ここまで回復できたことに感謝

「精神科サバイバル! 人薬に支えられて」 はたよしみさん著


やりたいことをやれる喜び

昨日の京都はあいにくの雨。でも雨の中を歩いて、コピー屋さんまで行ってきました。5月にSafe Space ほっこりが主催する、中村郁さんの講演会&阿部ひろ江さんのミニライブのチラシをコピーするためです。

中村郁さんは、「発達障害で『ぐちゃぐちゃな私』が最高に輝く方法」の著者です。プロのナレーターとして活躍されていて、2人の娘さんのお母さんでもあります。郁さんは発達障害の当事者です。

阿部ひろ江さんは、元養護学校の先生。管理がきつくなってきた養護学校を辞めた後は、世界5大陸を旅して歌ったり、日本の色々なところを旅して歌われています。法然院の東日本復興支援ライブでも毎年歌われています。とにかく歌詞がすごく素敵なのです。

大好きなお二人のイベントを主催することができて、本当に嬉しいです。そして、これまた私が大好きな、すごく心がきれいな友達が、チラシ作りなどをサポートしてくれています。

これはもうイベントを絶対に成功させなきゃ!

そんなわけで、雨にもめげずに、チラシをコピーしに行ってきました。

コピーをした後は、烏丸丸太町のコピー屋さんの近くにある同級生がやっているカフェKnucklesでコーヒーを飲みました。おいしかった!

水曜日は、私の親友のさくらもバイトに入っている日。さくらと、Knucklesの美緒ちゃんと色々おしゃべりできて楽しかったです。

帰りは、美緒ちゃんに教えてもらって、御所の梅を見て帰りました。雨がきつかったけど、梅の花たちは可憐に咲いていました。和みますね。梅の花を見ると。

家に帰ってからは、チラシを配布する人やお店ごとにファイリング。「ちょっとチラシが足りなかったかな?」「もう少しコピーしなきゃな」と。

けっこう頑張りましたよ、昨日の私。でもやりたいことをやれる喜びの方が、大変さを上回っています。

夜遅くには、チラシを作ったりしてサポートしてくれている友達と電話で打ち合わせやらおしゃべり。「なんか、ほんまにワクワクするね」と。そう、本当にワクワクしているのです!


精神科サバイバル! 

昨日は食糧支援のボランティアでお世話になっている廷美さんが貸してくださった本、「精神科サバイバル 人薬に支えられて」も読み終えました。

アメリカ留学中に統合失調症を発症され、帰国後に精神科に入院したはたよしみさんの闘病記と回復記です。

この本を読んでみて、私は発病当時の自分を振り返りました。

はたさんは数人がかりの看護師たちに羽交い絞めにされて、馬をも倒すような痛い注射を打たれて、保護室に入れられました。

私もまた入院した時に、羽交い絞めにされて、全身の力が抜けて床に倒れこむような強い注射を打たれて、保護室に入れられました。

「保護室って何?」と思われたかもしれません。いわゆる独房です。布団とトイレがあるだけで他には何もない部屋。扉には鍵がかかっていて、中から開けることはできません。扉の下には食事を通すための30センチくらいの扉がありました。

はたさんはかなり長い間、保護室におられたようです。入院時に暴れたらしい私(覚えていないのです)は1週間くらいいたでしょうか?

保護室にいる間私は「どうやったら死ねるだろう?」ということばかりを考えていました。


人薬に支えられて

薬の副作用のことをはさんも書いておられますが、私も副作用にはとても苦しみました。とにかくお腹が空いて、体重が30キロも増えてしまいました(頑張って15キロは落としましたがまだ太っています)。胃も悪くなったし、とにかく喉がすごく乾きます。

そんな副作用のある薬ですが、「二度と入院しないためのお守り」と思って、今でもきちんと飲んでいます。入院は本当に嫌なのです。

はたさんは、医者が患者を管理しようとする日本の精神医療に疑問を呈しておられます。これは私も入院中強く感じましたし、診察の際も感じることがあります。

週に一度面談を受けているクリニックのスタッフさんの言葉からもそう感じることもあります。

管理しなければいけない患者としてではなく、一人の人間として、対等に見てほしいと思うのです。おかしいのかな?私。

オーバードラッグによる自殺未遂をしたりしてボロボロだったはたさんは、作業所や自助グループとの出逢い、そこの仲間との出逢いによって心が安定していかれます。そしてヘルパーとして働かれるまでにもなります。

それをはたさんは「人薬」(ひとぐすり)と呼んでおられます。

私もまた、オーバードラッグによる自殺未遂をしたことがあります。意識のない中救急車で病院に運ばれて、胃洗浄してもらって生き延びました。その時は生きていることへの喜びよりも、「どうして死ねなかったのだろう?」という気持ちの方が強かったのです。

息子たちとの別れはそれほど辛いものだったし、夢や希望などは全く持てなかったのです。そんなものがあるとは思えませんでした。

はたさんのように作業所や自助グループではなかったけれど、私も「人薬」に支えられて、回復することができました。


私の人薬
・赤羽雄二さん
・(今は受けるのはやめましたが)カウンセラーの先生の妙さん
・妙さんのZoomの仲間
・Clubhouseの仲間
・ランドリーカフェでの英語の仲間
・(今は私は活動をやめましたが)Crossroadsを通じて知り合った仲間
・Safe Space ほっこりの仲間
・クリニックの仲間
・女性のための食糧支援オリーブの仲間
・学生時代の仲間
たくさんの仲間に支えられてきたし、今も支えられています。

私を支えてくれた人、今も支え続けてくれる人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。

そして私に「愛するということ」「掛け値なしに愛するということ」を教えてくれる長男と次男の存在。彼らがいるから、今の私があります。

「人薬」。素敵な言葉だと思います。


ここまで回復できて、本当に良かった!

たくさんの方の支えのおかげで、私はやりたいことを見つけて、それに向かって頑張れるまでに回復しました。

もちろん、ゼロ秒思考のメモ書きを毎日続けることや仕事を頑張ることなど、自分自身も努力しました。

誰かの支えがあれば統合失調症は回復するんだなと思います。

ありのままの自分を受け入れてくれる仲間がいたら、心の病気は回復するのだなと思います。

長く暗いトンネルから抜け出すことができるのだなと思います。

ここまで、回復して、本当に良かったです!そのことに素直に感謝したいです。

今闇の中にいるようで身動きできないと思いながら、私のブログを読んで下さっている方がいたら、どうかあきらめないでください!

大丈夫。きっと、
いやぜったいに大丈夫!

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

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