人手不足を嘆く組織の大半が「働き手が寄り付かない組織」なのは決して気のせいではないだろう。しかも、頭の痛いことに彼らは自分たちがどれだけ身勝手で矛盾したこと言っているのか自覚すらしていないのだ。

もう「テイコウペンギン」でも読んで理不尽と矛盾の５文字を自覚すればいい。コピー用紙１枚よりも薄っぺらい期待だが。

ちなみに肝心の「４つの矛盾」についてだが、

1. いい人材がほしいけど、給料はあまりあげたくない
2. 終身雇用はしないけど、会社には忠実でいてほしい
3. 即戦力になってほしいけど、教育投資はやりたくない
4. 積極性がほしいけど、自分には従順に従ってほしい

何というかもう覚えがあり過ぎていっそ泣ける。
おのれ、月夜ばかりと思うなよ。

ただ、こんな惨憺たる組織もあれば、時代に合わせて働く側に沿った採用・雇用を推進する組織も少なからずある。

「人が来ない、若者が悪い」と文句ばかりの組織には早々に自滅してもらって、「働き手が引きも切らない組織」育成のための土壌になってもらうに、本当にどうすればいいのだろう？ 海外の番組のように、経営者が従業員に扮して末端の現場を体験でもすれば、少しは考えも変わるだろうか？