働くべき」とは私は思いません。こんなことを言ったら不謹慎だと言われるかもしれませんが、無理をしてまで働く必要はないと思います。

それよりもまず居場所を見つけることが大切なのではないかと思うのです。

ある人にとっては、それがデイケアなのかもしれないし、お気に入りのカフェなのかもしれません。図書館が居場所だという人もいるでしょうし、美術館に行ったり散歩をしたりするのが心安らぐという人もいるでしょう。

自分がほっこりできる場所、安心できる場所、そう居場所を見つけることが何より大切だと思います。


居場所をつくりたい

クリニックのスタッフさんをはじめたくさんの方達に支えてもらって働けるまでに回復した私。友人関係にも恵まれて、たくさんの居場所があります。そう心の安全基地があります。

今までたくさんの人に助けてもらって支えてもらった私。その恩返しというとおこがましいのですが、今度は「私が居場所をつくりたい」と思うようになりました。

3年近くCrossroadsという会を共同主宰して、多文化共生と心の安全基地づくりのために活動してきました。たくさんの出逢いと学びを得ました。

先日、Crossroadsの活動はいったん卒業させていただきました。今は友達の助けを得ながら、「Safe Spaceほっこり」という会を立ち上げて、活動を始めました。会の名前の通り、みんなが「ほっこり」できるような、そんな会になるように頑張っていきたいです。

病気が経験した私だからこそやれることを。
孤独の辛さを味わった私だからやれことを。
でも、無理はせずにやれることをやれる範囲で。

頑張っていきます。どうか応援していてください!

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

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