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イカレてるのは俺…

3年くらい前だったか…休みの日に窓全開の部屋でごろ寝していたら熱中症らしいものになったことがある。

どちらかというとエアコンが苦手な俺だったが、さすがにこれは室温を下げねばならんと気付きエアコンの電源を入れるようにしている。昨年からは気温の上がり方も尋常ではないしね。

先日畳に横になって眠ってしまった。目が覚めるとあいや〜、腰を痛めている…冷気は下に下がるせいなのだろう。

冷やし過ぎてはいかんのよね、だいたい。皆さまもお気をつけください。


日曜日はこの辺で大きな祭りが開催される。夜には花火大会もあり、新聞の折り込みでパンフレットが入っていた。

黙々と晩メシをかっ込む俺の横で嫁さんがパンフを眺めながら独り言を言っている。

「すごいね〜スターマインのスポンサーまで書いてあるよ〜、あー!ここは地元の企業なんだねぇ…

夜店も出るんだ〜!…

夜店で何買いたい?…

新しい家族?…」

黙って聞いていたが、さすがにツッコんだ。

新しい家族?

最初にソレ来るのかよ?と。

嫁さんが「えー、だってヒヨコとか…」

…………予期せぬ回答…

あ…そういうの…ね。健全だね。

俺は“新しい家族”がね…

“今のお母さんはキライだから新しいお母さんが欲しい”みたいにねじ曲がったのを想像してしまっていたのよ。本気で。

こんなところで嫁さんと俺のネガティヴバトルの勝敗がついてしまうとは思わなかった。明らかに審判は嫁さん側のフラッグを上げてるよね。そりゃあ俺から見れば嫁さんはハツラツとしているわけだ。

きっとこれは前職を辞めた嫁さんの吹っ切れた様子をどこか羨ましく思ったり、「それに比べて俺は…」などと卑屈になったり子供の頃からの付き合いになる得体の知れない劣等感のなせる業なんだろうかなぁ。

いかんなぁ俺…ホントいかん。

夏場にお好みのジョーウォルシュでも聴こう。

素敵な音楽や様々なフィクションはこんな思いを掻き消すためだけのモノではない。

もっと気持ちが高揚するモノであるべきだ。

俺は長年使い方を間違えてきたのかもしれないな。こういう逃げ方は作品に対して失礼な気がするわけよ。

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