ただ聞くだけで。聞いてもらうだけで。(統合失調症の私のNPO設立奮闘記Vol 6)

「発達障害で『ぐちゃぐちゃな私』が最高に輝く方法」 中村郁さん

友達と美術館へ

水曜日は、仲良しの友達と、京セラ美術館に村上隆展を見に行ってきました。

私は障害者手帳を持っています。その手帳があれば、私と同伴者も無料で入場できます。だから、時々その友達と一緒に美術館に行きます。

村上隆展は、とにかくとても面白い!よくこんなものをイメージできたなぁと思う作品ばかり。この展覧会のために新たに制作した作品もたくさんあるそうです。素敵な展覧会でした。

展覧会を見るのも好きですが、私は美術館の空間そのものが大好き。特に京セラ美術館は、お庭もあって、天井も高くて落ち着きます。

迫力ある〜


聞いて、聞いてもらって

美術館の後は、近くの甘味処の茶ろん瑞庵でお茶しました。ここ、最近の私のお気に入りなのです。

友達はケーキセットを、私は小倉トーストセットを頼んで、2人でゆっくりと話しました。そして友達に、5月19日に企画している、中村郁さんと阿部ひろ江さんのライブのチラシを渡して、チケットを買ってもらいました。


実は今、私は長男と長男のお嫁さんのことで、悩みというか、もやもやしていることがあるのです。そのことについて、友達がじっくりと聞いてくれました。そう、アクティブリスニングをしてくれました。とても心が落ち着きました。

私も、友達の話をしっかり聞きました。彼女は、反抗期の子供さんのことや旦那さんの事などをたくさん話してくれました。相変わらず、ついついしゃべってしまう私ですが、できるだけ寄り添って、アクティブリスニングをしたつもりです。

「アクティブリスニングってなに?」と思われた方は、赤羽雄二さんの「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」をお読み下さい。このメソッドが身に着けば、本当に人間関係に好循環が生まれます。(私は現在修行中)。

悩み事など暗い話ばかり(京都弁では「しんきくさい」と言います)だけではなく、お互いの夢やこれからやっていきたいことなど、将来のことについてもたくさん話しました。聞いて。そして聞いてもらいました。

スッキリ!そう本当に胸の中がスッキリしました!

こんな風に胸の内を吐き出して、聞いてもらうことができていれば、私は発病しなかったのではないかな?とも思いました。


聞いてくれる人がいるありがたさ

そして、今日は仕事。仕事の前にClubhouseのSasaさんのルームで、今悩んでいる、長男と長男のことを相談しました。皆さんとても親身になって、話を聞いて下さって、色々とアドバイスを下さいました。

水曜日にも友達が話を真剣に聞いてくれて、とてもいいアドバイスをくれました。そのアドバイスは長男にも伝えました。LINEでだけど、真剣に話を聞いてくれた友達もいて。

みんなのおかげで、悩みごとがあっても気分が落ちたりせずに、きちんと仕事をこなすことができました。

聞いてもらう事って本当に大事。そして話を聞くことも、とても大事ですね。

仕事の後は、久しぶりの好天だったので、御所を一人散歩。ベンチに座って、市民活動センターの方がくれたNPOの設立に関する資料を読んだり、「京都の平熱」という本を読んだりしました。哲学者の鷲田清一さんって書かれたこの本は、京セラ美術館で購入しました。とても興味深い本です。

御所では、もう終わりっぽくはあるけど、梅の花がきれいに咲いていました。

散歩も屋外での読書も楽しかったです。これから、いい季節になりますね。春の京都は、そこかしこに桜が咲いて、街が華やぐのです。なんだかウキウキします。


イベント

そこにいてもいい理由

今、友達と一緒に5月19日(日)にイベントを計画しています。中村郁さんの講演会&阿部ひろ江さんのライブがそれです。

中村郁さんはプロのナレーターで、2人の娘さんのお母さんでもあります。そして、発達障害の当事者でもあり、「発達障害で『ぐちゃぐちゃな私』が最高に輝く方法」の著者でもあります。

この中村郁さんの著書、とても面白いのです。郁さんが発達障害のせいでアルバイトをいくつもクビになって、「社会不適合者」という烙印を押されさえしました。でも自分の「好き」、「得意」を生かしてプロのナレーターになって活躍されるようになられました。

そんな風になるまでに克服してきたことを「攻略法」といった感じで、とてもわかりやすく書いておられます。

実は、コミュ障はありませんが、私もおもいきりADHD気質。郁さんの攻略法は、とても参考になります。

単に攻略法であるだけでなく、郁さんの発するメッセージは、とても温かい。そのお人柄が表れているのだと思います。

郁さんは、大勢での飲み会が大の苦手。でも、サラダをとり分けるという役をすることによって、そこに存在してもいいという理由を作って、その苦手を克服されてきたそうです。

そこにいてもいい理由。これ、とても大切だと思います。


あなただけには「YES!と言って欲しい」

シンガーソングライターの阿部ひろ江さんは、私の大切な友達の一人です。

養護学校の教諭として長年働いてこられました。早期退職してからは、シンガーソングライターとして活動されています。

旅が好きなひろ江さん。なんと5大陸で歌って来られました!アフリカでも歌って来られたし、フィリピンのスラムでも歌われています。大阪の西成でも歌われています。そのまなざしをいつも弱い人へと注いでおられているように私は感じています。

ひろ江さんの歌に「YES!」という曲があって、私はその曲が大好き。だれもが「NO!」と自分に言っても、「あなただけには『YES!』と言って欲しい」といった歌詞です。

本当に一人だけでいいから、たった一人だけでいいから、自分に「YES!」と言ってくれたら救われるのではないでしょうか?

ただ一人だけでいいから、自分の思いを吐き出した言葉を聞いてくれる人がいたら、救われる人はきっとたくさんいると思います。

聞いてもらうことで私は救われています。
誰かを救うために、しっかり聞きたいと思います。

ただ聞くだけで。
聞いてもらうだけで。
そこには温かいものが生まれるのではないでしょうか?

中村郁さんの講演会&阿部ひろ江さんのライブのイベント、まだまだお席があります。ぜひ足を運んでください。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。 



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