心に傷を負ったからこそ(統合失調症の私のNPO設立奮闘記Vol10)

91歳の伯母との時間

昨日は伯母を眼科に連れて行ってあげました。亡くなった父の姉の伯母は91歳で一人暮らし。独身で子供がいません。なので週に1度、伯母の家に行って、掃除をしたり買い物をしたりして伯母の手伝いをしています。そう、毎週金曜日は、伯母孝行の日です。

なので昨日も、朝に鴨川を散歩してから伯母を眼科に連れて行ったり、色々と手伝いをしてきました。

91歳になりますが、ありがたいことに伯母はとても元気。なんと先日は確定申告まで自分一人でしたのです!

伯母にはとてもお世話になりました。両親が離婚してから、伯母と祖父母が暮らす家に預けられた弟と私。伯母が塾を見つけてくれたおかげで、私は同志社中学校に合格することができました。

元夫と離婚してから、いったん継母や弟たちのいる東京でしばらく暮らしましたが、経済的な不安からどんどん病状が悪化してしまった私。

そんな私に、「京都に帰っておいで。伯母ちゃんところで一緒に暮らそう」と言ってくれた伯母。そのまま9年半も伯母の家に居候生活をさせてもらいました。

その間、私は煙草を吸うわ、パチンコ依存になるわで、ハチャメチャでした。どれほど伯母には心配をかけたり迷惑をかけたりしたことか。それでも私を見放さなかった伯母。

そんな伯母のおかげで今の私があるのだと思います。感謝です。

最近は伯母の話をアクティブリスニングするように心がけています。話を聞いてもらえて、伯母はとても嬉しそう。

あと何年一緒に過ごせるかわかりませんが、伯母との時間を大切にしたいです。


鴨川。心が整います。

NPO法人設立に向けて

昨日は、私たちのNPO法人設立計画に賛同して、応援して下さる方とのZoomミーティングを初めて開きました。まず私が、なぜNPO法人を設立したいかという思いを話しました。

私は、
①自分自身が悩みを誰にも相談できずに心が壊れてしまい統合失調症を発症してしまったこと。
②相談できる安全基地が欲しかったこと。
③でも、Clubhouseのシモトリマコトさんがやられているゼロ秒思考のメモ書きルームやSasa さんのやられているルームや、Kyoko Iwataさんがやられてるルームなどの心の安全基地を得たことで、病状もよくなって、前に向かってチャレンジしていけるようになったこと。
④心の安全基地を得られたら、人は一歩踏み出すことができるようになると思うということ。
⑤そのことによって、社会復帰や、他者貢献もできるようになると思うということ。
⑥心の安全基地づくりの活動を日本中、いや世界中に広めていきたいと思っているということ。
など、心の安全基地づくりの活動をしていきたい、そのためにNPO法人を設立したいという思いを話させていただきました。

そして、参加してくださる方の自己紹介と活動に参加しようと思った理由を話してもらいました。

その後、副理事をしてくれる友達が、会の活動計画や、NPO法人設立までの流れなどを話してくれて、質疑応答の時間も設けました。

すごく緊張したけど、無事に第1回目のZoomミーティングを終えることができました。


心に傷を負ったからこそ

昨日のZoomに参加してくださった方の中の多くの方が、鬱病になったり、鬱病の一歩手前になった経験がありました。

私が、統合失調症になってボロボロになった自分の過去を自己開示したことによって、皆さんも自己開示してくださったのだと思います。

そう、皆さん、心に傷を負った経験があるのです。その状態から一歩踏み出して、今それぞれの場で活躍されています。

私のブログを読んで下さってフィードバックを下さったり、Clubhoueのルームを開いて下さったり、LINEで温かいメッセージを下さったりと、そんな皆さんにいつもとても励まされて、支えられています。

そう、皆さん、とても温かいのです。その温かさは、心に傷を負った過去があるからきているのだなあ、と昨日思いました。みなさん人の痛みに心を寄せることができるのです。

私自身も、統合失調症を発病して、仕事を失ったり、離婚して家庭を失ったりと辛いことを経験したことによって、以前には持てなかったパラダイムを持つことができるようになりました。病気にならなかったらわからなかったことがたくさんあるなと思っています。

心に傷を負うのは、とても辛いし苦しいことです。でもそのことによって、人はより深く、そしてより優しくなれるのではないでしょうか?


病気は神様からのプレゼント

いつも私のブログを読んで下さって、フィードバックを下さる方が、素敵な言葉を下さいました。

「毎日、誠実に身の回りにあることに向き合い、自分自身も大切にして生きている葉月さん、お友達がたくさんいらっしゃるのにも納得です。病気であることは大変だけど、神様からのプレゼントだったような気がします。元気もらっています」

そう、病気は神様からのプレゼントだと私も思います。病を得たから私は変われて、今ここを生きられるようになりました。そして、とても素敵な仲間と出逢うことができました。

薬を飲むのは嫌だけど、そして辛いこと苦しいこともいっぱいあったけど、病気にならなかったら、こんなに素敵な仲間には出逢えませんでした。やっぱり、病気は神様からのプレゼントだと思います。

自分や家族など大切な人が、心の病気になったら、きっと辛いと思います。トンネルから抜け出せないのはとても苦しいと思います。

でも、病気になったことにもきっとなんらかの意味があるのです。それをどう捉えるか?ということが大切なのだと思います。

暗いトンネルにも必ず出口はあるのです。その出口を目指して、勇気を出して1歩踏み出すことがとても大切なのではないでしょうか?

歩み続けていれば、応援してくれる人が必ずいます。間違いなくいます。私がそうでした。

たくさんの人が、一歩踏み出す勇気を持つことを応援する活動もしていきたいと思います。

これからも応援してください。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。



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