見出し画像

社畜新学#9 おじさんは鏡に映った自分ではなく、他人が見た自分の姿をホンモノだと認識しないといけない

ここ最近、noteやXでおじさんネタが続いている。
覚えている限り、きっかけはしゃおり先生のnoteだろうか。。

おじさんの一人として、ちょっと乗っかって、書いていこうと思う。

つい最近、この週末で44歳になった。
アラフォー最後の1年だ。
早いものだ。
1年後にはアラフィフだ。いい歳の取り方をしたい。



おじさん以外の皆様に言いたいことがある。
おじさんは皆、須く元・若い男子だ。それなりに色気づいたり恋愛したりしていた時期がある人がほとんど。
おじさんになっても「カッコイイ自分でいたい」、と意識しているか、無意識にそう思考するものであるはずだ。

だからこそ、鏡の前で自分の顔を見るとき、無意識に自分のベストの表情・角度を探している。
そしてそのベストの姿こそが本来の自分の姿である、と自己認識が上書きされる。
あくまで自分の中でのベストだから、側からみると認識が上振れしていても大した差ではない。
だが本人にとっては意外と大きな問題だったり、、、なんてこともあったりする。

そしてその自己認識のズレは、現在の自分との比較だけでない。若かった過去の自分に対する認識との比較とでもズレが起こる。
過去に通用していることが通用しなくなったり。
例えば、若い頃は許されていた「チャラい・軽い言動」がある程度年齢がいくと痛々しくなったり。。。
そういったことに本人だけ気づかずに「おれは実年齢より若いまま保てている」と勘違いしだすのだ。
あぁ、怖い、、

ちなみに私と同世代でも、「若い頃と同じように変わらず軽快に振る舞いたい」を徹底している人は、少ないながらいる。
話を聞いてみると。アンチエイジング・トレーニング・食事などに想像を絶するくらいストイックに時間とお金を使い、徹底している。
(とても真似できない・・・)


少し、話は逸れるが、、女性が現実をしっかり見ることができるのに対して、男は現実と向き合うことが苦手らしい。個人差はあるかもしれないが、子どもが授かった時に親の自覚が芽生えるタイミングを比較したら、明白だろう。
(妻様よ、いつもありがとう)

男は客観的に自分のことを認識するのが苦手な生き物なのかもしれない。


話を戻そう。
この自己認識のズレは何も見た目や振る舞いの話に限った話ではない。

鏡に映ったベストな自分→過去の輝いていた頃の自分
現実の自分→今の自分

こう置き換えると、このnoteのタイトルの意味合いは変わってくる。
おじさんは仕事においても現実と自己認識をずらすのだ。
上の見た目や振る舞いの話だけなら、自分が困るだけだが、こと仕事となるとそうはいかない。
周囲を大きく巻き込んでしまう可能性があるからだ。
巻き込まれた方はたまらない。ほぼ抵抗不能・回避不能なのに、巻き込まれていくのだから。。


おじさんは自分の衰えから目を逸らす。

衰えは何も頭脳から来るわけではない。「体力・気力・集中力」など比較的見えづらいところから衰え始める。うっすらと衰え始めたな、と感じることはあっても、明確に自分や周りが気づくほど急に衰えることは少ないだろう。

そして、もっと見えづらいものがある。それは「視野・感度」だ。
若い頃は一生懸命流行りに乗ろう・新しいものを取り入れよう、としなくても、普通に生活していれば、多くの人は新しいものをキャッチアップしていたのではないだろうか。

だが歳をとると、そう言ったものが見えづらくなる、感じづらくなる。

かつては年齢とともに新しいものについていけなくなったとしても、そこまで困らなかった。

世の中が古いものから新しいものに入れ替わるのに時間がかかっていたからだ。

でも今は違う。変化は不確実で早い。SUNABACOの勉強会でもよく出てくるが、ChatGPTをはじめとする生成AIの今の状況を誰が1年前に想像していただろうか。

新しいものを知らないし、知ろうともしない。
このことが大きなリスクになる、ということに気づけていないのだ。


実はここまでの話を私は、同世代に向けて書いている。
同世代の私たち。
もしかしたら状況は50代・60代よりも深刻かもしれない。

・うちの会社はChatGPT使わないから知らなくても問題ない
・今、変わらずに通用しているのだから大丈夫
・勉強する時間なんてないよ、疲れているし

こんなことを言いながら、特に準備もしない。
世の中のルールが変わっていることをなんとなく気づいている。だけど変わっていない人も大勢いるし大丈夫だろう。

まるで「赤信号、みんなで渡れば怖くない」と同じ思考だ。
そう考えている40代。結構いる。

そして、そんな変わることができない変わろうとしない40代が、
「50代・60代が古い慣習を押し付けて居座っているから会社がいつまで経ってもよくならない。老害は早く去るべし。」
そんなことを言っている。

笑止千万。同族嫌悪にしか見えない。

むしろ、強制的にではあるが、真実の姿を自覚しつつある上の世代の方が幾分かマシなのではないか。


断言してもいい。

50代・60代が古い慣習を押し付けることを辞めたとしても、新しいものに感度の低い勉強しない40代は、50代60代と同じように老害ムーブをする。

自分に自覚のない人は、過去の悪習と同じ歴史を繰り返す。

そして20代・30代から「邪魔である」、と言われてしまう。

きっと、XもInstagramもTikTokも触ったことない40代管理職が、
何にもわからないのに、、
「俺に見せて俺の決裁印が押されてから、発信せよ。」
とかSNSネイティブ世代に、どやっちゃうんだろうな。

ユーザーインタビューせずに高い金かけてクソUIを作って、
現場から非難轟々で不要な追加機能とかつけちゃうんだろうな。

どれもこれも、少しずつ現場にも経営層にも話をできるはずの私たちの世代が、新しいものに対して不勉強で、古い慣習の中での自分の上手な立ち回りばかり考えてきたツケなんだろう。


・新しいものをどう使って現場を効率化するか、
・新しいものを使ってどうやって価値提供を最大化するか、
・どうやって売上・利益を効率的に上げて生き残っていくか、

しっかり向き合っていかないといけない。

このところ、自分より年上の人と話して、過去を引きずっているなと思うことが多かったが、そう言った老害ムーブは私たちの世代にまで降りてきているのだ。それもかなり深刻な形で。

そうなる前になんとかしたい。
心からそう思う。


アラフォーの皆さんへ
44歳、アラフォーの一番先輩として一言。
(偉そうにすみません)
僕らアラフォーが老害と言われないように、今のうちに通用しない古いものを投げ捨てて、新しいものを有効活用するように準備しませんか。

僕の周りだけならいいんです。
新卒で大企業に入ることができるような優秀な方達でも同じような状況なのでしょうか。
いわゆるJTCと言われるところにお勤めの方の状況を教えていただけると嬉しい。
自分の認識が歪んでいるだけなら、それはそれで知っておきたい。

届かないかもしれないけど、こうしたことをアラフォー同世代に伝えていくことが私のアラフォー最後の1年の裏テーマにしたいと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?