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コントロール思考を手放して子どもとの関わり方が変化した話【はぐくむコーチング修了生トーク】

こんにちは!
はぐくむの佐野大地(だいちゃん)です!

リスキリング(Re skilling)という言葉が市民権を得てきました。
学び直し、という意味で大人になってからも、社会の変化に対応するために知識や技術を身につける、といった意味合いで使われています。

コーチング学習も、学び直しの対象の1つとして選ばれているのでしょう。
上司部下のコミュニケーション改善や、営業スキルとして扱われることがあります。

今回、はぐくむコーチングスクールを修了したちゃき(新木一美)に、コーチングを学んで変化したことを聞いてみたところ、スキルに留まらない話を語ってくれました。


このnote記事は、はぐくむ認定コーチちゃきとコーチングスクール講師ぐっちによる対談【コーチング学習が変えてくれた私のあり方〜自分へのジャッジを手放して生きるよろこびを感じられた物語〜】のレポートです。

※ご希望いただいた方には対談の録画データをお送りします。下記フォームから記入をお願い致します。
https://forms.gle/s2yrDSJjrMXauJnq5


ちゃきの紹介

はぐくむの認定コーチとして活躍している1人。7年間の公立小学校の教員生活を経たのち、今は逗子・葉山に移住。オルタナティブスクール「ヒミツキチ森学園」に勤務している。大好きな子どもたちが10年後も幸せでいられるように、怒らない先生になりたいと思い、コーチング学習を始めた。


ぐっち / ちゃき

どん底を抜け出すきっかけとなったコーチング学習

コーチング学習で得た気づきとは?

ちゃき:
公立小学校で働いていた3年前に適応障害になって、休職せざるをえなくなってしまったんです。それが私の人生のベスト・オブ・ドン底なんですけど。そこから抜け出すきっかけがコーチング(自分との対話)でした。

自分との対話の中で、適応障害になった理由の思考の根っこを探っていったんです。あぁ、これか。って気づいたのが親との関わりでした。

コーチングの技術を”学ぶ”ことは己のあり方を磨くこと。

ぐっち:
なぜ、コーチングを”学ぶ”ことで変化が起きたの?

ちゃき:
コーチングを理解するためには本を読んじゃえば、スキルはこういうことねって分かった気になれる。でも、はぐくむのコーチングスクールではそういう学び方はしないんですよね。まずは自分自身の人生にしっかりと向き合う。クライアント(コーチングの受け手)の意識と行動の変容に携わっていくためには、コーチ自身がその旅路を歩んでこそ出てくる問いにインパクトが生まれるんです。

コーチとしてどうあるのかって、自分が何を願っているのかに気づくことです。コーチングを磨く上で大事になってくるし、自分を深掘ることで、たどり着ける領域がある。


《だいちゃん解説》
はぐくむコーチングスクールの講座内で扱うのは、受講者(コーチ)自身の
人生に実際に起きている物語です。今この瞬間、自分が感じていることを題材に扱うことで、根底の価値観に触られるようになるのがはぐくむコーチングスクールの醍醐味!人との向き合い方と同時に、自分の人間に磨きがかかります!


何をやってもうまくいかない思考の根っこにあった、親への憎しみと恨み

ぐっち:
親との関わりでは、何に気づいたの?

ちゃき:
親との関わりのテーマだけで2時間くらい喋れそうですね。笑

思考の根っこを見つけてからが勝負でした。
何をやってもうまくいかなくて。それは、思考の根っこが親への憎しみと恨みでできていた。

すると、自分へのモチベーションも憎しみと恨みから生まれてるわけですよ。うまくいかないときに「父ちゃん、母ちゃんのせいじゃん」「やっぱりうまくいかなかった」という思考のループになるんですね。

どんな思考かというと(親から伝わっていた)今のままじゃ自分はダメだから頑張れ。というメッセージ。それが自分には合わなかった。
親が自分の価値を認めてくれなかったから恨む対象になっている。一方でそれがモチベーションにもなっているから捨てるに捨てられない状態になっていました。


《だいちゃん解説》
この意識の変容は、まさにコーチング(学習)によって起きるプロセスの1つです。コーチ自身が負のループの根源に気づくことで、他者と関わるときの傾聴力と観察眼が養われていきます。はぐくむでコーチングを学んで良かった!と言われる理由の1つがここですね!


子どものたちへの接し方に対して生まれた変化


ぐっち:
ループに気づいてから、子どもたちとの接し方に変化はあった?

ちゃき:
学校の教室で、子どもたちがざわざわしているときに、静かにしなさい。っていいますよね。その考えの前提は、変わるべきは子どもだ。なんですよね。

ざわざわが起きているときに、なんで静かにしなさいって言いたい自分がいるんだろう。と考えたら、私はこの子たちに聞いてもらいたい話がある。でもこの状態だと受け取ってもらえなそうだから。悲しい。と。

そこに気づくと、意識が変化し、投げかける言葉も変わります。

「今からみんなに伝えたいことがあって意識を真ん中に向けてくれると嬉しいけれど、この状態だと聞いてもらえなくて悲しい気持ちになりそうなんだ。」

それは相手を変えようとするエネルギーではないんですよね。
結果、誰かのせいにしなくていいから自分が楽になりました。


《だいちゃん解説》
親への憎しみと子どもへの接し方の話はリンクしているように感じます。「〇〇のせいでこんな状況になっている」という意識があるかぎり負のフープは繰り返されてしまう。マハトマ・ガンジーは「世界を変えたければ、あなた自身が世界に望むような『変化』となりなさい」と言いました。ちゃき自身が思考の根っこにある願いを見つめて、自身の心の成長(変化)を遂げていったことで、他者(子ども)との関わり方も変化したのでしょう。


背景にある想いを切り捨てない


ぐっち:
学校で子どもと向き合うときにコーチングをどう活かせるの?

ちゃき:
学級会でクラス目標を決める話を例にしますね。
意見がいろいろ出揃ったあとに、多数決をとることが多いと思うんですね。

私はそれによって置いていかれるものがあって、無機質で好きじゃないんですが。

私(先生)が多数決で決めていこうとすると、「時間内で結論をださないと」「効率よく最短最速で進めたい」というBeing(あり方・意識)が子どもたちに自然と伝わっちゃいますね。

私がやってみたことは、それぞれの意見をどういう想いがあって出したのか聴いてみる
そのやり取りのなかで、大事にしたい想いを受け取っていけたら実は、みんなが大事にしたい想いは一緒だった。ということもあるんですね。

最初はすごく時間かかるんです。隣のクラスでは30分で決めてるのに、うちはクラス目標決めるのに3時間もかかったりするので。

そのスタンスを大事にしていると、子どもたち自身でも(自分を含めて)一人ひとりの想いを大事にできるようになっていくんです。

そんなこと言っても現場では、余白が少なすぎて「とはいえ…」っていう状況もたくさんあると思うんです。

そこで私ができるのは、最短最速を選びたくなる自分とどう向き合うかなんです。

眼の前が見えなくて、一歩一歩なんですね。それをひとりで続けていくのってめちゃくちゃしんどいんですよね。だからわたしがそこにコーチとして共にさせてもらえたらと思っています。



【編集後記】

ちゃきという1人のコーチから響いてくる、人間に対する熱い眼差しを感じました。自分という大切な存在から目をそらさずに長い時間をかけて、自分の心の変化をまっすぐ見つめ続けてきたことで、人生の味わい深さを感じたのではないでしょうか。それは彼女が人の成長に関わる仕事をしていく上で非常に大きなアップデートだと思います。
コーチングを通じてクライアントの人生の大切なお話を聴き、その変容の旅路をともにする味わい深さを知っているのでしょう。そこにはお金を払ってでも得られないよろこびがたくさん詰まっているはずです。

はぐくむ 佐野大地(だいちゃん)


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